検証66

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。また報告されている勧誘の手口などから非常に多くの被害者を出しているグループによるサイトの可能性が高く、実際に被害が報告されているサイトもあります。さらに本ページで検証しているサイトには日本のFX業者のサイトから文章や画像を盗用しているケースが多いです。日本人を主な標的としていると考えざるを得ません。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」「検証48」「検証49」「検証50」「検証51」「検証52」「検証53」「検証54」「検証55」「検証56」「検証57」「検証58」「検証59」「検証60」「検証61」「検証62」「検証63」「検証64」「検証65に続いて中国系と思われる詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証54ページ目です。「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭、さらにLINEのグループを利用する勧誘については「雑記2」を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。検証対象は順次追加の予定です。


●FTI Corporations Global (FTIコーポレーションズ グローバル https://www.fticorporationsglobal.com/jp)

●ARLTINVESTMENT LTD (ARLTインベストメン トリミテッド https://www.arltinvestmentltd.com/)

●PHALANX (ファランクス https://phalanx-coins.online/allsp/)

●PHALANX (ファランクス https://www.phalanxtrade.com/)

●PROPERFLY (https://www.properfly-limited.com/)

●Esmond International (エスモンドインターナショナル https://esmondmarkets.com/)

●Highstone Capital (ハイストーンキャピタル https://highstonefx.com/)

●Highstone Capital (ハイストーンキャピタル https://highstone.info/)

●Neith Capital Limited (Neithキャピタルリミテッド https://neithfx.com/)

●Decho Capital Limited (Dechoキャピタルリミテッド https://dechocapital.com/)

●Decho Capital Limited (Dechoキャピタルリミテッド https://dechocapital.net/)

●Aid Markets (エイドマーケッツ https://amarkets-fx.com/)

●KATY CAPITAL (KATYキャピタル https://www.katy-investing.com/)

●Rayz Liquidity Corp (レイズリクイディティコーポ https://rayzliquiditycorp.com/?lang=ja)

●Keyfxmarkets (キーfxマーケッツ https://www.keyfxmarkets.com/)


まず以下の2つのサイトを検証します。

FTI Corporations Global (FTIコーポレーションズ グローバル https://www.fticorporationsglobal.com/jp)

●ARLTINVESTMENT LTD (ARLTインベストメン トリミテッド https://www.arltinvestmentltd.com/)

1つ目のFTIコーポレーションズはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2番目のARLTインベストメントは画像検索で見つけてきたサイトです。またこれらのサイトは後述しますがIPアドレス (34.233.14.55) を共有しており、さらに「検証60」「検証61」で検証した幾つかのサイトも同じIPアドレスを使っていたことが判明しています。組織的な繋がりの可能性が高いです。

まず最初のFTIコーポレーションズについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年7月22日投稿

添付画像の一番下にロゴとFTI Corporations Global (FTIコーポレーションズ グローバル) というサイト名が示されているのが確認出来ます。そして質問はいきなり

>line投資詐欺に遭いました。

という文章から始まっています。

経緯としてはLINEのグループへの加入を「アシスタントの芹沢」と名乗る女性 (自称) が勧誘してきて加入したところ、投資のプロを自称する「石原貴博」、カスタマーサポートの「佐藤正人」、さらに入金担当の男性といった人物が登場して当初は株式投資の話をしていたようです。これら登場人物はいずれも日本人の名前なのに日本語には違和感を感じる部分があったようです。そして途中から株はもう高値圏だからということでFTIコーポレーションズ グローバルでのFX投資を勧められ、2万円以上入金すると3万円得られるという入金ボーナスにも釣られて当初は2万円を入金してしまったようです。そして指示に従って売買すると勝率90%、この時点では出金も出来たものと思われます。そしてこの段階からおそらく運営側が用意したサクラと思われるグループの他の参加者が続々と数千万円単位の大金を入金したと発言し、実際に利益が出た証拠と称するスクリーンショットも続々アップされるということになり、さらに200万円入金してしまったようです。ところが今度は出金出来なくなり、46万円の出金費用を追加入金するように指示されているようです。出金に時間が掛かると引き延ばされているようですが、ここまでの流れはまさに「検証13」の冒頭や「雑記2」で説明してきた詐欺の手口と合致しており、出金出来るようになるかどうかは極めて疑問と考えざるを得ません。少なくとも「line投資詐欺に遭いました」と書いている投稿者は出金出来るようになることは期待できないと考えているようです。

とにかくこの質問に出てくる表題最初のFTIコーポレーションズ グローバル、さらに画像検索で見つけてきた表題2番目のARLTインベストメン トリミテッドのサイト冒頭部のキャプ画像を以下に順に示します。

▼FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp) [表示言語:英語、日本語、香港語]

▼ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/) [表示言語:英語、日本語、香港語]

これら2つのサイトの冒頭部は明らかに互いに酷似しています。いずれのサイトも表示言語は英語、日本語、香港語からの選択になっています。そして上のキャプの下の方には取引商品が1万種類以上、入金方法が20種以上といったサイトの特長が示されていますが、その中に全世界の顧客が5万人以上という項目があります。しかしこれらのサイトがそれだけの顧客を実際に抱えているかどうかはかなり疑問です。この点についてまた後述します。

次にトップページ右上の「無料口座開設」と書かれたリンクボタンをクリックすると出てくる口座開設画面を比較します。FTIコーポレーションズ グローバルの口座開設画面 (https://user.fticorporationsglobal.com/register/fast?lang=ja) → ARLTインベストメン トリミテッドの口座開設画面 (https://user.arltinvestmentltd.com/register/fast?lang=ja) の順でキャプ画像を示します。

