[台本]今を生きる者共よ 第二話
世界設定、場面情景
特に変わった事はない何の変哲も無い世界、つまり普通の世界、普通の日常。
舞台は“安鶴町(あづるちょう)”という港町。
突如の来訪者により少女の平穏は音を立てて崩れ去った。
これは愛の物語。ほんの少し、逸脱した登場人物達の。
登場人物
○門柏 薫(かどわく かおる)
高校二年生、16歳、女性
どこにでもいる少々物静かだった女子高生。
ある日現れた転校生(?)によって平穏な日常がかき乱される事にある。
普段は物静かで純粋な子だが、根っからのツッコミ気質で苦労人タイプ。
趣味は読書。好きな食べ物は豚汁。
主人公。
○アルター・エンキラウタ
???、??歳(憶測17歳)、男性
突如薫たちの元に現れた謎の人物。
自分の事を“未来か過去から来た死に行く人類”エンキラウタ“の王”と名乗るが……
王を名乗るのに十分の威厳があり、凛としているが、本来は明るく快活な性格。
瞬時に薫たちの言語形態を理解し扱う程の知性を有している。
好きな科目は世界史、日本史。特技は交渉。
○新垣 透(にいがき とおる)
高校二年生、16歳、男性
ぽんこつ臭を醸し出しており、ぼーっとしてる系男子高校生。
薫の幼馴染で、人間関係は基本的に広く浅くだが、薫とは特別仲が良い。
飄々としているワケではないが、何かと適当な事が多い。
頭良くなさそうだが実は学年主席。その事実は幼なじみである薫以外あまり知らない……。
好きなお肉は豚肉。役員は風紀委員。
○凛優院 ほむら(りゆういん ほむら)
高校二年生、17歳、女性
人々に容姿端麗、羞花閉月、光彩奪目と称される女子高生。
性格にも基本的には難なく純情可憐、頭も良く詠雪之才。
正に完璧な存在、天姿国色と周りからのもっぱらの評価。
しかし、その真の顔は薫の事が好き過ぎて拗らせ、気狂いとなった所謂本物。
好きなものは薫。好きな人は薫。
〇ニキータ・マクスウェル
校長、??歳、女性
薫たちの学校の校長にしてアルターを生徒に仕立て上げた張本人。
天才であり愚者。傲慢でウザく飄々としている。
そんな人格の持ち主だが生徒たちの事は真面目に考えている。
噂ではなんか凄い研究をしているし、他の学校の校長もしているらしい。
好きなタイプは兄貴肌。「ちゃんと本名ですよっ♪」とのこと。
役表
・門柏 薫♀:
・アルター・エンキラウタ ♂:
・新垣 透 ♂:
・凛優院 ほむら ♀:
・ニキータ・マクスウェル ♀:
これより下からが台本本編です。
薫:突如現れたアルター・エンキラウタが起こした、少々騒がしい昼休みを終え、
時は少し進み、放課後へ。
~放課後~
薫:「はてさて、どうしたものかなー……」
アルター:「カオルよ!」
薫:「ん、なに?」
アルター:「ホーカゴだぞ!先刻告げた通り、“我にこの学校を!この町を!
教示してもらうことになった!“、のこの町!の方を教示するのだ!
要は観光だッ!」
薫:「あーそうだったね。
その前に、アタシ上条(かみじょう)先生の所に行かなきゃいけないから、その後で良い?」
アルター:「うむ、構わぬぞ!
だがなるべく早くな!そして一緒に観光するのだ!!」
薫:「うん。
あ、でも、もしも割と重要な話だったら早く済ませれないかもしれないよ?」
アルター:「む!そうか!それは確かにそうかもしれぬな!
