5kg位あるヒョウタンの実
ヒョウタン Lagenaria siceraria (Molina) Standl. var. siceraria
ウリ科 Cucurbitaceae
ヒョウタンは、ウリ科の一年生の蔓性の植物で、硬くならない果実の皮を除いて薬用に用います。味:苦、性:寒、有毒、効能として、水を利し、腫れを消す効果があり、浮腫、消渇、排尿困難などに効果があると記されています。虚弱冷えの強い人は服用してはいけないと記されています。
ヒョウタンの果実は、他に、乾かし中の種子等を除き、容器、飾り等に用います。
ヒョタンを食用としても食べ、中毒した例が沢山あります。ヒルガオ(カンピョウ)の果実は食用に用いますが、ヒョウタンを間違えて食べ、中毒することが多々あります。市販で食べられるヒョウタンとして売られていることがありますので、皆さん注意をして下さい。
以下のHPはありましたので、紹介しておきます。
厚生労働省 食品安全委員会のHPより
https://www.fsc.go.jp/sonota/hyoutan_tyudoku.html
<ヒョウタンによる食中毒について>
一部で報道されておりますが、ヒョウタンを食べることによる食中毒が発生しています。
ヒョウタンの苗に「食用」と誤表示したことにより、ヒョウタンを食べた方が食中毒症状を起こし、一時入院されました。食中毒の症状は、唇のしびれ、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢 等です。
ヒョウタンは食用ではありません
ヒョウタンと同じ仲間の食用の植物に「ユウガオ(Lagenaria siceraria var. hispida)」があります。ユウガオは、カンピョウの原料となる食用植物で、ヒョウタンの苦み(毒性)が少ない品種として選別されたものです。ヒョウタンとの誤食による食中毒や一部毒性の強いユウガオによる食中毒も過去に報告されています。
また、一般的にユウガオと呼ばれている、ヒルガオ科のヨルガオ(Ipomoea alba)は食用のウリ科のユウガオとは異なり、食用ではありません。
いろんな植物での食中毒があります。間違えて食べない、よく分からない物は食べない。など、気をつけて下さい。
また、夏場は細菌による食中毒が多い季節、冷蔵庫を過信せず、熱を加えて、早めに食べて下さい。
「胃腸を弱らせる」と、夏バテして、疲れやすくなります。胃腸を調え、夏バテを防いで下さい、夏バテをすると、体力・免疫力が低下し、冬に風邪を引きやすくなります。暑い日が続く毎日、『胃を普通に保ち』、弱らせないようにしましょう。
楽しい夏をお過ごしください。
<薬用植物園便り>
7/31にドローンで撮影していただく
台風が8/5に通過、少し風が強かったみたいで、寒冷紗が一部飛んだようです
私は〜8/3に熊本に帰り不在でした。8/10〜18、薬用植物園にいます
8/17(土)11時〜13時は、月例観察会です
2019年8月9日
文責 矢原正治