これら2つのサイトは口座開設画面でも互いによく似ています。またこれらの口座開設画面は本サイトで検証してきた幾つかのサイトの口座開設画面とも似ているようです。例えば以下は既に閉鎖されているサイトですが「検証63」で検証したFUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/) というサイトの口座開設画面の再掲です。

これら3つのサイトの口座開設画面は互いにかなり似ているように思われます。またこれらとよく似た口座開設画面は以下の殆どが既に閉鎖されたサイトでも確認されています。

「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)

「検証27」 AUSグローバルリミテッド (https://ausglobald.com/)

「検証27」 Auricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap)

「検証27」 OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)

「検証27」 IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)

「検証27」 アワーカンパニー (https://bellpottergos.com/Jp.html)

「検証33」 SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp)

「検証33」 WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp

「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)

「検証42」 ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html

「検証46」 Skyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp)

「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)

「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)

「検証48」 Starekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp)

「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)

「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)

「検証60」 Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)

「検証60」 Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

「検証61」 Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)

「検証61」 リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)

「検証61」 Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)

「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)

「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)

「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)

「検証62」 コンセプトリミテッド トレードMT5 (https://newconcept-fx.com/index3.html

「検証63」 LANLASAKI (https://www.lanlasaki.com/)

「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)

「検証68」 外為ファイネスト (https://www.gaitamefinestltd.com/)

「検証68」 RHトレード (https://rhtradefx.com/jap/index)

「検証68」 Kaerm IM (https://www.kaermim.com/jap/index)

「検証68」 Tongliウェルスインコーポレーション (https://www.tongliwealth.com/jap/index)

「検証68」 BLOOMSマーケッツリミテッド (https://www.blmforex.com/jap/index)

「検証70」 YIDUGJ グローバルリミテッド (https://www.yidugj.com/)

「検証71」 CVNマーケッツ (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html)

「検証71」 CATマーケッツ (https://cat-market.com/jap/index1.html)

「検証71」 Enog (https://www.enogltd.com/jap/index1.html)

「検証71」 Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)

「検証71」 Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド (https://weastartop.com/jp/)

「検証78」 Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/)

「検証79」 DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp)

「検証79」 ファーストトレード (https://fasttradeltd.com/int/jp/index.html)

「検証79」 DCNフォレックス (https://www.dcnfex.com/int/jp/index.html)

「検証79」 YZZキャピタル (https://yzzcapital.com/int/jp/index.html)

「検証79」 TXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html)

「検証79」 TXセンター (https://txcenterpty.com/int/jp/index.html)

「検証79」 BLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html)

「検証79」 BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html)

「検証79」 DKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/)

「検証79」 DKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/)

これらのサイトは口座開設画面以外の部分では互いに似ているとは言えない場合が多いですが、口座開設画面が偶然とは思えないほどに似ていることから考えると同じグループによるサイトの可能性が考えられるように思います。またこれらのサイトの中には後述しますが、本項で検証しているFTIコーポレーションズ グローバル、ARLTインベストメン トリミテッドと同じIPアドレス上を使っていたサイトが含まれています。

次に検証対象の2つのサイトのトップページに戻りますが、冒頭部に続いては「市場範囲」と題された取引対象を説明する部分が出てきます。やはりFTIコーポレーションズ グローバルARLTインベストメン トリミテッドという順でキャプ画像を示します。

この部分でもこれら2つのサイトは互いに非常によく似ています。そして外国為替、CFDs、指数、貴金属の4項目が取引対象として挙げられていてそれぞれに「もっと詳しく知りたい」と書かれたサブページへのリンクが付いています。ところがこのサブページへのリンクにはおかしなところがあります。すなわちいずれのサイトでも外国為替の項目にある「もっと詳しく知りたい」というリンクから繋がっているサブページがどう見てもCFDsの説明になっているのです。またCFDsという項目の「もっと知りたい」というサブページへのリンクも同じサブページに繋がっています。ここで同じページというのは別個のサブページだが記されている内容が同じというのではなく、URLアドレスまで一致する同じページです。例えばFTIコーポレーションズ グローバルのサイトならば「外国為替」の「もっと知りた」からリンクされているサブページも「CFDs」の「もっと知りたい」からリンクされているサブページも以下のURLアドレスの同一ページです。

https://www.fticorporationsglobal.com/cfds_jp

同様に ARLTインベストメン トリミテッドの場合は2つの「もっと詳しく知りたい」というリンクがいずれも以下のURLアドレスのサブページに繋がっています。

https://www.arltinvestmentltd.com/cfds_jp

以下にそのサブページの一部のキャプをやはりFTIコーポレーションズ グローバル → ARLTインベストメン トリミテッドという順で示します。

2つのサイトのサブページの内容は全く同じです。そしてこれらのサイトには外国為替に関する説明のサブページが存在しないことになります。外国為替 (FX) 取引が出来るならば最低限開示されているべき取引可能な通貨ペア、取引単位、スプレッドやスワップ金利などの情報が何もないことになります。口座を作ってログインすればそうした情報やリアルタイムの相場情報なども出てくるようになるのかもしれませんが、取引出来る通貨ペアとか取引条件は取引する業者を決めるにも非常に重要な要素ですから口座を開設しないとそれらが明らかにされないというのは有り得ないでしょう。

