歴研レガリアの制定

こちらのページで紹介しているように、歴史研究同好会には、部長は就任時に「レガリア」と呼ばれる、推薦者の高い能力への称賛、部長の職務と権限を表す象徴となる物品を、「歴代部長及び歴史研究同好会からの貸与」という形で受け取るというユニークな伝統が存在します。


このレガリアの制定にも歴史があり、一番最初に継承物が制定されたのは、第二代部長の時代でした。当時は、レガリアという、継承物に対する決まった名前もなく、制定されたのも、「歴研の書」という名の、現在で言う「史記」にあたる小さな本でした。

「歴研の書」には、初代から第二代部長までの政の歴史や歴代部長の名前、活動理念や起こった出来事、部則などが書かれていましたが、第三代から第四代への継承時には既に失われており、第三代から第四代への継承は、レガリアなしで行われました。

ちなみに、我々歴史研究同好会の歴史の中で、初代から第二代にかけての記述が極端に少ないのは、「歴研の書」の喪失により、その時代の史料が全て失われてしまったためです。

レガリアが現在の形になったのは、第四代部長の時からです。第二代から第三代への「歴研の書」の継承を中学一年生のときに目撃し、その喪失によって歴史が正しく伝わらず、なかったことにされてしまう可能性を憂慮した第四代部長は、部活改革の一環として、第二の「歴研の書」として、現在の「史記」を制定し、また歴史研究同好会を独自性と魅力度を向上させるために、「歴研レガリア計画」を発動し、その第一歩として、職務の特性上、重い責任と仕事を負うこととなる部長という職業の価値を上げ、独自性を向上させることを目的に、協力者である加藤琥大朗氏の援助を得つつ、「統帥衣」を制定しました。さらに、「歴研の書」が部長の個人所有・管理であった結果、失われてしまったことを鑑み、レガリアを「歴代部長及び歴史研究同好会からの貸与」という形で継承し、個人所有を禁じることで、歴史の喪失の可能性を減らしました。

これにより、歴研のレガリアは、今日まで伝わる形のものとなったのです。