ジャケツイバラの花 ホコリで霞んで見えるヒマラヤ(手前はPananの町並み)
1月27日の車の窓ガラスが凍る寒い朝に熊本を出発、30℃のバンコクに一泊して、28日15時に15℃のカトマンズ着、コーディネートして下さるAITM大学 (Asian Institute of Technology & Management )のSaiju教授が出迎えにきて下さり、無事に滞在のMahabuddaha Gest Houseにチェックインしました。携帯電話を貸して下さる熊本出身でカトマンズ在住(ネパールの方と結婚)のユカさんも近くにおられ寄って下さり茶を飲みながら1時間位話しました。2/14までのカトマンズ滞在の始まりです。
本題に「今月の薬用植物はバラ科のジャケツイバラ」です。人吉・球磨地方で、痛み止めに用いられる、ジャケツイバラです。別名をシシモドシ、川原藤などと言います。民間薬として、幹を乾燥し焼酎に漬けて、飲むか患部に塗ります。
中国では、豆果は、7月ごろ採取し、天日で乾燥させると、裂けて大豆ほどの種子が出てきます、その種子を集めてさらに日干しにします。種子の生薬名は「雲実(うんじつ)」といいます。根、根皮は年中採取可能で、生薬名は「雲実根(うんじつこん)」です。タンニンの含量が高いのが特徴です。
「雲実」の効能はマラリアの解熱と下痢止めです。1日量12グラムに、水500~600ccを加えて煎じます。半量まで煮詰めてこし、煎液を1日3回分服します。「雲実根」も同様に煎じて、風邪によるせき、喉痛、身体痛、腰痛に服用します。打撲傷や腰痛などには、根あるいは根皮を突き砕いて汁を患部に塗布します。
<何をしにネパールのカトマンズまで来たのかと言われそうなので、少し説明を>
AITM 大学の生化学学科の学生26名に講義(4日)・実習(6日)に行ってきます。大学から2km離れたMahabuddaゲストハウスも大学も暖房が有りません。街中は排気ガス・土ぼこりがひどく、インフラも悪いですが、ヒマラヤの山々が見えるので楽しみでしたが、ホコリでほとんど見えないのが残念です。
★来る前に家で仕事をしていたら鼻水が出て来たので、自分でブレンドした「ハチャメチャ菊茶」(食用イグサ粉末、未熟ミカン末、菊花)を飲むと、鼻水が止まりました。気温差が激しく、花粉・pm2.5が飛ぶ季節、「ハチャメチャ菊茶」は重宝します。
★私は、食用イグサ粉末で歯磨きをしています、歯茎の出血、歯肉炎の予防には良いです。
★イグサは、イライラを抑制します、人は食用イグサを飲んでいると落ち着きます(面白く、すごいです)。
★風邪の早期予防:ゾックとしたら直に葛根湯を、次は2時間おきに飲み、身体が温まり少し汗が出たら飲むのを止め、温かくして養生して下さい(約2,000年前に書物『傷寒論』より、凄い観察力です)。
★インフルエンザの時は「麻黄湯」を、節々が痛くなりゾクットしたら直に飲んで下さい。次は2時間後、葛根湯と同じように。
もし1日3回飲みなさいと、葛根湯・麻黄湯を処方してくれる医者は漢方を理解していないヤブ医者です。
このような「1日3回」の飲み方をするので葛根湯・麻黄湯は効かないと言われます。(この飲み方では効果が出にくいのは当たり前のことです)
きちんとした医者、薬剤師を選び、皆様ご自愛下さい!!
カトマンズ盆地のPatan地区にある暖房無しのMahabuddha Guest Houseに宿泊中( https://www.facebook.com/mahbuddhagh/ )
一泊650円位(値切りの交渉中)、3食の食事と合わせて1日1500円弱の生活です。
『結果:17泊:9,350Rs、17日の朝夕食:5,500でした』
晴天ですがホコリと排気ガスで霞んでほとんどヒマラヤは見えません、北風の強い日に見えたヒマラヤの写真です
2018年2月9日変更 矢原正治(2/16追加変更)
<2018年 Nepal ニュース>
ネパール産コーヒー(AITM大学にて) ゲストハウスの夕食(豆カレー)
ホテルマネージメント学科のレストランで ネパールのカレーと ロキシー(米焼酎)
2/12講義&実習の修了式 昼食の「MoMo(ネパールの蒸し餃子)
(生物工学学科の3年生の学生と) &インスタントラーメン」
1/31〜2/12(4回の講義と、6回の実習)に、AITM大学の生物工学学科で、植物化学の一部のことを学生さんに伝えました。下手な英語で話しますので、どれだけ伝わったかわ分かりませんが、私の得意な身振り手振りでカバー出来たのではと感じています。又来年と言われましたんで、少しは良かったかなと感じ、2/14にカトマンズを離れ、寒い日本に帰ります。(1/27〜2/15)
カトマンズでは「桃の花は満開」、田園では菜の花も満開だと思います(田んぼの菜の花は今年は見ていません)
昨年の大病もあり、疲れましたが、皆様の助けもあり、どうにか「今回の冒険」をクリアできました。
山口東京理科大学、薬学部附属薬用植物園(2カ所の内一カ所の江汐公園内)の植物の植え付けが3月から始まりますので、体力を付けて、準備しておこうと思っています。
今回17日間、一日12,000〜16,000歩、歩きましたので、少しは筋力もついたでしょうか??
山口に来られたら、是非、附属薬用植物園にお寄り下さい、お茶を飲みながらお話が出来ればとおもいます。