[台本]無駄を喰(は)む。
○徒花 トジ(あだばな とじ)
男性
○時和 青空(ときわ そら)
女性
徒花 トジ♂:
時和 青空♀:
※一応こちらの台本に関しては性別が振られていますが、自由で構いません。
↓これより下が台本本編です。
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トジ:誰の受け売りなのか、“成功する人は皆努力している”と、“俺”の先生はよく言っていた。
青空:だが、それは“努力した人が皆成功する”という事はない。
それを、生きていれば否が応でも見せつけられ、突き付けられる。
トジ:そして何よりも“努力”には無駄なモノがあり、
その“無駄な努力”をしても、何も成せない事も分かる。
青空:けど、その努力が無駄かどうかなんて、やってみなければ分からない。
そんな罠が潜んでいる。
トジ:別に潜んでもなければ罠でもないんじゃないんですかね?
青空:確かに、潜んでもなければ罠というワケでは無いですね。
青空:まあ、今回はそんな事は考えるだけ無駄なのです。
間。
青空:「と、いうわけで──」
青空:「“今回もトジくんは無駄な努力をしましたー残念でした会”~」
トジ:「わーどんどんぱふぱふー……」
青空:「いやはや、お疲れ様です、トジくん。」
トジ:「ははは……ありがとうございます、時和(ときわ)さん……。」
青空:「まーまーそんな暗い顔をなさらないで、どんどん飲んでください。」
トジ:「まるで奢ってくれるかの様な言い回しだけれど、
ここ全部俺持ちなんだよなぁ……。」
青空:「細かいことはイイじゃないですか。
暗くなった時は飲んで食べて愚痴るなり忘れるなりするのが一番です。」
トジ:「まあ、それはそうなんですけどねー……
はぁー……あーすいません、梅酒、ロックを一つお願いします。」
青空:「あとぼんじりのタレとねぎまを二本ずつ、”カルーアミルク”もお願いします。」
トジ:「……はい、以上で。
はい、はーい。」
青空:「……にしても、よくもまあ、そんな毎度毎度残念な結果になりますよね。」
トジ:「俺だってそう思ってますよ……。
はぁー……」
青空:「……そういえば、今日は“私”以外居ないんですね。」
トジ:「それは俺も思いましたね。
幹事はトキワさんじゃないんですか?」
青空:「え、トジくんじゃないんですか。」
トジ:「いやいや、自分の残念でした会なんて開かないですよ。」
青空:「そりゃ……そうですよね。」
トジ:「……じゃあ、一体誰が──」
青空:「私ですけど。」
間。
トジ:「…………。」
(店員が注文した品を持ってくる。)
青空:「あ、ありがとうございます。
梅酒はこっちの彼です。
はい、ありがとうございますー」
青空:「さ、食べましょうトジくん。」
トジ:「…………。」
青空:「ぁー……(食べようとする。)
?
どうしたんですか?トジくん。」
トジ:「いえ……何故先程トキワさんがとぼけたのかを考えていて。」
青空:「さきほど……?ああ、先程のですね。」
トジ:「ええ、先程のです。
何故そのような無駄を……」
青空:「なんとなくですよ。
そして、トジくんはまた“無駄な努力”をしてしまいましたね。
あーむっ」
トジ:「は……ははは……」
青空:「それはともかく、乾杯しましょう、トジくん。」
トジ:「乾杯する前に食事に手をつけるとは……流石はトキワさんだ……」
青空:「ほらほら、“今回もトジくんは無駄な努力をしましたー残念でした会”~~
お疲れ様です~~~乾杯~」
トジ:「乾杯~」
(トジ、青空、酒を飲む。)
トジ:「ふぅー……」
青空:「くー久々の”カルーアミルク”は甘いですねー」
トジ:「…………そうですね、酒なんていつぶりだろう、染みますね。
あむっ。」
青空:「同意見です。
今回のトジくんはギリギリまで頑張っていたので、
私の禁酒生活、今までで最長でした。
あむっ。」
トジ:「…………。
性格の悪い人ですね。
俺の努力の無駄を肴に酒を楽しむとは……」
青空:「別にそういうつもりではないんですけどね。
ただトジくんを慰めてあげようと思っただけですよ。」
トジ:「それはご苦労なことで……」
青空:「それで、今回は如何様に無駄をしたのですか。」
トジ:「…………。」
間。
トジ:「今回も、絵の賞に応募したんです。」
青空:「ええ、いつもの通り。」
間。
トジ:「天才が帰ってきた。」
青空:「天才?それって誰です?」
トジ:「それだけじゃない。
それどころか、その天才の教え子や──」
青空:「誰です?」
トジ:「その教え子の自称・伴侶や──」
青空:「やけに癖の強い登場人物。」
トジ:「その自称・伴侶の後輩まで帰ってきた……。」
青空:「説明はしてもらえないのですね。」
青空:「……?
