よりよいHP作成のため、HPアンケートへのご協力をお願いします!
みなさん、お久しぶりです。歴史研究同好会第四代総帥の竹内です。本来、私は既に引退した身ですので、本ページに記事を書く事のできる立場にないのですが、来年度、私がついに受験生になるということで、どうしても2023年度の中学受験生の方々にメッセージをお届けいしたいと思い、”寄稿”という形で、この記事を書かせていただいています。
改めまして、受験生の皆さん、こんにちは。歴史研究同好会第四代の竹内春翔です。私は2019年に開智日本橋学園に入学し、同年に歴史研究同好会に入部。その後、2021年に、本同好会の部長職である総帥職に就任し、2023年10月まで、同好会の運営を取り仕切っていました。現在は引退し、来る大学受験に向けて、最後の学生らしい自由な時間を謳歌しつつ、日々勉学に励んでいます。
自分で選んだ部活動での活動、そしてその運営は、今までの人生で経験した何よりも楽しく、やりがい、成長を感じるものでした。これもひとえに、私が開智日本橋学園の学生であったからであり、そして小学生時代の私が、長く苦しい中学受験を耐えぬいたおかげであると、私は考えています。
今、受験勉強に励み、試験会場で必死に問題を解かれる受験生の皆様は、きっと良い結果を出し、希望の学校に合格されることでしょう。しかし、受験を乗り越えた先に待っているものは、必ずしもドラマや映画で見られるような薔薇色のものではない、ということは、私が昨年の記事でお話しているとおりです。希望の中学に入学した後も、皆さんには数多くの困難が降りかかるかもしれません。ですが、困難を乗り越える方法は、必ず存在します。本日は、昨年の記事執筆から一年後の、私の個人的な、困難を乗り越えるための所見をお伝えします。
昨年度の記事では、私はとにかく受験生の皆様に「油断するな、努力を続けろ」といった意味のことばかりを書き連ねていたと思います。一年後の現在も、皆様に伝えたいことは変わりません。しかし、付け加える事があるならば、「自分を信じろ、明確な目標を持て」ということだと思います。
私の高校生活も終盤に差し掛かりつつあり、人生の中で最大と言っても良い試練、大学受験が近づくにつれて、私の中で、私の勉強に対する姿勢の最適解が見つかった気がしています。
中学生時代、そして高校生初期までの私は、正直な所、何のために勉強するのかわかっておらず、勉強したからなんだ、だからどうしたいんだ、といった目的がはっきりしていませんでした。おそらく、これが自分が勉強に対して消極的で、成績も上がりづらかった最大の原因だと、私は思っています。
漠然としたものでも、なにか目標があれば、人はそれに向かって努力することができます。大学受験への勉強が本格化する中で、私は勉強を通じて何をしたいのか?何者になりたいのか?そう考えたとき、私の中である言葉が浮かびました。「起来」。立ち上がる、などの意味を持つ、中国語の言葉です。私の中で見つかった答えは、「絶対に他人に見下されない人間になり、今まで受けてきた雪辱を果たす」というものでした。
私事になりますが、思い返せば私は、幼少期から他人に見下されることの多い人生を送ってきました。あるときは容姿のことで見下されたかと思えば、次は成績のことで見下される…といった具合に、他人に見下され、馬鹿にされ、物の数にも入れられず、そのために望むものを諦めざるを得ないという経験が非常に多い人生でした。昔は、「中学受験をして私立中学に入れば、そんな辱めを受けることもない」と思っていましたが、はっきり言って、どこに行っても見下される事が多かったことには変わり有りませんでした。私が他人から何を言われようが、見下されようが平気な人間であればよかったのですが、残念なことに私はそのような心の広さ、強さは持ち合わせておらず、むしろ見下されることは絶対に耐えられない、許せないという質の人間であり、そのくせろくな腕力や体力、学力もなく、気も弱いため、面と向かって侮辱と戦うこともできず、卑屈になり、強いものの庇護に頼り、また劣等感を溜め込んでゆく…というような悪循環に飲み込まれることが多い人間でした。
だからこそ、何のために勉強するのか?と考えたときに、最初に出てきた答えは「絶対に見下されない人間になる」というものだったのです。学歴社会の日本において、どの大学を出たか、という情報は非常に大きな価値を持ちます。一般的に良いとされる大学を卒業すれば、それだけで尊敬の対象になり、また社会的成功を納めることが非常に容易になります。現代の大企業の社長や政治家などの成功者の多くが一流大学、有名大学と言われるところを卒業し、社会的地位を気づき、尊敬の対象になっているということからも、それがわかると思います。この日本社会において、生まれ持った容姿や才能が特に優れている訳では無い、という人間が、「見下されない人間」になるためには、勉学を積み、大学受験を成功させるという路が、一番現実的なのです。私の目標は、明確に決まりました。
今まで全く目的意識を持たずに無為に人生を過ごし、高校生活の後半、成人一歩手前で、やっと目標を立てるなどという初歩的なことを達成した私は、たしかに嘲笑されるべき存在かもしれません。しかし、それでも私は、皆さんに目標を持つ大切さをお伝えしたかったのです。
おそらく今、机に向かっておられる皆様には、きっと私よりもすばらしい、明確な目標があるのだと思います。しかし、その目標が希望の中学に入ったからといって、すぐに霧散してしまっては、一体何のために生き、何のために勉強するのか全くわからない状況になってしまいます。いわば、ランプも持たずに真っ暗な洞窟に突っ込んでいくようなものです。目標を持ち続ける、あるいは長期的な目標を持つことで、皆様の人生は、学生生活はより良いものとなる、と私は思っています。
最後に、同じ受験生として、私から、皆さんに言葉をお送りします。
“相信”,是我们唯一的活路。
(「信じること」が我々の唯一の活路である)
向前,向我们的解放,向我们的胜利
(先へ、我等の解放へ、我等の勝利へ向かって)
上の句は、私が受験年間の標語として個人的に掲げている、ある中国語の句の一部です。
(校正は中国語ネイティブの友人が行ってくれました)
長い闘いの中で、最後まで自分のことを信じられるのは自分だけです。今まで自分のやってきた事、成し遂げたこと、全ての成果と努力を信じて、共に前進しましょう!
今年の春、皆さんを佳き後輩としてお迎えすることを、楽しみにお待ちしております。
2024年2月1日 歴史研究同好会第四代総帥 竹内春翔