エンジュ マメ科
今回は、マメ科のエンジュにしました。エンジュの花蕾、果実にはルチン、クエルセチン等のフラボノイド(ポリフェノール)を沢山含み毛細血管の弾力を増強する効果等が知られています。またエンジュの花蕾、果実は止血剤として、痔出血、子宮出血、腸出血、吐血、目の出血、鼻血などに、また、脳出血の予防に用います。乾燥した花蕾、果実を一日5〜10gに水500cc位を加え、半量になる位まで煎じ、ろ過して、一日3回飲み、予防に用います。
7/18日に高齢者大学校の方々に話をしましたとき、甘草?カンゾウをお婆ちゃんが煎じて使っていたと言われた方がいます。普通薬用で使う甘草は日本には自生しません。合志役場の前の畑で5年位栽培されていましたが、今は無くなっています。国内で用いられている甘草は輸入で、日本に薬用植物園等で栽培されているだけです。甘草(カンゾウ)は2016年7月10日号に掲載しましたので、ワンネスのHP(http://www.1ness.net/1ness_bn/y2016/814/814.html)を読んで下さい。
「カンゾウと名前の付く植物」は、一重の花のノカンゾウ、八重の花のヤブカンゾウが熊本では身近に生えています。薬用ではノカンゾウ&ヤブカンゾウの花蕾を採取して熱湯で数分ゆがいて、日干しにして乾燥したものを金針菜(きんしんさい)といい、風邪、不眠症、利尿にもちいます。
<夏バテ予防>
冷たいものばかりを飲食し過ぎて「夏バテ」をしていませんか?暑いので冷たい飲食物を取り過ぎますと、胃腸が冷え、まず胃の働きが弱って食欲が減少します。そのような時に私は温かいもの、例えば鍋料理を、汗をかきながら食べ弱った胃の調子を整えます。 冷たいものを食べる時は温める作用の効果のある「薬味」を少し加えて食べると胃を冷やし過ぎないで夏バテを少し防げます。
冷たいものを食べる時は少しでも温める食材を一緒に飲食して下さい。
また、熱中症は筋肉が少ない人がなりやすいです。少しでもタンパク質を食べ、運動を少しでもして筋肉を増やして下さい。熱中症、夏バテを予防しこの夏を楽しんで下さい。