"HARD"
"HARD"
条件:
直線だけで構成
→ 定規+カッター
→ ハサミ禁止❌
”HARD”
いくつかの意味をもつ
でも今回は「硬さ」に特化する
硬い→割れやすい→でもそれを意識しすぎると パリンとすぐに割れてしまうような「薄くてもろい印象」”FRAGILE”になるので要注意→そうなってしまうと ”HARD"からはちょっとイメージが離れる
しかし....しっかりした感じが過ぎると「重すぎる」のである程度バランスを持って思考しよう→コンクリートにヒビが入ってる..とかそういう絵を描いたらダメ→説明的なのは良くない(ありがちなこととしてつい「これは●●を意味している」とか...あるいは自分の現状が抑圧されてる...とかそういう10代の葛藤を表すポスターのようなことをついやりたがる→そういうイラストはここではやらない→もっとすました気分で軽快に抽象デザインを制作する
粋でステキなほうがいい→作品を見てくれるひとが嫌な気分になるのはダメ→デザインの鉄則→デザインは自己表現ではない
以下:直線構成の生徒作品をサンプルとして集めてみた→ ちなみにテーマは ”HARD”ではなくなんか寒い感じのテーマだったのでそれは気にしないでみてほしい→どれも丁寧で素敵な作品たち
4つめの作品はちょっとやりすぎがんばりすぎ...すごくかっこいいけど ここまでしなくてよい
上の6つの作例はどれも青系がメインな感じがするけれどそれに影響されないように
たまたま寒色系がぴったりなテーマで制作したからこうなってるだけで”HARD”ではもっと色使いを幅広く考えてみてほしい
ある程度 色のメリハリがあるほうがいい
パキっとした勢いのようなものが表現できると思う
「つらい、むずかしい、熱心な」などなど今や意味の広がりのある形容詞HARD、今回はもともとの意味の「硬い」だけで考えます。
似ている語として“SOLID”があります。第一義は「固体」です。これが「濃い、厚い、びっしりと中まで詰まって堅い」と意味が派生しております。こういう類義語との差異を明確にしていくことも大切な作業です。
テーマ(言葉)を伝えるためのビジュアル(作品)です。正しく伝わるデザイン>>あれもこれも意味を込めすぎず、見る人に誤解を少なくすること。つまり、コミュニケーションのトレーニングということもできます。
テーマである言葉の
1)類義語と反対語を確認。
2)テーマの印象をマークシートでチェック。
3)15cmの正方形を分割する図案を考える。最低でも4つ考えてひとつを選ぶ。*今回の条件>>すべて定規による直線で構成
4)色を選ぶ、組み合わせで選ぶ。
5)強い色を大きくするか小さくするか。キーカラーをどの位置に置くと効果的か。
6)アイビスペイントでシミュレーションをしてみることも忘れずに。強制はしません。
自分の「思い」は連想の果てに時として本論から外れがちでノイズになることが多い、つまりストレートに伝わらなくなる要素となるので冷静に世の中と向き合って考える。テーマに対する狭く深い理解が肝要。これまで自分自身が見てきたもの、読んできたもの、聞いたこと、興味を持ったこと、遊んだこと、それらがすべて思考の種である。なんの役に立つかわからなかったことが突然芽吹く、という感覚は人生においてとてもとても重要なのです。
2023久留米高専生徒作品