サイトトップページに戻って取引対象を説明している部分に続いては分散投資を勧めていると思われる部分が出てきます。やはりFTIコーポレーションズ グローバル → ARLTインベストメン トリミテッドという順でキャプを示します。

この部分でも2つのサイトは全く同じに見えます。数式の意味は全く分かりませんが、おそらく投資対象を分散することでボラティリティを下げられる、その為には多様な投資対象への投資が可能なサイトで投資するべきといった意味だと思われます。

この部分に続いては「取引プラットフォーム」と題された部分が出てきます。左下がFTIコーポレーション グローバルの画像、右下がARLTインベストメン トリミテッドの画像です。

この部分でも2つのサイトは全く同じに見えます。タブレット、ノートパソコン、スマホの画像が示されていて多様な取引プラットフォームに対応しているということを意味するのだと思われますがこの画像だけでは何を伝えたいのかよく分かりません。情報不足です。

さらに以下は取引開始までの3段階を説明している部分の比較です。やはりFTIコーポレーションズ グローバル → ARLTインベストメン トリミテッドという順でキャプを示します。

この部分でも2つのサイトは互いに全く区別出来ません。本項で検証しているFTIコーポレーションズ グローバルARLTインベストメン トリミテッドという2つのサイトはサイト名、ロゴ、URLアドレスが違うぐらいで明らかにコピペで量産された殆ど同じサイトです。

次に2つのサイトで連絡先情報を探しましたが、殆ど情報がありません。脚注に「連絡先」というサブページへのリンクがあるのですが記されているのはメールアドレスだけです。FTIコーポレーションズ グローバル → ARLTインベストメン トリミテッドという順でキャプを示します。

メールアドレスは以下のようになっています。

FTIコーポレーションズ グローバル support@fticorporationsglobal.com

ARLTインベストメン トリミテッド: support@arltinvestmentltd.com

連絡先情報がメールアドレスだけというのは問題でしょう。

これ以外にはやはり脚注にリンクがある「会社概要」というサブページがあるのですが、連絡先畳と言えるようなものは何も記されていません。いかにやはりFTIコーポレーションズ グローバル → ARLTインベストメン トリミテッドという順で会社概要の文章の冒頭部のキャプを示します。

最初の文章に金融ライセンス的なことが書いてあります。その文章を以下に書き出します。

FTIコーポレーションズ グローバル:

>当社は米国で登録され、米国先物協会(NFA)によって管理されています。ID: 0557033

ARLTインベストメン トリミテッド:

>当社は米国で登録され、米国先物協会(NFA)によって管理されています。ID: 0557033

文章は全く同じで米国先物協会(NFA)の登録番号らしきものが書かれていますが、その登録番号まで全く同じです。登録番号が同じというのは有り得ないので何かの間違いではないかと思われますが、とにかく米国先物協会 (NFA) のサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓から ID: 0557033の登録確認を試みたところ、以下のキャプに示したようにこの登録番号はFTI Corporations Global Limited」登録番号となっているようです。

そしてこの出てきた情報には

>Not an NFA Member (NFAの会員ではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)

とも書かれています。

さらにARLTインベストメン トリミテッドについてもNFAのサイトで同様に検索してみると以下の情報が出てきました。

登録番号は

>0554406

となっています。そしてこのARLTインベストメン トリミテッドの場合も上に示したNFAの情報には

>Not an NFA Member (NFAの会員ではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)

とも書かれています。これでNFAに登録があるとは言えないでしょう。

またそもそも本サイトで検証しているサイトではしばしばNFAに登録があるという主張が何度も出てきており、その度に同じことを書いていますがNFA  (https://www.nfa.futures.org/) は先物取引のルール作りなどを役割とする組織であって金融ライセンスの審査・付与などを役割とはしていません。NFAに何らかの登録があってもFX業者で必要とされる金融ライセンスを取得済みであるとは言えません。

連絡先情報がメールアドレスしかないという状況は話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが、登録者に関する情報はいずれのサイトでも何も開示されていません。サイトの登録・開設日のみ以下に示します。

サイト名 登録・開設日

FTIコーポレーションズ グローバル 2023年6月7

ARLTインベストメン トリミテッド 2023年6月14日

いずれの場合も2023年6月にサイトが登録・開設されており、この検証を書いている2023年7月下旬時点で1ヵ月半ほどしか経過していない非常に新しいサイトということになります。そして非常に新しいサイトなので当然のことなのですが、これらのサイトへのアクセス数は非常に少ないようです。以下にアクセス状況を解析した結果を示します。

いずれのサイトの場合も1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が全て検出限界以下という結果になっています。上で指摘したようにこれらのサイトの冒頭部には「全世界の顧客が5万人以上」という記述がありますが、到底事実とは思われません。

それから既に本項の冒頭で書きましたが、これらのサイトは以下に示したように同一のIPアドレス (34.233.14.55) 上にあります。

上のキャプでは同じIPアドレスを使っていた10個のサイトが示されていますが、いずれも「検証60」「検証61」で検証してきたサイトです。このIPアドレス (34.233.14.55) を共有しているサイトの中で検証済みのサイトは以下のようになっています。

「検証33」

WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証60

Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) [閉鎖済み] 

Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) [閉鎖済み] 

パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) [閉鎖済み] 

カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) [閉鎖済み] 

Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) [閉鎖済み] 

Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証61」

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)

Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) [閉鎖済み] 

リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) [閉鎖済み] 

Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jphttps://www.ludamarkets.com/cjrl_jp) [閉鎖済み] 

ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jphttps://libkrsgrr.com/cjrl_jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) [閉鎖済み] 

FXコープリミテッド (https://www.fxcorpltd.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証70」

HYCM キャピタル マーケッツ (https://fxhycm.com/en)

ファーマックス プライム リミテッド (http://farmaxprime.com/)

BACERA カンパニー プロプライエタリ リミテッド (https://cfds1.chnthebcr.shop/en)

「検証71」

CKCF (https://www.ckcfnk.com/en)

CHANGYUANセキュリティーズリミテッド (https://hkchangyuan.com/en)

「検証77」

スター バナー グローバル リミテッド (https://starbannerglobal.com/jp)

「検証78」

グレースケールフォレックス (https://grayfxcenter.com/)

そしてこれらのサイトの大半は既に閉鎖されています。全く無関係のサイトが同一IPアドレス上に集中することなどおよそ考えられませんからこれらのサイトが同じグループによるサイトであることは間違いないでしょう。

こうした状況から本項で検証した2つのサイトについても短期間で告知もなく閉鎖されてしまう可能性があると考えざるを得ません。加えてFTIコーポレーションズ グローバルについては本項の最初で引用したように出金出来ないという投稿がYahoo知恵袋に出ているのですから非常に危険なサイトと考えざるを得ません。

これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●PHALANX (ファランクス https://phalanx-coins.online/allsp/)

●PHALANX (ファランクス https://www.phalanxtrade.com/)

これもYahoo知恵袋に勧誘を受けている、出金出来なくなったといった質問投稿が出てきたサイトです。表題に2つのサイトを示しましたが、おそらく1つ目のサイトはランディングページのようなもので2つ目のサイトの方が本体ではないかと思われるサイトなのですが実際に2つ目のサイトにアクセスしてもログイン画面しか見ることが出来ません。ともかくYahoo知恵袋に出てきたこのサイトに関すると思われる投稿を引用します。

2023年7月12日投稿

投資を勧誘して来ている「知り合い」というのがどういう知り合いなのか情報がないのが残念です。とにかく信頼性について質問の投稿者も疑問を抱いているようです。回答としてファランクスのサイトではないかというURLアドレスが示されていますが、これが表題の1つ目のサイトです。

2023年8月7日投稿

どうやらこの質問の投稿者は馬場と名乗って先生役を務める人物が主催するLINEのグループでファランクスでの投資を勧誘されたようです。LINEのグループには他にも日本人を自称する美女がアシスタント役として登場しているようです。とても勉強になる投資に関する講義が行われていてさらにアシスタントの女性からはAmazonギフト券を貰ったそうです。結果としてファランクスで口座を開設して200万円入金してしまったようです。ところがこのLINEのグループを勧誘の場とする手口は「雑記2」にまとめた中国系と思われるグループによる勧誘の手口に合致するように思われます。

そして主催する側の日本人を自称する人物がネット上でなぜかシンガポール人を自称して活動していることに気が付いたということで疑惑を感じてこの質問を投稿したようです。最終的にはLINEのグループから排除され、おそらく入金してしまった200万円を失うことになったものと思われます。

2023年8月17日投稿

質問投稿には取引を始めてしまった経緯の説明がありません。とにかくファランクスで取引していたけれど出金しようとしたところ税金と称して追加入金を要求され、出金出来ないという事態に陥っているようです。この投稿に対して5件の回答が付いていますが、その内、2件の回答投稿の投稿者は少なくともファランクスでの投資の勧誘を受け、さらにその内の1件についてはやはり入金してしまったようで出金しようとするとマネーロンダリングの疑いがあるなどと称して保証金名目で追加入金を求められているようです。またもう一方の回答によればオープンチャットでファランクスでの投資の勧誘が行われていたようです。やはり「雑記2」で説明したような勧誘手段が使われているようです。

さらに検索してみるとTwitterに幾つかファランクスに関すると思われる投稿が出ていることが判明しました。

2023年7月27日投稿

Youtubeに「馬場義博先生の投資講座」というアカウントがあって勧誘に使われているらしいこと、さらにファランクスのサイトのURLアドレスが記されています。これが表題2番目のサイトです。

以下の2つの投稿は同じ投稿者からの投稿です。

2023年8月1日投稿

やはり馬場義博という人物が主催しているLINEの投資関係グループ、YouTubeチャンネルについてファランクスでの投資を勧めているが入金先が個人名義の銀行口座であることなど指摘して警戒を呼び掛けているようです。またファランクスというサイトの画像らしきものが示されています。

そこでまず馬場義博という人物のYoutubeチャンネルを確認しました。

登録日は2023年6月17日でこれまで54本の動画を投稿し、チャンネル登録者数が1万2700人となっていてそれなりに登録者を集めているようです。54本の動画の内、8本は中村大輔と名乗る人物のオンラインセミナー、残りの46本は馬場義博と名乗る人物のオンラインセミナーの動画のようです。それぞれの動画は短くても1時間弱、長いものは2時間を超える長さのものもあってとてもではありませんが、全てを確認する気になりませんが、演者となっている馬場義博、中村大輔は動画に登場していないようです。そして動画の中にはファランクスに関する情報が短時間でも登場する部分があります。例えば以下は「馬場義博 特別配信クラス第30回」と題された動画の終盤に連続して出てくる画像のキャプです。

これらファランクスのサイトのものと思われる3枚の画像が繰り返し何の説明もなく表示されるだけで表示されている時間もわずかなのですが、ファランクスでの投資を勧める意図があるとしか思われません。そしてこの3枚の画像の内、最初の画像は上で引用したTwitterへの2023年8月1日付の投稿にも同じ画像が出ています。

