充電式電源(ソーラパネル付)の作成
Creation of rechargeable power supply (with solar panel).
1.充電式電源(ソーラパネル付)の作成
9V用の電源が必要になり、ノートパソコンの古いリチウム18650電池を再利用し充電式の電源を作成することにしました。
4400mAHx3本(13200mAH)使用して、単三充電池エネループの6倍以上の強力な電源になります。
ソーラパネルが付いた充電池式電源のキットを入手し作って見ることにしました。
18650電池を5本付けて、2通りのUSB電源とLEDライトが付き、マイクロUSBからの充電と、ソーラーパネルでも可能になるという物で、おもしろそうなキットのためか海外では人気があります。
2.部品
大きさは、縦12cm,横7cmスマホより多少大きく手のひらに収まる程度のサイズです。
見た目の作りは華奢で、使われている部品類は無名なのもので、大丈夫かと思うほどのものです。金属製カバーは3色(黒、青、金)あり渋目の金色にしました。LED発光パネルは平面白色のLEDが20個ほど基板に直づけされています。
なぜかカバー留めの子ネジが16個入っています。カバー以外留める所もなく8個も余分ですが、よく故障するので中を開けるため、失くす余分なのか、よく分かりません。
ソーラパネルは、厚めの表面加工したもので裏側のプリント配線から取り出します。ケース上側カバーにつけることにします。
3.キットの作成
ハンダ付けは、ソーラパネル、LED発光パネル、充電池のみで、プラスマイナスの接続を間違えなければ、特に問題となりそうなことはありません。18650電池3本は、テープでぐるぐる巻にして並列に半田付けして取り付けました。
今後の用途のため、9V電源はMT3806DC-DCコンバータを事前に出力をセットし充電池端子に並列に配線し、出力はミニ端子に取り付けました。
なお、あまったスペースがあるので、1.5V、3V用の電源端子への拡充もできそうです。
4.機能確認
マイクロUSB端子は充電用に使います。出力のUSBは、1A用と2A用の2つを使い分けられそうです。ボタンスイッチを長押しでメニュが切り替えられ機能は沢山ありそうです。
1:バッテリーの残量表示(2つ点灯で4V程度)
2:LEDライトの点灯
3:デイマー(若干LEDが暗くなる)
4:LEDライトの点滅
5:スイッチオフ
6:2度押しで青色LED点灯
スイッチを切った状態では、太陽光での発電量をLED点灯で表示されます。ちなみに室内で発電量をはかったところ4.3V1.6mA程度になりました。これでは、炎天下の屋外以外はあまり充電の足しにはならないようです。
5.<使用感>
電源としては、さすが強力で、しっかりスマホ等に充電でき電源と
しては長持ちしています。9V電源として十分に使えています。
ただしソーラパネルは、余り期待しないほうが良さそうです。
ほとんど、室内で使うため充電するために十分な光量がありません。
注意点としては、USB電源アダプター(1A仕様)からの充電では、
アダプターの最大電流が流れます。
3本並列使用のため1本あたり200mAの通常充電電流でも
600mAです。
下手に5本の充電池にすると1A電源アダプターでは役不足です。
回路に電流制限機能がなく、パソコンのUSB端子からの充電は
止めた方が良さそうです。
充電回路が貧弱なので別途専用のチャージャ回路を追加します。
また、LEDライトは明るいですが、面発光なので非常用でソーラパネルも
ケースのデザインになっているようなものです。