それはつまり、人の所為って事ですか。」
トジ:「……ッ。
ま、まあ……そう解釈されても仕方が無いです。
作品制作中に噂であるものの、彼らが作品を応募すると聞きましてね。
俺は酷く動揺したのです。
今回の賞のテーマも審査員の趣向も熟考し作品作りをしていた……。」
青空:「……。」
トジ:「だがどんなに過去の自分を超えても、彼らを凌げる自信が無かった……。
そして……はぁー……」
青空:「結局誰が最優秀賞を?」
トジ:「…………天才の教え子の自称・伴侶の後輩が……。」
青空:「何者かは知りませんが、その人、全てを掻っ攫いそうですね。
そして、トジくんの結果は?」
トジ:「……………………くっ!!」
青空:「あらあら……
すいませーん、”スピリタス”お願いしますー」
トジ:「この店にそんなものないじゃないで──
……あるんですね……知らなかった……。」
(店員が注文の品を持ってくる。)
トジ:「ありがとうございます……。」
青空:「私もびっくりです。無駄かとは思いましたが、
言うはタダだと思って言ったのですけどねー。
これっておいくらなんですかね。」
トジ:「千三百円だそうです。」
青空:「思いの外、掛かりますね。」
トジ:「払うのは俺ですけどね。」
青空:「まあまあ、飲んで酔っちゃってください。」
トジ:「では、頂きます。」
(トジ、酒を煽る。)
トジ:「……………………ぐっ…………!」
青空:「やっぱりキツイですか。」
トジ:「ああ、キツイですね、流石に。結構自信作だったので。」
青空:「いえいえ、お酒の方です。」
トジ:「ああ……まあ、これもキツイです。」
青空:「酔いは回りましたか。」
トジ:「まあ、饒舌になれる気はしてます。」
青空:「それは良かったです。」
(トジ、青空、酒を飲む。)
トジ:「いやはや、今回も成果が出なかった。
また無駄を喰んでしまった。」
青空:「まあ、一切何も受賞出来なかったのは、言ってしまえば前回以下ですもんね。」
トジ:「ぐっ……!」
青空:「あ、すいません。」
トジ:「いえ……事実ですので……。」
青空:「ま、まあ、今回は実力者が勢揃いだったのでしょうから、是非も無いです……。
運がなかっただけですよ。
今回のトジくんの“無駄”は、考えすぎといったところでしょうか。」
トジ:「そうですね……。
他者に思考を巡らせる暇はありませんでした。
もっと自分の内の在り方に目を向けるべきでした。」
トジ:「…………。」
青空:「…………。」
間。
青空:「すいませーん、”千年の眠り”のお湯割りを二つお願いしますー」
トジ:「俺の金なんですが。」
青空:「まあまあ、トジくんいつも大体このタイミングで頼むじゃないですか。」
トジ:「それはそうなんですけどね。」
(店員が注文の品を持ってくる。)
トジ:「ありがとうございます。」
青空:「では、改めて。」
トジ:「乾杯。」
(トジ、青空、酒を飲む。)
青空:「~~~~~。」
トジ:「ふぅー……やはり、良いですね。
焼酎のお湯割りは……良い……。」
青空:「語彙が……。」
トジ:「……まあ、次も頑張りますよ。」
間。
青空:「………………。
また次があるとも限りませんよ。」
トジ:「…………え?」
青空:「貴方は幾度となく成果を得られず、無駄を喰み続ける……
けれど、無駄を続けられるのは……」
トジ:「……。」
青空:「“まだ”、万策尽きていないからです。」
トジ:「まだ。」
青空:「あと何度、無駄を続けられますか。」
トジ:「………………さあ……“僕”は何度続けられますかね。」
