遠くに見える街の明かりが
ひらちらと瞼に眩しいのは
私が年を取ったせいじゃないよね
あの人と離れて一年
結論を先延ばしにしていたのは
別れがつらかったせいじゃない
自ら選んだわけでもない
けれど運命だとも思えなかった
あいまいで純情な感情
雲がかかる月がとてもきれいです
少し欠けているのが私みたいです
この舟から見える街の明かりは
永遠に私の心にともるでしょう
今日の一日の時間に
あの日のことがさざめていた……
明日からはまた家へ帰って
忙しい毎日に埋もれてしまうけど
ありがとう 今宵の月 街の明かり
あの日を透明に変えてくれたね
ありがとう 出会ったあの日 それから思い出
これから続く日も 幸せにしてくれたから