妹が里帰りし、昨日初めて私は、生後一か月ちょっとの姪に会った。小さく生まれて体重が落ち、やっと三千グラムちょっとの、しかし元気よく泣く女の子である。
一つ年下の妹は育児に疲れ、目の下に大きなクマを作り肌もあれていてしわも目立ち、一気に老け込んだ様子。これがあの美しかった人か、と私は目の前で鍋を食べる妹を見ながらショックを受けていた。
赤ちゃんを抱っこするのは初めての私は、握るとつぶれそうな小さな姪を見つめながら、不思議な思いに打たれていた。正直言って、まだ人間だとは思えなかった。けれど命の神秘がここにある。いろんな人に似ていると言われるこの子は、どんな人生を生きるのだろう。
「いい子に育ってくれさえすれば」
初っ端から子供に手を焼きっぱなしの妹はそういう。
これが我が家の、そして私の宝だ。