開橋祭への取り組み

歴史研究同好会は、創設当初から、我が校の文化祭である「開橋祭」へ積極的に参加してきました。 しかし、その展示方法や取り組みの姿勢などには変遷があり、様々な形を経て、近年行われるような形に変わっていきました。ここでは、その展示方法や取り組み姿勢の変化などをご紹介します。(個々の開橋祭展示の様子はこれまでの開橋祭 でご覧いただけます)

文化部の文化祭での展示・出し物というと、多くの人はなにかの体験や、作った作品の展示などを思い浮かべるでしょうが、歴史研究同好会の展示は、最初期から一貫して「歴史・時代」をテーマにしたものでした。


記録が残っている最初の開橋祭では、夏季休業中に行われる研修で訪問した場所について解説した模造紙を壁に貼り付ける、という展示が行われていました。しかし、年を重ねるごとに、展示は変化して行き、「夏季研修で行った場所について発表する」という形から、「歴史の一時代に注目し、それについての展示を行う」というような形に変化していきました。

展示が近年行われるようなものに変わる大きな転換点となったのは、2018年度の「日露戦争展」の展示でした。

2018年の展示からは、「もっと歴研に立ち寄ってもらえるようにする」ために、後年まで伝統として受け継がれている射的企画が行われるようになり、ただ模造紙を展示するだけだったそれまでの方式から、よりお客様に楽しんでいただけるようなアトラクション要素が加わった展示が行われるようになりました。2019年も、この方式を採用した展示が行われ、さらにより時代を理解できるよう、その時代に関係する物を展示するようにしたこと、近年まで続く、コスプレをした部員が登場したことで、歴研の文化祭に彩りが増しました。

ここまで順調に発展を見せてきた歴研の文化祭ですが、2020年から始まった新型コロナウィルスの流行により、2020年の開橋祭は中止され、2021年度にようやく行われた開橋祭も、厳しい感染対策の元に行われたため、本来予定していたものとは大幅に異なるものとなってしまいました。

近年まで続く展示方式の基礎を作ったのは2018年・2019年度の開橋祭ですが、それを大きく発展させたのは、2022年度の開橋祭でした。

2022年には、演劇企画「ヒストリー・アクト」 を行ったこと、部長が変わり、開橋祭に対する捉え方が変わったこともあり、今までとはかなり違った形の展示が行われました。映像上映や、衣装の展示、文章配布などは、2022年度に初めて行われました。


我々歴史研究同好会は、開橋祭を「ただの祭り・遊びの場」とは捉えていません。我々は、開橋祭を「お客様に我々の活動と歴史の面白さ・重さ・凄みを知っていただく場所」と捉え、毎年それに沿うような企画を行い、活動しています。