そういえばコウチョーも言っていたな。
“彼らは高校2年生という未来を分かつターニングポイントの一つに立っている”、と。
であれば是非も無いな。」
薫:「未来を分かつ云々で言ったらアルターくんの比じゃないと思うけど……」
アルター:「ぬ?お、そうだ、トオル!」
透:「んぁ?」
アルター:「カオルよ、今回はトオルに頼むことにする。
心置きなくヒロツグと話をするが良い……が、結果として、貴様を一人残して
ゲコーする事になってしまう……構わぬか……?」
薫:「……えっと、別に良いけど……その、アタシの心配をしてくれているの?」
アルター:「うむ、その通りだ。何故なら結果としてカオルの友人を借りる形になるからな……。
それに……独りというのは思いの外寂しいものだからな……。」
薫:「……。」
薫:この時、彼の顔が曇ったことが妙に印象に深かった……。
ほむら:「その必要は無いわ。」
アルター:「ぬ、お前はホムラ……サン。」
透:「今どういう流れ?」
アルター:「“必要は無い”とはどういうことだ?説明せよ。」
透:「え?アルターも俺の事無視すんの???」
ほむら:「アナタのその心配は必要無い、という事よ。」
アルター:「ほう、それは何故(なにゆえ)?」
ほむら:「ふっ、簡単なことですよ。私がカオルさんと一緒に帰る。(薫に向き返る)
それだけの事です♪」
薫:「え?良いの?」
ほむら:「えぇ、構いませんよ♪
私今日は暇ですから、教室で自習なり読書なりして待っています。」
アルター:「そうか!ではカオルを頼むぞ!ホムラ!……サン!
さあ!行くぞ!トオル!!
ではな!カオル!」
透:「ん~?話が見えないぞー?」
アルター:「とりあえず我に着いてくるのだ!いや、我を案内するのだ!!」
透:「俺全ッ然流れ分かってないんだけど~??
ま、別に良いけどー……じゃあなーカドワク~リユウイン~」
(アルター、透退場)
薫:「あ。ありがとね。ほむらさん。」
ほむら:「いえいえ。お気になさらず。」
薫:「でも本当に良いの?
今日は習い事無いの?」
ほむら:「はい♪先ほど偶々お休みになったので。
それより。ほら、カミジョウ先生の所に行かないといけないのでしょう?
早く行ってきてくださいな。」
薫:「そうだね。行ってくる。」
ほむら:「はい♪いってらっしゃいませ♪」
(薫、退場)
ほむら:「……。
…………カオル……
本ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ当に可愛い……ッ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~校門前~
透:「で、俺に何の用なんだ?」
アルター:「ん?あぁ、まだトオルに事情を話していなかったな。
うむ!簡単な話だ!カオルの代わりに、トオル!この町を案内してくれ!!」
透:「あーなるほどなー。
そういうことならまかせな!」
アルター:「うむ!トオル!今のお前は実に心強いぞ!」
透:「だろぉー?……ところで……」
アルター:「ん?どうした?」
透:「無理しなくていいぜ。アルター。」
アルター:「………………。」
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~教室~
ほむら:(ハァ……ハァ……ハァ……。
はぁあああああああああああああああああん!!!
カオル可愛いよぉ!カオルぅ!!
ちょこちょこ走るカオルの後ろ姿っ!!
あああああああああ!!!愛おしい!恋しい!!)
薫:『あ。ありがとね。ほむらさん。』
ほむら:(……うぉっほぉおおおおおお!!
眼鏡越しに見えるのあの申し訳無さ気だけど、
ちょっぴり嬉しさが内在した可愛い眼(まなこ)!!
最っ高かよぉおおおおおおお!!
そしてあァの声!!キュート!!ブリリアントなほどにキュートォ!!
ハッハッハッハ……動悸がっ……べ、別の事を考えるの私!
…………ッ!!はッ!!?カオルの気配ッ!!)
薫:「ほむらさん。」
ほむら:「ぁ、あら、早かったですねカオルさん……と……」
ニキータ:「やあ、リユウイン女史。お日柄も良く~」
ほむら:「マクスウェル……校長先生……。
(にこっと笑う。)
学校では他の人と同じように扱って下さると助かります♪」
ニキータ:「おや、失礼。ついつい。
改めて、ほむらさん。こんにちは。」
ほむら:「こんにちは。何の用でしょうか?」
薫:な……なんかバチバチだぁ……!!
