プラレール 台湾高速鉄道

700Tの修理

Plarail Taiwan High Speed Rail 700T repair.

1.プラレール 台湾高速鉄道700T修理

  プラレールの本体カバーの爪が折れてしまったという依頼です。

  多分、国内未発売の台湾限定品のプラレールという珍しいおもちゃです。 何の気なしにプラレールとして修理していますが、時には、珍しいものにも遭遇します。

  きっと大切なおもちゃなので、キチット修理して頂きたいのだと思います。

2.爪の修復

  ドクターNAさんが、常温の型取りゴムで反対側の爪の方を取り、折れた爪をアクリルパウダーで整形されました。

  うまく型取りができたものの爪として丈夫さと柔軟性があるのかどうか、とりあえず実験がてら修理されました。

3.整形

  アクリルパウダーが固まってから、爪の整形をし、ほとんど補強無しできれいに修復できています。 本体カバーの爪としての機能も問題なさそうです。

  これなら   お客様も貴重なおもちゃの修復に満足していただけるのではないかと思います。

 今後、このような爪折れ等にアクリルパウダーが発揮しそうです。


4.アクリルパウダーの接着強度の実験

  ドクターNAさんが、百均のアクリルパウダーを使って、切り取ったDVDケースで接着の強度実験をされました。

  左から、①レジン液UVライト接着、②アクリルパウダーを振りかけた上にアクリルリキッドを垂らしたもの。③ニードル法という方法で接着したもの。右端は、瞬間接着剤とプラセメントのものですが、強度不足で対象外です。

  一番強度が高かったものは、ニードル法という方法でした。DVDケース板を無理やり折っても接着以外の箇所が折れるほどの強度がありました。

  アクリルプライマーで接着箇所に事前に下処理をしておくとさらに強固になるようです。ただニードル法というやり方は、うまく使うにはなかなか難しく、接着面の下処理やテクニック(3秒間貼付けやニードルの穴詰まりを防ぐ操作のテクニック)等を要するようです。