CAMOUFLAGE
CAMOUFLAGE
カモフラージュ、フランス語「camouflage」。周囲の風景に溶け込み、敵の視線を欺き、対象を発見 されないようにするための方法。ファッションでは、主にその迷彩的な柄のことを言い、カモフラ柄 などという。敵から発見されないようにするということから、ミリタリー要素が強く、カーキにみら れる植物などの模様やなど、外形を他のものにみせるようなデザインに用いられることが多い。
~FASHION PRESS より転載
近代までの軍隊の塗装は、「隠れる」以前に「目立つ」事が重要であった。視覚的手段しか識別法が無い時代、 敵味方の識別や自軍の強さ、また自軍内での士官の地位や権威を誇示するために、軍旗や甲冑、軍服には目を 引く配色やデザインが求められた。まだ銃が発展途上であった近代以前の銃撃戦において、敵の前で「目立つ」 ことは、決して「一方的に射撃されること」を意味していなかった。 近代軍服において初めて迷彩的効果を採用したのはイギリス軍が 1848 年にペシャーワルでの戦いで、現地の 色彩に合わせたカーキ色の軍服を用いたのが始まりだといわれている。ペルシャ語ではカーキは「土埃を被っ た茶色」を意味した。しかしながら、本格的にデザインされた迷彩模様を採用したのは第一次世界大戦中のフ ランス軍であったといわれている。1914 年の末頃、フランス軍の砲兵隊勤務についた一人の画家が大砲と戦車 の迷彩を考案したのがその始まりである。迷彩の効果が確認され、軍は 1915 年以降は偽装迷彩隊を結成させ、 画家やデザイナーなどがその模様を考案するにあたって起用されたといわれている。その後、イギリス軍も 1916 年のはじめに同様の部隊を結成・組織するにいたった。航空機による偵察力の向上、兵器の破壊力の向上 に伴い、迷彩の重要性が増し、特に第二次世界大戦以降は各国の軍で一般的に取り入れられるようになった。 最も成功した迷彩は冬季に降雪地帯で着用する白のオーバーオールであり、これは絶大な効果を発揮し、各国 において採用されている。
~Wikipediaより転載
課題:カモフラージュ
概要
本来の機能的迷彩柄とは違う配色で制作。例えば "SWEET" の色使いに変えてみたら...きっとやわらかくかわいい雰囲気になるはずである。
1)言葉=テーマを【英語】で設定
2)テーマに合う配色を選ぶ
3)適宜に色を散らすように配置
テーマ設定における注意点
英語で、形容詞か名詞です。例えば『SUMMER』はOK、でも『SEASON』はNG。理由は、イメージの領域が広すぎるから。『FEELING』も大きすぎるのでNGです。どうとでも解釈できるような曖昧さを回避したいのです。色調の方向性を決定づけられる言葉にしましょう。
条件
A)新しいファブリックのパターンを自分でデザインするつもりで制作する。つまり枠内に収まらず
→無限に拡張するパターンで、その一部を切り取った様であること。
B)すべてのピースが入り組む
→1色がベースになるがその色もピースの一部として見えるように工夫する→ベースが背景になってはいけない
C)使用するのは4〜5色。
▼作例(ここでは4色構成)
1色をベースとして切り貼り
不透明な重なりでOK
いったんはみ出すように貼り
定規とカッターで直線切断
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最後に台紙に貼る
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上の参考作品の赤の部分だけ抽出すると下地である赤もとぎれとぎれで繋がりすぎていないことがわかる
バラバラのピースに見えてる
つまりベースの色でさえも背景にならないようにしたい
地図に例えると下地は「海」重ねて貼るピースが「島」
でも海のない大陸を小国で分割するデザインが望ましい
赤の領域が多すぎて海のようになっている例
▼
色の組み合わせで色とりどりに見える印象に仕立てようとするときただ派手な色を並べるのではなく...色の強弱、濃淡、ちょっとした工夫が大切。
それともうひとつ言葉の選択について。カラフルで、 ”COLORFUL" とテーマにしても工夫が足りない。
▲この生徒作品のテーマは ”POWERFUL" 。よく考えた。ひととは違う、一歩踏み出すアイデア。(でも黄色が背景化していて面積多め、)
2022久留米高専生徒作品
"SANDY BEACH"
"ANIMAL"
"OCEAN"
"ELEGANT"
"HAZY"
"DREAM"
思考の果ての、素晴らしい作品群。