ニキータ:「なに、用って程じゃないです……いいえ、そんな事もありませんかね。
実はカミジョウ先生に代わって私がカオルさんとお話する事にしまして、
せっかくならばほむらさんも交えてお話しようかなぁーと思いまして。」
ほむら:「それでわざわざ来られたのですか。」
ニキータ:「はい♪」
薫:「え……えっと……その、それで校長先生。話ってなんなんですか?」
ニキータ:「ん。そうですね。本題に入りましょう。
まぁ、と言ってもお二人とも薄々何の話かは分かっているのでしょうけども。」
ほむら:「……。」
薫:「……アルターくん……の事、ですか?」
ニキータ:「その通りです。
お二人から見て、彼はどういう印象でしたか?」
ほむら:「……私は特に何も。」
ニキータ:「……ふ~ん……そうですか~
では、カオルさんはどうです?」
薫:「え?えーっと……なんというか、急に現れて、現実離れした事を言っていて……
……正直怖かったです。」
ニキータ:「ふむ。」
薫:「けど、話してたら全然普通に良い人で、元気だなぁって印象です。
……うん。悪い人では無い、と思います。」
ニキータ:「そうですか。それは良かったです。
彼は、アルター君は“元気”に見えたのですね。」
薫:「……?」
ニキータ:「カオルさん。貴女の目にはちゃんと彼が元気に見えてたのですね。
それは良かったです。
……ですが、それは空元気です。」
薫:「……え?」
ほむら:「……。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アルター:「…………無理、とは何だ?トオル。」
透:「無理ってのは今のアルターみたいに無駄に声を張り上げてみたり、
周りが見えないフリをしてる状態の事を言うんだ。
今は俺とお前だけだ。
弱音っつーか、まぁ、そういうの吐いても良いんだぜ。俺は笑わねぇ。」
アルター:「……フッ……ほざくでは無いか。
何故そう思う?
我が無理をしていると震えたか?
我が弱音を吐きたいと口にしたか??」
透:「いいや……けど。
お前の目。」
間。
透:「不安で一杯って感じだ。」
アルター:「ッ!!」
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ニキータ:「アルター君は無理をしています。
カオルさんならそれはなんとなく、分かっていたと思います。」
薫:「……それは……」
アルター:『独りというのは思いの外寂しいものだからな……。』
薫:「……はい。そんな気はします。」
ほむら:「カオルさん……。」
ニキータ:「うん。そうですよね。
だからこそ、私はカオルさんをアルター君の世話というかお目付け役……?
まぁ、そういうのに貴女を指名したんですから。」
薫:「え?な、え……どういうことですか?」
ニキータ:「それは去年にお話が遡ります。
そして、そのお話にはリユウイン女史……ほむらさんが関わっています。
覚えていますよね?」
ほむら:「……ええ。」
ニキータ:「去年、誰も寄せ付けない、誰も頼らない、そんな雰囲気を醸し出していて、
独りだったほむらさんと貴女は打ち解け、今でも仲が良い。
貴女と友達になったほむらさんはよく笑うようになりました。
私は、それがとても素晴らしく、良い事だと思うのです。
貴女も嬉しかったですよね?ほむらさん?」
ほむら:「……はい……とても……カオルさんと友人になれて、とても幸せです。」
薫:「ほ、ほむらさん……///」
ニキータ:「うんうん。良い香りがしてきそうですね~♪
……それで思ったのです。
“カオルさんはどんな人とでも心を繋げる事ができる”……そんな存在だと。」
薫:「“どんな人とでも心を繋げる事ができる”……?」
ニキータ:「はい。私の昔の知り合いにも似たような人が居ました。
貴女はその人によく似ています。
ですから、彼を任せてみたい、そう思ったんです。
……改めて、門柏 薫(かどわく かおる)さん。
アルター・エンキラウタを、お願い致します。」
薫:「…………。」
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アルター:「…………お前に何か言われる筋合いは無い。
それよりも、だ。この町を案内せよ。トオル。」
間。
透:「……そうか。まぁ、いいや。
なんか悪かったな。変な事言って。
まずはーそーだなー……とりあえず商店街に行こう!
