歴研公式エンブレム

あまり知られていませんが、歴史研究同好会には、中学校・高校の部活動としては珍しく、独自のエンブレム(部章・徽章)が存在します。

右に表示されているのが、我々の部章になります。このマークは、2020年度に制定されて以降、我々歴史研究同好会の象徴として、配布物や部員証、統帥衣(歴史研究同好会において総帥にのみ着用が許される制服)の制帽の徽章など、様々な場所で活用されています。部章は、このホームページの様々なところにも配置されており、ページのヘッダーやロゴなど、色々な場所でその姿を見ることができます。

この部章には、様々なシンボルや文字が含まれていますが、それらにも全て意味があります。


歴研公式徽章

歴史研究同好会 部章 (制作:三矢 佳一)

部章の頂点に配置された灰色のは、よく見ると、その下に配置された銃や剣を押し留めているように見えます。皆さん御存知の通り、鳩は平和の象徴です。鳩が頂点に羽ばたき、戦いや流血の象徴である武器を押し留めることで、歴史教育を通じ、戦争の悲惨な歴史を繰り返さず、平和によって世界を拓くことのできる時代の先駆者を創るという、我々の理念が表されています。

もちろん、鳩に押し留められたにも意味が込められています。

よく、「人間の歴史は暴力の歴史」などと言われるように、残念ながら、人間はお互いに傷つけ合うことで、歴史を積み重ねてきました。数千年にも及ぶ戦いの歴史は、今を生きる我々が歴史を学ぶ上で、避けては通れない記録です。だからこそ、戦いの中の犠牲を忘れず、語り継いでゆくという意志を表すため、あえて銃と剣という武器を配置したのです。

部章の外縁には、金色の月桂冠が置かれています。月桂冠は、古代ギリシアやローマの時代には、勝利や栄光のシンボルとみなされており、我々はそれにあやかり、歴史研究同好会から輩出された人材が、新たな時代のリーダーとなれるよう、そしてなにより、人類の歴史がこれからも恒久に続くようにと、願掛けの意味を持って配置しました。

「KNG History Research Club」と書かれたリボンの上には、開かれた本が置かれ、本には羽ペンで「賢者は歴史に学ぶ」と書き込まれています。この言葉は、ドイツの鉄血宰相として知られるビスマルクの言葉として有名なもので、同時に我々のモットーでもあります。



部活動が独自のエンブレムを持つ例は、おそらく全国的に見てもかなり珍しいものだと思います。皆さんも、歴研を訪れたりした際には、ぜひともエンブレムを見つけてみてください。