ともかくまずはランディングページではないかと思われる表題最初のサイトについてサイト冒頭部の画像を以下に示します。

言語選択のオプションは見当たらず、日本語だけのサイトのようです。上のキャプ画像の右上に「今すぐ登録」と書かれたリンクボタンがありますが、このリンクボタンでリンクされているのが表題2番目のファランクス (https://www.phalanxtrade.com/) というサイトです。この点についてはまた後述します。

さらにこの冒頭部に続いては以下に示す取引対象などに関する説明が出てきます。

この部分で気になるのは以下の記述です。

>「Phalanx」は、アメリカのFinCENより正式なライセンスを受けた取引所です。

金融ライセンスを取得しているという主張かと思われますがこの点に関してはまた後述します。

取引対象に関する説明としてサイトは日本語にしか対応していませんが、日本だけでなく、アメリカや欧州の株価指数、金や原油のETFが取引出来るようです。そしてこの日経225など5種の株価指数を意味する5つの国旗が並んでいるイラスト、金と原油のETFを象徴する金の延べ棒とドラム缶と思われるイラストなのですが、よく似たイラストがくりっく株365 (https://www.clickkabu365.jp/) というサイトの「「クリック株365」とは」と題されたサブページ (https://www.clickkabu365.jp/about_cfd/) に存在することに気が付きました。 以下に示します。

この「くりっく365株」のサイトでも5つの国旗のイラストは日経225など5つの株価指数、金の延べ棒とドラム缶のイラストはそれぞれ金ETFと原油ETFを象徴する形で用いられています。特に金の延べ棒とドラム缶のイラストはファランクスのサイトのイラストと似ています。また単にイラストが似ているというだけでなく、それぞれのイラストが株価指数や金ETF、原油ETFを象徴する意味で用いられているというのは偶然とは考えにくいです。

さらにこのファランクスのサイト (https://phalanx-coins.online/allsp/) が「くりっく365株」のサイト (https://www.clickkabu365.jp/) と似ているのはこの部分だけではありません。まずファランクスのサイトで上に示した取引対象について説明している部分に続いて出てくるのは「「Phalanx」の取引イメージ」と題された日経225の売買を説明している部分です。以下に画像を示します。

そしてこの説明の画像とよく似た画像がやはり「くりっく365株」のサイトの「「クリック株365」とは」と題されたサブページ (https://www.clickkabu365.jp/about_cfd/) に存在します。以下に画像を示します。

ファランクスのサイトでは左右に並んだ2つの画像がくりっく365株のサイトでは上下配置になっているだけで全く同じ画像でしょう。

さらに以下はファランクスのサイトの「投資をするときに、こんな悩みはありませんか?」と題された部分の画像です。

そしてこれとよく似た部分がくりっく株365のサイトの「6つのワンダフル」というサブページにあります。

いずれのサイトでも「Aさん:27歳・女性・会社員」「Bさん:38歳・男性・自営業」のイラストが登場していますがプロフィールの設定もイラストも全く同じです。

さらに以下はファランクスのサイトの「多彩な商品ラインアップ」と題された部分の画像です。

この部分についてもくりっく株365のサイトの「多彩な商品ラインアップ」というサブページに非常によく似た部分が見つかります。

世界地図を背景にしたデスクに座ってPCを操作していると思われる女性のイラスト、ブルドックと思われる犬のイラストなど非常によく似ています。説明文はくりっく株365のサイトの方がよほど多いです。比較はここまでで止めておきますが、このファランクスのサイト (https://phalanx-coins.online/allsp/) の大部分はくりっく株365のサイトから盗用した画像、文章の組み合わせで出来ています。

これは例えば「検証63」で検証したリッジコーポレーション (https://www.ridgecorporation.co/index.html)、QOINTECH (https://www.qointech.co/)、「検証65」で検証したキャピタル ワンFX (https://www.cofcorpfxs.jp/)、Razorfinリミテッド (https://www.razorfinfx.com/)、ピークライン グローバル リミテッド (https://peaklinefx.com/) という5つのサイトが全て日本のFX業者であるみんなのFX (https://min-fx.jp/) のサイトから画像などを盗用して立ち上げられているという状況とよく似ています。同様に「検証65」で検証したBOK ファイナンシャル  (https://www.bokffx.jp/) というサイトはやはり日本のFX業者であるLIGHT FX (https://lightfx.jp/) というサイトから盗用した画像などから構成されていますし、これも「検証65」で検証したキャピタルファイナンシャルアドバイザーズ (https://capitalfa.jp/) というサイトは日本の仮想通貨取引業者である外為どっとコム (https://www.gaitame.com/) というサイトをテンプレートにして構築されています。

そしてこれらのサイトの内、リッジコーポレーション、BOK ファイナンシャル、キャピタルファイナンシャルアドバイザーズの3つのサイトについては「雑記2」でまとめてありますがファランクスの場合と同様にLINEのグループ (オープンチャット) を利用した勧誘が行われているという報告が確認されています。日本のFX業者や仮想通貨交換業者のサイトをテンプレートにしている、勧誘方法にも共通性が認められるということでこれらのサイトを運営しているのは同じグループの可能性が高いように思われます。