この町の基点はあそこだしな!」
アルター:「……ふむ、商店街か……。良い!案内せよ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
薫:「…………。」
ほむら:「……カオルさん。」
ニキータ:「…………。」
薫:「……分かりました。
まぁ、正直面倒臭いです。けど、さっきも言った通り彼は悪い人では無いと思うので、
面倒臭いですけど。でも別に嫌じゃないです。面倒臭いだけで。
やる事自体は町案内とか学校の事で分からないや質問に応えるだけですしね。
そう難しい事じゃないです。まぁ、面倒臭い事には変わりはありませんが──」
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アルター:「ぐっ……!」
透:「ん?どうした?」
アルター:「な、何故だか分からんが、鋭利な矢に何度も貫かれた気分だ……。」
透:「うぇええ~それって大丈夫なのかよ?」
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ニキータ:「ふふふ、ありがとうございます。カオルさん。
アルター君に関して困った事があったら私かカミジョウ先生に言ってくださいね。
私が巻き込んだ案件ですし、力の限り協力しますよ。」
薫:「はい。よろしくお願いします。」
ニキータ:「では、私はこれで。
早く下校するんですよ。カオルさん、ほむらさん。」
薫:「はい!」
ほむら:「……。」
薫:「……ほむらさん……。」
ほむら:「?……どうしました?カオルさん。」
薫:確かに、校長先生が言っていた通り、
彼女はかつて“誰も寄せ付けない”、“誰も頼らない”。そう言う空気を出していた。
正直アタシの最初のほむらさんの印象は“冷たそう”だった。
だけど、当時のアタシは彼女の事を知らない。
知らないのに、そう決めつけてしまうのはあまりにも非情なのでは、とアタシは思ったのだ。
ほむら:「???
カオルさん?どうしたんですか?」
ほむら:(考えるカオルも可愛いですね♪)
薫:自分が許せなかったんだ。だから話しかけた。
ほむらさんの事を知ろうとした。この印象を払拭しようとした。
実際、ほむらさんは冷たくなんかなかった。
とても優しくて、とても柔らかくて、とても綺麗で……。
凄く憧れてしまう存在だった……。
(薫、ほむらを見つめる。)
ほむら:「え……えっと……か、カオルさん……?
そんなに見つめられると……は、恥ずかしい……です……」
薫:「こんな凄い人が友達になってくれてるなんて……アタシは幸せ者だと思うよ……。
えっと……その、ありがとう。ほむらさん。」
ほむら:「へぁあっ!!?
えっと、その、え、え、え、えっと……はい……わ、私もでしゅぅ……」
ほむら:(か、カオルゥうううううううううううううううううううううううううッ!!!(限界化)
なんなのこの愛らしく、食べちゃいたくなる程可愛い小動物!!
俯いて髪の毛弄っちゃってぇえええ!!
あぁ!卑怯だ!卑怯すぎる!!
紅くなった頬が!潮紅した顔が!不器用な笑いが!その表情が魔性過ぎる!!
うぇへへへ・・・やっぱ誘ってんのかこの娘ェ!!!)
薫:「……え、っとあの、ほむらさん大丈夫?息が荒いけど……」
ほむら:「ハァ……ハァ……ハァ……へぁ!あっ!ああ!大丈夫ですよ!
あはは、あははは!
そ、そうだ!カオルさん。そういえば商店街に新しい喫茶店が開店したんですよ!
そこへ行ってみませんか?」
薫:「喫茶店かぁ~
うん、行ってみようか。」
ほむら:「はい!」
ほむら:(持ち帰りてぇえええええ~~~~~~~~~~)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
薫:アタシたちが下校するのと同時刻。
~商店街~
アルター:「……コウチョーから見せてもらった資料的にショウテンガイと言うのは賑わいがあると思っていたが……。
まぁ、こういう落ち着きのある雰囲気も嫌いではない。
なんとなく、うむ、懐かしい雰囲気があって良い。」
透:「んーまぁ、前よりは静かになっちまったかもなー。
とりあえず、一応ここでこの町“安鶴町(あづるちょう)”の名物を、
幾つかここで教えとくかね。」
アルター:「“名物(めぇえぃぶつぅ)”!!そうかぁ!それは楽しみだ!さぁさぁ!我に教えろ!!」
透:「え~っと、まずはこの商店街名物のめっちゃ美味しいコロッケだろ~。
アヅルビーチは良いところだし、近くのショッピングモールじゃ、
モックもモズもあるし、映画館は結構上映してるし~…。」
アルター:「ほう、コロッケ、モック、モズ、エイガカン……どれもこれも気になる単語の数々だ。
他には何があるのだ?」
透:「え~……んー……えーっと……
後は季節イベントや心霊スポットとかしか思いつかないなー。」
アルター:「キセツ……シンレイスポット……ふむふむ、この町は色々な物で溢れているのだな!」
透:「お?心霊スポットに興味を示すとは乙だね~」
アルター:「ん?オツとはなんだ?」
透:「最高ってことだよ。
あ、あれだよ。
海岸の向こう側にある“町外れの丘の館”。
あそこにはかつて“うそつき伯爵”っていう人が住んでたらしいんだけど、
ある日急に消えたらしくって、館はもぬけの殻になったそうだ。
館に踏み込むと誰も居ないのに声が聞こえる……とか……」
アルター:「ほう……ん?あの建物か?」
透:「うん、そうだぜ。」
アルター:「う~む……あの建物、我が先程コウチョーから頂いて今日から住むことになったぞ。」
透:「へぇ~……えェッ!!?!!!??
