鉛筆デッサン:直方体
新品の白い消しゴム
*画用紙タテ
鉛筆デッサン:直方体
新品の白い消しゴム
*画用紙タテ
実物の消しゴムを観察して描きます。
実物よりやや大きめに上下左右の余白の取り方をバランスよく計画すること。
アイレベル>>消失点>>補助線から2点透視図法。しかし今回は画用紙タテで使用するので消失点は画面の外に存在します。消しゴムのシルエットがおさまる四角枠を想定して、見た目の幅と高さの比率をよく考えることが大切です。
直方体(6面体)のシルエットは6角形であるということをあらためて認識しましょう。
↑画用紙に対しての大きさ
消しゴムをケースから抜き取ります。使いかけの場合、使って減っている方を向こう側になるように配置し、左から光が当たる状態が理想的です。さらに、黒い下地があれば「白の表現」を考えるのに適しています。黒いTシャツでもかまいません。
余白>>左右と天地のバランス:シルエットがおさまる四角枠
↓
最も手前の垂直線>>画用紙の中心より少し左のタテ線の位置
左右の比率を測ります。
1面描いて次の1面と描き足して組むのではなく、全体像から分割する方法。まずはシルエットで見て、上下左右の余白のバランスの最適を考えます。
次に、左上の角を水平に右へのばしたらどのあたりになるのか、鉛筆を使って片目で見て測ります。同様に右上の角を左へのばして位置を確かめます。
長方形の枠内のシルエットの余白>>余白となる直角三角形のかたちを見比べることもかたちを確かめる手助けとなります。
陰影のつき方、暗いところと明るいところ、タッチの方向など。最低3時間を掛けて仕上げてください。
かたちの実在感を表現すること、表面の動勢を考えることが肝要です。そのためには決して画面をこすらないこと。こすってぼかしても意味がありません。グラデーションの表現はタッチの工夫でできます。フリーハンドの直線のタッチを斜線角度を変えて重ねます。明るいか暗いかの違いを、鉛筆の濃さを変える、筆圧の強さを変える、タッチの回数を変える、シャープペンシルも使う、といった感じで工夫しましょう。