部長職の変遷

歴史研究同好会には、他の部活動と同じく、部を統率し、企画実行などの責任を負う「部長」職が存在します。歴史研究同好会は、現在(2023年時点)四代目の部長が存在し、活動を行っています。

通常、部長の引き継ぎというのは、一般的には最高学年生(5年生)からその一つ下の学年の部員に行われるものですが、歴史研究同好会にはこれまでに二度、様々な事情から、ひとつ下の学年に部長が譲られなかった事がありました。

一度目は、初代部長から二代目部長への引き継ぎ時に起こっています。これは、初代部長が諸事情により部長の職務を遂行することが不可能になったことによって起こり、二代目部長には初代部長と同学年の部員が就任しました。

二度目は、三代目部長から四代部長への引き継ぎ時に起こりました。当時の歴史研究同好会には、五年から二年までの学年の部員が所属しており、本来四代部長の職は当時四年生の生徒に譲られるはずでしたが、指名された部員が就任を拒否したため、当時三年生であった部員の中から部長が指名され、四代目として就任しました。


歴史研究同好会の部長、という単語を部外の方と話題にすると、大抵の場合、「歴史研究同好会の部長は、歴史のテストの成績が一番良いものがなると決められている」と誤解される方が非常に多いのですが、我々の部長選定には柔らかな基準が存在します。部長職就任者は、基本的に部長職を遂行できる程度の実務能力があるか、敬語や礼式などの社会的常識を理解できるかどうかという基準で選定されています。こういった基準を設けている理由は単純で、部活動を成立させるため、というのが理由です。歴史のテストというのは、所詮決められた範囲から出題される用語などを書くペーパーテストに過ぎません。極論を言ってしまえば、歴史が好きではなくとも、暗記ができさえすれば、高得点など簡単に取ることができます。その点数で部長を決めるというのは極めてナンセンスですし、仮にもし本当に歴史が好きであったとしても、歴史が好きなだけで実務能力が皆無な人間が部長を務めては、部活を回す事ができず、最悪の場合部が消滅してしまうことに繋がりかねません。だからこそ、このような基準を設け、部の崩壊を防いでいるのです。