ラジコンの修理

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R/C G-DRIVE ECOプラス ハマー 修理

Repair of radio controlled car hammer.

1.ラジコンカー ハマーの修理

 2.4GHz 前後進デジタルプロポーショナルのラジコンカーハマーの修理依頼です。

 汚れたら水で洗える、水溜りも気にせず走り抜ける、生活防水機能を持ったという触れ込みのラジコンカーが水に浸かって電源オンでコントロールが効かず前進するのみになったというトラブルです。


2.分解

  接着ボンドでネジ穴を塞いで外しにくくしていますが、分解するとケースは、ゴムシーリングされ、ネジ穴等はボンドで固めてあります。

しかし、作りこみの不備なのか、シーリングはしっかりと嵌め込んでおらず、ボンドもそれなりに着けてあるような感じでこれが生活防水か疑問です。

3.原因

 2.4GHzの受信機部、モータのHドライブ用に複合タイプのMosFET(AO4607)とそのドライブ入力段にSOT(Small Outline Transistor)トランジスタのNPN(ss8050:Y1)、及びPNP(ss8550:Y2)の回路構成で比較的簡単な仕組みになっています。ドライブ入力段をFETにすれば更にシンプルになりますが、まだ未着手のようです。

 故障の原因は、基盤の回路部に水滴が入り、複合MosFET2個の端子がショートしたようです。

複合MosFETを外すと入力側+端子とー端子が焼損しプリント配線とともになくなっていました。


4.修理

 複合MosFETの入力側+端子を銅配線板で回路補修し性能的に互換性のある複合MosFET(AO4606)に交換します。またSOTトランジスタのPNP(ss8550)も壊れていますので交換です。

 このラジコンカーの制御は、R/Cヘリコプターの制御方法と同じで、旧来の27MHz等のアナログR/Cに比べ回路構成が簡単です。2.4GHzの送受信部はデジタル入出力で3VのON/OFFのみなのでテスターで動作確認が可能です。また、モータ電源が9V(1.5vX6本、または7.2v)を制御用電源として3vに落として使用しているので、電池は4V以上あれば良く、電池の使用範囲に優れています。

 また、モーター電源入力回路には、2AのPCTフューズが付けられています。複合MosFETが6A程度まで許容できるのでほとんど故障しらずのはずですが、防水性能でトラブルとは残念です。