いいもの見つけた
マスクの上にはみ出た
切れ長の大きな瞳
私を見つめて!
胸が高鳴る
白衣からはみ出た素足が
白いズックに伸びていること
塵ひとつついていない
その白さを
私の唇でそっと
けがしてみたい
今日のあなたの
その機嫌良さ
モノトーンの声が
私の心を流れてゆく
いつもと同じ
さよならの言葉が
私の全身を温める
それは
そこにいる
あなたそのもの