モーモー(牛) 目覚まし時計の修理
Moumou (cattle) alarm clock repair.
1.モーモー(牛) 目覚まし時計の修理
しゃべるアラームが鳴らないという依頼です。
アラームが面白いしゃべりで起こしてくれるという牛の形の目覚し時計です。
2.原因と修理
分解すると、配線が錆びており、至るところで断線しています。配線が錆びるのは、普通は電池BOXからの液漏れが多いのですが、電池BOXの端子は錆びておりません。
修理依頼時には、裏蓋が付いていないようです。どうも配線が錆びたのと関係がありそうです。
他にも同様な目覚まし時計の修理が沢山ありましたが、どれも裏蓋がなく、アラームが鳴らないという修理依頼のようです。また、修理の痕跡もありそうで配線回りが間違っていました。未修理で放置されたものを手に入れられたもののようにも思われます。
線材を変更し配線回りを直して修理しました。
3.その他の修理
3.その他の修理
何故かモニター切替のスイッチ止めのプラスチックが欠けていました。これは分解しない限り壊れるものではないので、一応修理を試みられたのものでしょうか。
プラ辺を追加し、さらにホットメルトで固着しておきました。
4.波形観測
4.波形観測
最近のおもちゃは、ICが多いので、波形観測でオシロを使うことが多くなりました。
音声ICからの波形です。この後にICアンプがあり、約10倍の出力になっていました。
ICの良否判定にオシロは重宝しています。
同様なアラームが鳴らないという修理の目覚まし時計には、残念ながらIC不良で修理ができないものもありました。
回路部品等は問題がなく、ICの良いケースと不良のケースでどのように差異があるかの勉強になりました。