トジ:「自分でも、それは自覚しているつもりですよ、これでも。」
間。
(トジ、酒を飲む。)
青空:「……そうですか。」
(青空、酒を飲む。)
青空:「時にトジくん。」
トジ:「なんでしょう。」
青空:「私が文章を書く人間である事はご存知ですよね。」
トジ:「ええ、それは勿論。
シナリオライターですもんね。」
青空:「ええ。」
間。
トジ:「…………。」
青空:「…………。」
トジ:「…………。」
青空:「…………。」
トジ:「…………。」
青空:「…………。」
間。
トジ:「……ん?」
青空:「間(ま)って大事ですよね。」
トジ:「ん?マ?」
青空:「“間(あいだ)”と書いて“間(ま)”です。」
トジ:「ああ、なるほど。
会話の間(ま)、文脈、行間ですね。
場合によっては場面転換にも使う人もいますね。」
間。
青空:「そ、間(ま)って、文章上では点点点、三点リーダーで表されたりしますよね。」
トジ:「そうですね。」
青空:「実は劇台本も書いたのですが、とある一流を名乗る役者さんに言われたんです。」
トジ:「ふむ。」
青空:「“その間(ま)、無駄だよ”と。」
トジ:「あらあら。」
青空:「あの人の言う“無駄”って誰から見て無駄なんでしょうね。」
トジ:「それは……役者、或いは観客、或いは演出、或いは劇全体、といったところでしょうか。」
青空:「その辺りでしょう。
一流を名乗る役者さんは、作中の人の事を考えていないかったのです。」
トジ:「……。」
青空:「別にその役者さんの言うことが間違っているというワケではないんです。
劇とは、結局のところ娯楽であり、現実の人間の物ですから。」
トジ:「……。」
青空:「……。
ああ、すいません、”白鴻(はくこう)”、熱燗(あつかん)で。」
間。
トジ:「……僕は、貴女の無駄は、必要だと思います。」
青空:「無駄なのに必要、面白いですね。」
トジ:「だって、無駄じゃないんですから。」
青空:「ほう。」
トジ:「僕は先程、貴女が喋っている時、聞きに徹していました。
きっと文章で表されるなら、三点リーダーの連続でしょう。
その間、僕は確かに存在し、思考していました。」
青空:「別に、台詞が無いとその場に居ないというワケではないですよ。
例えば、今の“我々”の会話を……そうですね、二人劇のお話にするとしましょう。
“二人”という制約がある以上、その他の人物に台詞はありません。
ですが……」
(店員が注文の品を持ってくる。)
青空:「ありがとうございます。」
青空:「この通り、注文した白鴻(はくこう)の熱燗(あつかん)が届きます。」
(青空、酒を飲む。)
青空:「……それは、劇中では台詞を与えられていない店員さんが存在するから。」
トジ:「…………。」
青空:「店員さんだけではありません。
居酒屋の雰囲気を作ってくれている店内の音楽、テレビの音。
他のお客さんの楽しそうな話し声、笑い声、食器が当たる音。」
(青空、酒を飲む。)
青空:「それらは、排除されます。
台詞では起こされず、あってト書き、もしかしたら文字で描写されもしない。」
トジ:「でも、それらはやはり無駄ではありません。」
青空:「けれど、それらをわざわざ台詞として表さない。」
トジ:「……。」
青空:「我々は考えます。……芸術とは、何を抽出し表すか、ですから。」
トジ:「それは、同感です。」
(トジ、酒を飲む。)
間。
青空:「……今回の“無駄”は、私の不服に思った感情です。
役者には役者の、演出には演出の、脚本には脚本の考えがあるというだけの話です。
要は私のわがままです。」