そして既に上で書きましたが、この表題最初のファランクス (https://phalanx-coins.online/allsp/) というサイトはランディングページのようなもので、表題2番目のファランクス (https://www.phalanxtrade.com/) というサイトがいわばファランクスの本命のサイトのようです。上で示した表題最初のファランクス (https://phalanx-coins.online/allsp/) のサイト冒頭部の右上には「今すぐ登録」と書かれたリンクボタンがありますが、このリンクボタンのリンク先が表題2番目のファランクス (https://www.phalanxtrade.com/) というサイトになっているのです。また馬場義博と名乗る人物の勧誘目的と思われるオンラインセミナーの動画の中や、ファランクスについて警戒を呼び掛けるTwitterの2023年8月1日付の投稿に出ていたファランクスのサイトのものと思われる画像を画像検索に掛けても以下に示したように同じサイトが引っかかってきます。

しかしこのサイトにアクセスしても見ることが出来るのは以下に示すログイン画面のみです。

表題最初のランディングページと思われるサイトは日本語にしか対応していませんでしたが、このログイン画面は香港語、英語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、タイ語、ロシア語、ヒンディー語、ポルトガル語の10言語に対応しているようです。おそらくこのログイン画面からログインすればオンラインセミナーの動画などに出ていたファランクス (https://www.phalanxtrade.com/) のサイトにアクセスできるようになるものと思われます。そしてログイン画面しか見られない=全く情報開示していないサイトが信頼出来る投資サイトとは思えません。

連絡先情報なども当然全く開示されていないので例によってこれらのサイトのWho Is 情報を確認しましたが、登録者に関する情報はやはりなにも開示されていません。サイトの登録・開設日は以下のようになっています。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日

ファランクス (https://phalanx-coins.online/allsp/) 2023年5月29日

ファランクス (https://www.phalanxtrade.com/) 2023年5月8日

いずれも2023年5月に登録・開設されていてランディングページと思われる最初のファランクスの方が後から立ち上げられているようです。

次に脚注に記されていた

>「Phalanx」は、アメリカのFinCENより正式なライセンスを受けた取引所です。

という記述の確認を試みました。これは「検証13」以降の一連の中国系と思われるサイトの検証で何度か出ていますがアメリカのFinCENという組織でMoney Service Business (MSB) の登録を取得しているという主張と思われます。そこでFINCENのサイト (https://www.fincen.gov/) にあるMSB Registrant Searchという登録者を検索できるページで「Phalanx」の登録を探してみました。すると確かに以下に示した「Phalanx」の登録情報が出てきました。

一部の情報を以下に整理して書き出します。

登録法人名: Phalanx Inc.

住所: 12300 Liberty Boulevard, Englewood, CO, 80202

登録業務内容: 401, 402, 404, 405. 408, 409, 413, 415

登録日: 2023年5月4

まず住所はコロラド州のイングルウッドとなっていますがこの住所を検索するとアメリカの大手メディア関連企業であるLiberty Media Corporation (リバティメディアコーポレーション) の住所と完全に一致します。以下にリバティメディアのサイト (https://www.libertymedia.com/) の連絡先情報のページの画像を示します。

赤枠で囲った部分に示されているリバティメディアの住所がファランクスの登録住所と一致しています。またこの住所を調べてみると複数の企業が同居するオフィスビルなどではなく、リバティメディアの本社敷地になっているようでリバティメディアとファランクスが同じ住所で同居しているとは考えられません。この住所は架空住所の疑いが濃厚です。

またFinCENの登録情報に出てくる

登録業務内容: 401, 402, 404, 405. 408, 409, 413, 415

という部分ですが、左下に示したコード番号と具体的な業務内容の対照表と右下に示した対照表のGoogle翻訳による日本語訳を見るとファランクスで登録されている業務内容が分かります。

登録業務内容は

401 トラベラーズチェックの発行者

402 トラベラーズチェックの販売業者

404 為替手形の発行者

405: 為替手形の販売者

408 小切手換金係

409 送金業者

413: プリペイドアクセスの販売者

415: 外国為替ディーラー

ということになります。「外国為替ディーラー」という業務も含まれていますが、これは両替業務などを指すものと考えられ、FX取引などの投資を扱うという意味ではありません。これも本サイトで何度も書いていますが、FinCENという組織も金融ライセンスを管理している組織ではなく、FINANCIAL CRIMES ENFORCEMENT NETWORK (FinCEN、金融犯罪取締ネットワーク) という名称からも推測できるようにマネーロンダリングの防止などを目的とした組織です。FinCENでMSBの登録を得ているといってもそれは金融ライセンスと呼べるようなものではありません。ファランクスについて有効な金融ライセンスは確認出来ないということになります。

改めて結論するまでもなく、このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

2024年6月下旬に確認したところ、本項で検証した2つのサイトの内、ランディングページと思われる表題1つ目のサイト、ファランクス (https://phalanx-coins.online/allsp/) はアクセス可能ですが、本体のサイトと思われる表題2番目のサイト、ファランクス (https://www.phalanxtrade.com/) は閉鎖されているようです。


●PROPERFLY (https://www.properfly-limited.com/)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトであり、本サイトの姉妹サイト「雑記3」で説明している中国系と思われる詐欺グループがステルスマーケッティングの為に立ち上げていると思われる偽の地方新聞社のサイトで取り上げられているサイトでもあります。さらにこのサイトは「検証59」で検証した以下の4つのサイトと明らかに似ている部分があり、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトの1つと思われます。

▼Iconic Management (アイコニックマネジメント https://www.iconicjp.com/)

▼Moga International (モガインターナショナル https://www.mogainternational.com/)

