PART2 :トレース
前述の通り、正方形の枠内に人物をどう収めるか決める。
カーボンコピーのために、白黒コピーの裏に3Bなどの鉛筆を、角度をつけてこすり付ける。それを画用紙に重ねて上端3カ所マスキングテープで留める。クリップボードを画板とする。極細のシャープペンシルを使い、色の境界をトレースする。
トレースする際の注意として
1)極めて細い線
2)ゆっくり慎重な線
3)角張った小刻みの線
4)稜線をトレース
5)線は必ず閉じる
あとで絵具で塗りわけるために、ひとつひとつ閉じたエリアであること。上手なトレースの線は、それだけで人物の立体感がわかる。トレースの線次第で出来映えの70%が決まる。頭部骨格の造形を知ると、見えにくい色差も見えてくる。別紙配付する造形図解がその助けになるはずだ。