Arduino Pro MiniでLCRメータを作る

Introduction of the LCR meter for Arduino  created.

1.Arduino Pro MiniでLCRメータを作る

   このLCRメータ(正式名:TransistorTester)を簡単に作るため

Arduino(アルドゥイーノ)を使った自作したものを紹介します。

(追補)機能的には、LCRの測定からTr、ダイオード、LED等についての測定、

  周波数ジェネレータ、10bitPWMや周波数カウンター等の多くの機能があります。

  ファームはネットからダウンロードしますが、Arduino用には基本的には、Make

  ファイルを若干修正してコンパイルを行います。いろいろなソースプログラムが提供

 されており、LCD表示器等を変更して作ることや、ソースを改造することが可能にな

 ります。この辺がキットでは、なかなか味わえません。

2.回路図

  部品が整えれば、簡単にLCRメータが出来そうです。また、自作LCRメータは、キットよりいろいろ工夫が必要で楽しめそうです。

  予備に買っていた16X2桁の液晶と、Arduino PRO Miniを使い、LCRメータを作ってみることにしました。

  左は、キットの改造版です。右は、今回作成する、PRO Miniを使った完成版の部品配置です。キットではスペースが難点でしたが、自作ケースなら余裕のものが出来そうです。

  回路は、キット製品に比べてかなりシンプルです。

  電源スイッチ回りの構成が異なり、電圧校正部品、水晶回路も省略しています。キットは、かなり高精度(±1%)ですが、通常の使用には、それほど精度は求められないので、これがどの程度のものか、実験も兼ねられます。

  回路図を参考に自作が可能になります。


3.部品

  基本的に必要な部品は、16X2桁液晶、Arduino Pro mini (Atmeg328p 5V 16M:NANOでも可) とスイッチ、基板、抵抗 11個等です。

  最終的には、ロータリーエンコーダ、ユニバーサルスイッチ、等追加部品が必要になります。作成方法としては、最終形態(キット改造版と同じ)の仕様を目指します。


4.動作確認

  Pro Miniに、日本語化のファーム(多少Make 変更)を書き込み、最少構成(回路図相当)で、6V以上の電源に接続して動作確認をしてみましたが、キットに比べ遜色なく実用的であることが分かりました。

  基本的には、これで十分測定が可能です。

  測定用の端子ピン3個付け、ケースを自作すれば、これでトランジスタから、抵抗、コンデンサー、インダクタンスの測定、周波数発生等のキットの機能と変わらないものが出来上がります。

  これをもとに、完成版へと部品追加と精度確認へと進みます。

次回から、作成過程等を紹介をしていきます。