▼MogaFX (モガFX https://www.mogaforex.com/)

▼MogaFX (モガFX https://www.mogafx.com/)

まずはYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年5月2日投稿

この質問では知っている方いますか?というだけの質問になっていて質問をすることになった経緯が全く分かりません。誰かにPROPERFLYでの投資を勧誘されているといて質問しているという可能性が考えられますが推測でしかありません。

2023年9月14日投稿

この質問投稿でもどういう経緯でこの質問をしているのか全く分かりません。しかし藤村というPROPERFLYの関係者と思われる人物の名前が出ており、この質問に対して「全球」という中国語らしき単語を含むネット記事が存在することを指摘し、入金は避けるべきという回答が寄せられています。この「ネット記事」については後述します。

2023年10月5日投稿

情報が不足していますが、この質問の投稿者はInstagramに出てきた広告からLINEのグループに加入してしまい、最初は株式投資情報を発信していたようですが、途中からPROPERFLYでの為替取引を勧められて出金できなくなったという状況と思われます。「雑記2」にまとめたLINEのグループを利用した勧誘のパターンに合致するように思われます。上に示した2023年9月14日投稿に出てきた藤村という名前の人物はLINEのグループを利用した勧誘に登場しているのかもしれないということになりました。さらに以下はこの検証を書いた後で出てきた投稿です。

2023年11月27日投稿

この質問の投稿者は2023年10月にSNS経由で「FX投資支援会社、Properfly社代表藤村陽太」と名乗る人物のLINEグループに参加し、11月から指導を受けて、1500万円を投資してしまい、数字の上では1億円程の利益が出たようですが、意味不明な理屈をつけて、出金ができないという状況に陥ってしまったようです。やはり「雑記2」にまとめたLINEのグループを利用した詐欺勧誘の手口に合致します。

ともかくこれらの質問投稿に出てきた「PROPERFLY 藤村」で検索してみると確かにPROPERFLYの日本支社長を名乗る藤村陽太という人物に関するブログやNoteの投稿が複数見つかってきました。例えば以下は2023年8月3日付で投稿されている日本支社長・藤村陽太名義で投稿されているNoteの記事の冒頭部です。

日米の金融情勢についての私見が書いてあるようですが、この記事には違和感を感じる部分が少なくありません。まずそもそも日本支社長を名乗る人物が誰でも投稿できるNoteという媒体 (https://note.com/) に投稿しているという時点でかなり違和感があります。本文がおそらく「金融システム」から始まっているべきと思われるのに「金」という1字が欠落した「融システム」から始まっているのはコピペのミスでしょう。そもそもProperfly日本支社について国税庁の法人番号公表サイト (https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/) で法人登録を探してみましたが該当すると思われるような法人登録は見つかりません。

さらにこれ以外にもProperfly日本支社長・藤村陽太に関するブログなどの投稿が確認されます。

藤村陽太 (Rakuten BLOG、2023年7月20日投稿)

properfly79542のブログ:Properfly日本支社長 藤村陽太 (Amebaブログ、2023年8月3日投稿)

properfly13のブログ:properfly株式会社 (Amebaブログ、2023年8月29日投稿)

さらに本項の冒頭で書きましたが本サイトの姉妹サイト「雑記3」で説明している中国系と思われる詐欺グループがステルスマーケッティングの為に立ち上げていると思われる偽の地方新聞社のサイトにプレスリリース記事という形ですが、PROPERFLYに関する記事が出ています。例えば以下は福岡新聞 (http://www.fukuoka-ken.com/) という実在しない新聞社のサイトに出ているプレスリリース記事です。 

Properfly株式会社は情報技術とヘルスケア産業の両方に投資を行っている数少ないベンチャーキャピタル会社の一つです (福岡新聞、2023年9月26日付)

この福岡新聞の記事には以下のような部分があります。

Yahoo知恵袋の回答で指摘されていた中国語で世界的を意味すると思われる「全球」という表現が2回も出てきています。この文章を書いているのは日本人ではなく、中国系の人物ではないかと思われます。

またこの福岡新聞の記事の末尾には以下のような記述があります。

最後にURLアドレスが記されていてこの記事で述べられているProperflyが本項の検証対象であるサイトと同一であることが確認出来ます。

そしてこれと同じタイトル、記事内容のプレスリリース記事が本サイトの姉妹サイト「雑記3」で説明している福岡新聞を含めて16個の偽新聞社のサイトに確認出来ます。これら16個の実在しない新聞社のサイトは全て同じIPアドレスを共有しており、同じグループによるサイトと考えられます。以下にリンクしたPROPERFLYに関する記事の日付は全て2023年9月26日で共通しています。

神奈川新聞記事

北海道トラベルネット記事

今日の福井記事

徳島オンライン記事

埼玉ネット記事

銀座新聞記事

SENDAISHIMBUN記事

YAMATOCORE記事

東海通信記事

日光新聞記事

ニホンデイリー記事

WDPP記事

FUJIYAMA TIMES記事

明治発展日報

TKBER記事

これらの実在しない新聞社のサイトに掲載されている記事の内容を信用することは出来ません。

とにかくPROPERFLYのサイトの冒頭部の画像を以下に示します。

▼PROPERFLY (https://www.properfly-limited.com/) [表示言語:英語、日本語]

そしてこのサイトを見て気が付きましたが、最初に書いたようにこのサイトは以前に「検証59」で検証したアイコニックマネジメントなど4つのサイトと似ていることに気が付きました。比較の為にアイコニックマネジメントのサイト冒頭部の画像を以下に再掲します。