アルターお前あそこに住むのッ!!??」
アルター:「如何にも。
あれはもう我の居城だ。」
透:「な!マジかよ!じゃあ心霊スポットが減ったなぁ~……」
アルター:「そう落ち込む事か……?」
透:「落ち込む事なんだよ。
あ~あ~夏の楽しみ無くなったなぁ~」
アルター:「う……な、なんかすまぬな……」
透:「え?ああ、アルターは悪くないさ。
……あ。」
アルター:「ん?どうしたのだ?トオル。」
透:「そういえば新しいカフェが出来たんだった。
そこに行こうぜー」
アルター:「む?なんだ藪から棒に。」
透:「都会の方で人気だったらしい店がこっちで二号店やるらしくて、開店前から評判が良くてな。
名前は確か……忘れたな。
とりあえず開店したら行こうと思ってたんだよ。
多分アルターも気に入ると思うから行こー」
アルター:「ほう、良いぞ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~喫茶店~
薫:「ここが新しくオープンした喫茶店か~
おしゃれだね~」
ほむら:「ええ、“カフェ「ビー・ストジェビュー」二号店”。
一号店の方の評判がとてもよく、二号店をこちらに展開する事になったそうです。」
薫:「へぇ~なんでアヅル町だったんだろうねー」
ほむら:「…………さあ?なんででしょうね♪」
間。
薫:「(店員さんに向けて)あ、2人です。」
ほむら:(ふふふ♪薫と二人っきりで喫茶店デート♪)
透:「あれ?カオルとリユウイン。」
アルター:「む?」
薫:「え?」
ほむら:(ん゛ッ!?)
透:「お前らも来たのかー
学校お疲れ~」
薫:「うん。二人ともお疲れ。」
アルター:「うむ、丁度良いな。さ!お前たちも座れ!
この黒い湯、苦いが美味いぞ!」
薫:「あはは……コーヒーね。
じゃあ、そうしよっかな。座ろ、ほむらさん。」
ほむら:「あ…………はい……」
ほむら:(またカオルの隣を奪われた~~~~~!!!)
アルター:「それにこのカツサンドという食べ物!!
これも美味い!!
ヤキソバパンのやつとは違う形状、質感のふわふわのやつが
肉と葉っぱを挟んだだけだというのに何故こうも味が違うのか……ッ!!
これは研究の価値ありだッ!!」
透:「ぜぇ~ったい喜ぶと思ってたぜー」
薫:「う~ん
……あ、この“ふわふわのミニオムレツとカリカリベーコン トースト付き”美味しそう!
ほむらさんはどれにする?」
ほむら:(でも真正面にカオル……最ッッッ高……!)
ほむら:「ふふふ♪そんなに食べてしまってはお夕飯が入りませんよ?
カオルさんってば食いしん坊さんですね♪」
薫:「え……あ、あ、ああ~……(赤面)」
透:「それは流石に可愛いな。」
アルター:「うむ、愛い。」
ほむら:「フッ、当然ですよ。」
薫:「え、え、え、えぇ…………(さらに赤面)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
校長室
ニキータ:「ふふふ、なんだか皆さんの楽しそうな空気がしててなによりです♪」
To Be Continued…