トジ:「そう言われてしまっては何も言えませんね。」
青空:「それは、少しばかり卑怯でしたね。
ですが、役者がどう思うであれ、演出がどう思うであれ、
意味を持たせた間(ま)ですので、是非ともしっかりと喰んでもらいたいですね。」
トジ:「……頑張ります。」
青空:「?」
トジ:「時に、トキワさんはそのわがままを役者さんにちゃんと伝えたんですか。」
青空:「…………いいえ。」
トジ:「やっぱり。」
青空:「……ふふふ、そうですね……。
トジくんの考えている通りです。
役者や監督たちは、自分たちこそが主役だと考えるモノ。
故に、言っても無駄だと思った事が、無駄を喰む事に繋がりました。」
トジ:「……。」
青空:「“人を変える”という事、“強要する勇気”を出さなかった。
それが出来ないと……。」
トジ:「……。」
青空:「……。」
トジ:「すいません、”カルーアミルク”をお願いします。」
青空:「おや、珍しいですねトジくん。」
トジ:「気分転換です。」
間。
トジ:「ありがとうございます。」
(トジ、酒を飲む。)
トジ:「……無駄とは、ズレかもしれませんね。」
青空:「そうですね。
ズレているから、努力も思考も合わず、成果が出ない意見が合わない。
人はそれを無駄というのでしょう。」
トジ:「じゃあ、ズレ続ける俺たちは回転木馬に乗ってるんですかね。」
青空:「というよりは黒ひげ危機一発中ですかね。」
トジ:「なるほど、そちらの方がしっくり来ます。」
青空:「そうでしょう。」
(トジ、青空、酒を飲む。)
青空:「まあ、そも、こうやって私たちが酒を飲みながら駄弁るのも、無駄の極みですから。」
トジ:「俺はそうは思いませんね。有意義に感じていますよ、俺は。
トキワさんはそうでも無いんですか。」
青空:「何をおっしゃられる。
私はタダ飯にタダ酒を頂けますし、何よりトジくんと駄弁るのが好きなので。」
トジ:「何よりとか言っていますが、比重は前者の方が多そうですね。」
青空:「そんな事はありませんよ。
すいませーん、”スピリタス”を二つお願いしますー」
トジ:「俺の金なんですけどね。」
青空:「トジくんのお金だからですよ。」
(店員が注文の品を持ってくる。)
トジ:「早いですね、ありがとうございます。」
青空:「ではでは、改めて。」
トジ:「乾杯。」
(トジ、青空、酒を飲む。)
トジ:「………………ガッ……!」
青空:「うぅッ……喉が焼けそうです。」
トジ:「酔いは回りましたか。」
青空:「既に十二分(じゅうにぶん)に回ってますよ。」
トジ:「それはそれは。」
青空:「お酒を飲んでいると、意識が混濁してきますよね。」
トジ:「同感です。まるで俺が俺じゃない気になる事が……あったりなかったり。」
青空:「それはそれは。」
間。
トジ:「それにしても、“成功する人は皆努力している”って誰の言葉なんでしょうね。」
青空:「ありふれた言葉過ぎますね、誰もが言ってるのでもはや誰の言葉でも無いんじゃないんですか。」
トジ:「それを言われてしまっては元も子も無いです。」
青空:「特定のしようがないのですから仕方も無いです。」
トジ:「ふぅー……また無駄を喰んでしまった……。」
青空:「良いじゃないですか、この世界で無駄じゃないことの方が稀です。」
トジ:「悲しい事を仰る。」
(青空、酒を飲む。)
青空:「……そうでも無いですよ。
貴方には難しそうですが、結構気が楽になりますよ、この考え方。」
トジ:「そうですね、難しそうです。
僕の今回の無駄は特に、内的要因が大きすぎますので。」
