たのしい どうようえほんの修理
Fun Children's Book Repair.
Fun Children's Book Repair.
表紙の説明文が剥がれた音の出る絵本のおもちゃで、ミュージックが選択できようです。
スイッチを入れても鳴らないとのことでしたので、スイッチの不良か、スピーカの不具合程度に思って分解したところ、スイッチは、基盤プリントの接触するスイッチで大分筋があるものの問題なさそうです。
スピーカも8Ω程度導通があり問題なさそうです。オシロスコープでスピーカ端子を測ってみた所、僅かな信号が出ていました。たぶんICのスピーカ出力回路の異常かと思われます。
スピーカの両端子から小さな信号が出力されており、これを2Vからでも動作するLM4871のAB級オーディオアンプICを使って増幅して見ることとしました。
データシートに沿って適当に定数を決めていきましたが、片系からの信号取り出しだと信号が歪むかと思いスピーカ出力の両端に抵抗接続してみました。
この小さなおもちゃのケースに収めなきゃならないのでプリント基板にチップ部品を直貼付けしての動作確認です。
出力された音は大きくなり、スイッチでの音量調整も問題なくできるようになりましたが、音の歪も大きくなってこれは簡単に解決できそうもなく、やはり元の入力段で解決しないとダメなようです・
備考)このIC(LM4871)自体がハイパス特性であり出力段での歪率特性はあまり変化なし。
fc=1/2πRC でカットオフ周波数は1KΩ、1μFで約160Hzとされている。
追加したICアンプは、小さなおもちゃの中に収納する場所が限られており、スピーカの横の場所に、グルーガンで配線含めて固めて見ました。
プリント基板の直接スライドするスイッチに筋が入っており、そろそろ寿命な感じですが使えるまで鳴ってくれればという感じです。