G-DRIVE ECOプラス マツダ  CX-5の修理

G-DRIVE ECO Plus Mazda CX-5 Repair.

1.G-DRIVE ECOプラス マツダ  CX-5の修理


水たまり砂埃OKで、ガンガン走り、防塵防水で汚れたら洗えますという歌い文句のラジコンカーが、水没でおシャカになったという笑えない依頼です。


いくら防水機能があると言っても水陸両用車ではありません。水洗いは、ほどほどにしないといけません。

  メーカもコスト削減しながらそれなりに変更しているようですが、防水確認もキチットして欲しいものです。おかげで修理依頼が殺到しています。

2.  分解

分解すると水没していたようで、電池BOXはもとより、基盤BOXから水がダダ漏れ、これって本当に防水が機能しているのか疑いたくなります。

電源スイッチはサビだらけ、基盤もサビと白い粉が吹いています。2.4GHzの受信基盤が逝かれていたら治しがききません。

3.基盤単体での動作確認

基盤のサビ取りと清掃で部品の確認をします。

ドライブ用のNPコンプリメンタリーMOSFET(AO4607)は焼損していますので取り外し、基盤単体で動作確認をしていきます。

回路(説明省略)はシンプルで2.4GHzの受信部の出力は3Vの有無で確認します。

まず、リモコンと受信機のペアリングを行ってから、リモコンを操作しながら受信部端子で前後、左右の出力確認を行います。OKであれば、前輪側は、130モータを直付して動作確認します。後輪側は、ドライブ段の出力トランジスターのON/OFFでの確認を行います。

Hドライブなので上下2つのNP-MOSFETの対象接点 G2:ON (0→+) / G1:ON (+→0)になっているか前進、後進側の2通りの確認が必要です。片系のみだとNP-MOSFETが焼損しますので、ドライバー段のトランジスタの正常性を確認します。

今回はたまたま、NP-MOSFETが焼損していただけで済みました。

参考 回路図   AO4607仕様

   なお、P2803NVGを使用したモデルもあります。このNP MOSFETの互換用として、AO4606に置き換えても特に問題ないようです。

4.修理と組み立て

  基盤単体で動作確認をしているので、ドライブ用の互換NP-MOSFET2ケ(AO4606)を取り付け、本体に組み付けて行きます。電源スイッチは、サビの損傷がひどいので取り替えることにしました。R/Cカー全体の動作確認して修理完了です。

なお、後輪モータを取り外す場合は、モータの入力端子(+、ー)にインダクタンス(L)がかましてあり、こじるとモータへの配線が収縮テープ内でハンダ付けが外れる恐れがあり、注意が必要です。

 このモデルの良い所は、27MHzのようにアンテナの余分な飛び出し部がなく、電池は、6V程度〜9V位(充電池、乾電池)まで使えて、1台のリモコンで8台までペアリングが可能です。

 さらに防水の機能を除けば丈夫で比較的簡単な仕組みで、故障はギヤトレーンとドライブ用MOSFETの焼損位です。

5.補足

 コスト削減モデルのためか基盤変更されたものもあるようです。部品も変更されドライブ用のNP MOSFETがP2803になり、前段のトランジスタの配置も変わっています。

 また、基盤に防水対策のためクリアラッカーが塗布され、さらに配線が下向きに付けられ、修理のチェックやハンダ付けに苦労します。