エビスグサ マメ科
エビスグサ花&果実 ハブソウ花&果実
エビスグサ&ハブソウ種子
薬用部位:種子、生薬名:決明子(けつめいし)
中央アメリカ原産の1年草、日本各地で栽培されています。また東南アジアにも広く分布しています。種子には光沢が有り箱を少しつぶしたような形の種子は鞘に詰まっています。小葉は相撲の軍パイに似、果実(鞘)は下向きの恵比寿さんの眼の型に似ています。花が同じようなハブソウは、小葉の先端が尖り、果実は上向きで少し怖そうです(写真参考)。
ハブ茶には、現在はエビスグサの種子が用いられています。中身と名前があいませんが、昔は「ハブソウ」の種子が用いられていました。しかし、ハブソウの種子はカビが生えやすく、エビスグサのほうが収量は良く、成分はほとんど変わらないので、経済性の良いエビスグサがハブ茶として用いられるようになりました。
薬用として、緩下(便秘)、利尿、高血圧予防、魚毒を消す、更に胃腸病、口内炎、じんましん、腎臓病、眼病 等々、多くの効能が有ると言われていますが、全ての人に効果が有るとは限りませんので、一週間位利用して効果がない時は止めましょう。エビスグサの種子を用いる時は、炒って種皮にヒビを入れ、中の成分が抽出できるようにしてから煎じて下さい。
根菜等を栽培すると「根腐れ線虫」に悩まされることが有ります。予防に「エビスグサ、ハブソウ」がもちいられました。今は「マリーゴールド、クロタラリア等」が利用されています。
「決明子」と聞いて、歌手を思い出す方もおられるとおもいます。決明子のグループ名は「全てを出し尽くす」(決明子の便秘に効果があり、毒消しから)と言う意味からつけられたと言われています。メンバーに薬剤師の方がおられたようです。
人は、緊張が続くと交感神経が優位になり便秘しやすくなります。リラックスは副交感神経が優位になり便通もよくなるはずです。
便意をもようすことが一日一度はあるはずです。その時、すぐに便所(お便り所)に行き、大便(大きな便り)を出して下さい。
来年も皆様にとって、少しでも良い年で有りますよう、お祈りいたします。