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2023年度開橋祭で、2022年度に大好評を得た舞台『明日を求めて』を再上映するにあたり、なんと、同作で監督を務められたX.K先生から特別メッセージが届きました!
こんにちは、『明日を求めて』を監督したX.Kです。こうして再度上映できることをとてもうれしく思っております。
さて、皆様は故郷、と聞いてどう考えるでしょうか?どんなイメージを自分の生まれ育った地に抱いていますか?
答えはたくさんあるでしょうが、私の答えは一言、
「帰ってきて、何だかほっとできるところ」
です。自分の生まれ育った町は、東京の中では夜の治安があまりよくない地域で、たまに朝、規制線が張られているのも見かけます。こう聞くと、「なんでそんな場所に帰ってほっとするんじゃい!」と突っ込みを入れる方もいるかもしれませんね。ですが、味のあるお店が軒を連ねており、商店街の雰囲気はいいものです。繁華街を抜ければそこそこ治安もよい住宅地で、その中にポツポツと、モダンなカフェや公園があり、一方レトロな喫茶店や老舗の和菓子屋や商店もあり、歩いていると、つねづね、「ああ、帰ってきたんだな」と実感して、心のどこかで安心している自分に気づくのです。
どうでしょうか、共感していただけますか?それとも、「故郷なんてどうでもいいやろ」と思うのでしょうか。ただ、どちらの思いを持っていても、ぜひ一度、この作品を見ていただきたい。故郷”小岩”のために立ち上がる二人の青年の物語を。もちろん、作中のように日本の国土が突然沈没することは実際には起こりえないでしょうが、それでも、一度見てほしいのです。そしてぜひ、自分の故郷に思いをはせながら、今一度、故郷について考えてほしい。故郷だからこそつながれるネットワークを、見つめ直してほしい。ひとりの故郷を愛する身として、私はそう思っております。最後になりますが、当日の皆様のご来場を、心からお待ちしております。
2023年10月1日 『明日を求めて』監督 X.K
舞台『明日を求めて』は、開橋祭一日目の10/7、14:00から再上映が行われます。一度しかないこの貴重なチャンスを逃さずに、ぜひとも観劇しましょう!
*X.K先生のメッセージにおける、氏の生まれ故郷のイメージには、先生の個人的意見が含まれており、必ずしも正しくない場合があります*