プラレール サウンドE7系

新幹線 かがやき修理

Plarail kagayaki repair.

1.プラレール サウンドE7系新幹線 かがやき修理



 北陸新幹線かがやきが、動かなくなったという依頼です。

このE7系かがやきは、いろんなタイプのプラレールがあります。笛でコントロールするもの、テコロジーでライトがつくもの等、これは、にぎやかアナウンス!サウンドE7系新幹線というかがやきです。

  様々な効果音やアナウンスがスピーカから鳴り、走行距離(車輪の回転数)を記憶し、走った距離に応じたアナウンスが流れるというプラレールのようです。しかも電池が従来の4倍長持ちするというおもちゃです。

  車体の裏側に、ゼムクリップ等でリセットするスイッチ穴が付いており、走行距離によるサウンドを初期値にするためなのかと思われますが、普通は、電池交換までは、気が付かないでしょうね。


2.基盤部分



 モータが動かない主な要因は、普通は、基盤であれば、Hブリッジのモータドライバーが、破損することが多いですが、これは、トランジスタでマルチバイブレータを作りHブリッジを兼ねた面白い仕組みになっています。この回路を解析した日本おもちゃ病院のドクターに感謝です。

 この回路を考えた人はすごいと思いますが、マイコンを使って回転数を計測しサウンドを変えたりかなり凝った作りになっていますが、なぜ、いまさら、トランジスタ式のHドライブなのか不明です。

 回路が複雑になりコスト的には割があわないのではと思ったりしますが、おもちゃを修理する方にとっては、有り難いことで、孫の世代までも使えるおもちゃを作ってくれるメーカさんに感謝です。


 基盤の回路図

  備考:回路図では、コイルの配線方法が、L1+ L1- L2+ L2- ですが、実物写真では逆で、L1- L1+ L2- L2+ になっています。どちらでも同じ結果ですが、基盤配線のしやすさからは、実物写真が適当。

3.原因

 巻線のコアが、ディスクの磁石が当たったようで、傷つき片方の巻線が断線したようです。

普通のマブチモータは、巻線コアが回転するのですが、ブラシレスモータにように磁極が回転します。これは、丸型の磁石を貼り付けた円盤(ディスク)が縦に回転する仕組みのようです。

 ディスクパルスモータで市販品ではなさそうです。



4.断線した巻線コア

 巻線部分が回転する磁石で削り取られていました。幸い断線したことで、致命的にはならなかったようです。


5.動作確認

 巻線の途中部分の断線でしたが、少々短くなっても磁力の影響はなさそうです。断線の接続を行い、巻線コアの基盤への配線を行い、モータの回転、サウンド等の動作確認をしました。

 組み立てに順序があるようで、配線が邪魔になります。電池ケースを組み立ててからモータ部を組み付けると、以外とすんなり収まりました。