ぬいぐるみ スピーカの修理
Stuffed speaker repair.
1.リラックマ ダンシング ぬいぐるみスピーカの修理
ぬいぐるみが動かないという依頼です。
モータとスピーカの仕掛けはありますが、操作スイッチ、Miniジャック等がなく、電源スイッチのみです。どうもスマホのイヤホーンから外部スピーカとして使う、「リラックマ ダンシング ぬいぐるみスピーカ」というおもちゃです。
スマホのイヤホーン端子に接続すると音に合わせてぬいぐるみが首振り動作をするようです。ぬいぐるみの後部にスマホを入れておくポケットが付いています。
2.原因分析
MP3プレーヤから3.5mmMiniジャック経由で音源入力しても、スピーカは、もちろんモータも動作しません。基板チェックしたところ、ICアンプとトランジスタが壊れていました。
トランジスタ2本交換と、D級ICアンプ(TDA2822)をブレッドポードから外付けで動作確認したところ、スピーカの音出し、モータとも動作しましたが、モータは音を相当大きくしないと動きません。
またD級アンプでは、モータノイズを拾い雑音が相当発生します。アンプはアナログAB級タイプでないとダメなようです。
3.ICアンプの交換
基板に装着されていたのは、SOP8pinのAB級ICアンプ(LM4871)です。部品削減のため基板から取り外し同一部品と交換することにしました。
しっかりと接着剤が付いているためプリント基板も剥がれてしまいました。しかたなく銅箔テープで補修しICアンプを接着しました。
4.動作確認
モータ機構も動作が硬いため、モータを分解清掃し、MP3プレーヤから音出しの確認をしたところ、問題なくスピーカから音楽と音の強弱でモータが動作することを確認しました。
ICアンプをAB級にしたためモータからの雑音はなくなりましたが、かなり大きな音を出さないとぬいぐるみは踊ってくれそうにありません。音量による動作点の変更はできますが、ここではオリジナルのおもちゃ動作を尊重します。
消費電流を測定したところ、モータ動作では400mA以上流れます。これは電気の食い過ぎで電池は多分長く持ちそうにないです。
どうもこのことでICアンプ等が壊れたのではないかと思われます。スマホの外付けスピーカとして使う分には問題なさそうです。
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