青空:「我々も似たようなモノですよ。」
間。
トジ:「……俺とトキワさんは似た者同士ですね。」
青空:「……。
すいませーん、”ドン・ペリニヨン・レゼルヴ・ド・ラベイ”をお願いしますー」
トジ:「俺の金なんですけどね。
というか、そんなのこの店に──」
青空:「ありがとうございます。」
トジ:「まあ、ある流れですよね……。」
青空:「ではではでは、改めて。」
トジ:「乾杯。」
(トジ、青空、酒を飲む。)
トジ:「………………。」
青空:「おや、トジくん、辛そうですね。」
トジ:「ちょっと、お酒のペースが早いな、と。」
青空:「それは確かに。」
トジ:「それにしても、本日の会計が怖いです。」
青空:「確認しますか?」
トジ:「いえ、合計額を見たらそれ以降楽しく飲める自信が無いので見ないでおきます。」
青空:「それはそれで気になってしまうのではないですか。」
トジ:「俺は不確定部分に関してはある程度気にしないでいられるので。」
青空:「なのに天才集団が応募するかもしれないという噂に踊らされて動揺したのですか。」
トジ:「それは許容範囲を大幅にオーバーしているので。」
青空:「あらあら。」
間。
トジ:「はぁー…………でも、どれも良い作品だったなぁー……」
青空:「そうですか。」
トジ:「…………そういえば、劇台本を書いたと言ってましたが、
何処かで上演するんですか?」
青空:「ええ、年を跨ぐと思いますが、やる予定ですよ。
詳細が決まりましたら教えますね。」
トジ:「はい、楽しみにしてます。」
青空:「ええ、楽しみにしていてください。」
トジ:「さて、そろそろお店を出ますか。」
間。
青空:「あら、こんなぐちゃぐちゃで……風呂敷を畳まないのですか。」
トジ:「ええ、僕はあまり全てを語りたくはない性分なもので。」
青空:「では、我々の文脈を組んでもらうしかないですね。」
間。
青空:「二軒目に行くんですか。」
トジ:「これだけ飲んで二軒目は無いでしょう。」
青空:「そんないけずな事言わないでくださいよ。
せっかく久しぶりにご一緒してるんですからもう少し飲みましょうよ。」
トジ:「そんなあざとい事言わないでください。
俺はもう既にべろんべろんなんです。」
青空:「まあまあそう言わずに。次のお店は私が奢りますので。」
トジ:「…………はぁー……今何時ですっけ。」
青空:「20時半頃です。」
トジ:「ならまだ開いてますね。」
(トジ、立ち上がる。)
トジ:「トキワさんの奢りでボウリング、1ゲームしましょう。
それでトキワさんが勝てたらお付き合いします。」
青空:「げ、私運動苦手なんですけど。
そんなの私としては時間の無駄になってしまうのですが。」
トジ:「トキワさんがゴネるから譲歩したんです。飲んでもらいます。」
青空:「お酒だけに。上手いこと仰る。」
トジ:「そういうつもりはないんですけどねぇ。」
青空:「ま、私が勇気を出してゴネたのが無駄にならない様に頑張りますかね。」
トジ:「そうですね、頑張るとか以前に、やらなければ成果は出ませんからね。
ちなみに、俺はボウリング得意です。
手加減とかしないので。」
青空:「う゛……お手柔らかに……。」
間。
トジ:「いやはや、今日も無駄を喰んでしまった。」
青空:「それが生きるという事ですから。」
トジ:「是非も無いですね。」
間。
トジ:「じゃ、行きましょうか。」
青空:「ゴチになりますー。」
トジ:「お会計お願いしまーす。」
───────────────────────────────────────
END