アイコニックマネジメント (https://www.iconicjp.com/) [表示言語:英語、日本語]

この冒頭部はPROPERFLYのサイトと比較対象であるアイコニックマネジメントのサイトで互いに非常によく似ていることが分かります。表示言語の選択肢も英語と日本語だけで同じです。ちなみにこのアイコニックマネジメントというサイトはこの検証を書いている2023年10月現在で既に何の告知もなく閉鎖されており、Yahoo知恵袋にLINEのグループで勧誘されているという質問投稿 (2022年9月4日付)が出ています。

さらにPROPERFLYとアイコニックマネジメントのサイトの比較を続けます。以下はPROPERFLYのサイトの冒頭部に続く部分に出てくる「お客様に選択される理由」と題された部分の画像です。サイトの特長を4項目にまとめて説明しています。

アイコニックマネジメントのサイトにもこれと全く同じという訳ではないのですがやはり以下に画像を示したサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分があります。

4つの項目の内、2つのサイトで一致しているのは「マイナス残高保護」という項目だけで他の3項目は全く異なりますが配色やイラストなどにも似た部分が認められるようです。例えば4つの特長の内、右下の項目に添えられているイラストはいずれのサイトでもストップウォッチと意味すると思われるよく似たイラストになっています。

さらに以下は「すぐに始める」と題された取引開始までの4段階を説明している部分の比較です。PROPERFLY → アイコニックマネジメントの順で画像を示します。

イラストに添えられている文章が微妙に変わっているぐらいで殆ど同じに見えます。さらに以下はメタトレーダーなどトレーディングソフトをダウンロード出来るようになっている部分の比較です。やはりPROPERFLY → アイコニックマネジメントの順で画像を示します。

右側の文章の中にそれぞれのサイト名が出てくるので全く同じではありませんが、明らかに同じテンプレートが利用されています。

さらに以下は取引対象を説明している部分の比較です。ここでもPROPERFLY → アイコニックマネジメントの順で画像を示します。

2番目の項目がPROPERFLYでは「コモディティ」アイコニックマネジメントでは「金融商品」となっていますが他はほぼ同じです。2つのサイトが同じテンプレートから量産されたサイトであるのは確実でしょう。

次にPROPERFLYのサイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報はわずかです。メニューバーの「コンタクト」という項目からリンクされている「お問い合わせ」のサブページに記されているのは以下に示したアメリカの住所とメールアドレスだけです。

>住所: UNITED STATES DENVER 4610 SOUTH ULSTER STREET 150 SUITE

>Eメール: support@properflylimited.com

まず電話番号がないのが気になります。またこの住所には違和感があります。アメリカの住所ならばまずストリートアドレスから始まって市名 → 州名 → 国名という順で並ぶのが標準です。ところがこの住所では国名から始まって州名がなく、市名 (デンバー) → ストリートアドレスという順になっています。デンバーはコロラド州の州都ですからColoradoあるいはコロラド州を示す「CO」が入っているべきなのに欠落しており、さらに順序も逆転しているというのは相当に違和感があります。日本の住所ならば住所に県名が欠落しているようなものです。

そしてこの住所を検索してみると以下に示すINTELLIGENT OFFICE (https://www.intelligentoffice.com/colorado/denver-tech-center)  というバーチャルオフィス業者の拠点の住所に部屋番号まで一致します。

一方で以下は既に引用した福岡新聞の記事に出てくる会社概要の部分です。特に注目すべき部分を赤枠で囲っています。

PROPERFLYについて記されている要点をまとめます。

1. 2010年にアメリカで創業。

2. 2019年にインドに研究センター (支社) を設立。

3. アジア圏ではインドと日本にオフィスを構えている。

4. ボストンとロンドンにオフィスがある。

少なくともアメリカのボストン、イギリスのロンドン、インド、日本の4ヵ所にオフィスがあるはずなのですが既に示したようにPROPERFLYのサイトに示されているのはアメリカのコロラド州・デンバーのバーチャルオフィスの住所だけです。会社概要の記述とPROPERFLYのサイトに記されている連絡先情報が全く合致していません。ロンドン、インド、日本にオフィスがあるなら住所、電話番号などの連絡先情報を明らかにするべきでしょう。

そこでまず日本にオフィスがあるならということで国税庁の法人番号公表サイト (https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/index.html) で「PROPERFLY」の法人登録を探してみましたが該当がありません。本当に日本にオフィスがあるかどうか疑問です。さらにイギリスにオフィスがあるということでイギリスの法人登録を探してみると以下に示した「PROPERFLY」の法人登録情報が見つかりました。

この法人登録が本項で検証しているPROPERFLYのサイトに対応するものかどうか確証はありませんが、この法人登録は2022年2月16日に登録されており、業種は金融関係になっているので決定的な矛盾はありません。しかしこの法人登録上の住所が問題です。

>128 City Road, London, United Kingdom, EC1V 2NX

この住所を調べてみると以下に示したCAPITAL OFFICE (https://www.yourvirtualofficelondon.co.uk/) というバーチャルオフィス業者が提供する住所に一致することが分かりました。 

このバーチャルオフィス業者は業務内容を見ると法人登録の取得などオフショア業務も担っているようです。そして以下が「About Us」のページに記されているこのバーチャルオフィス業者が提供するロンドンの住所です。

>128 City Road, London, EC1V 2NX

という住所は上に示したPROPERFLY LIMITEDのイギリスの法人登録の住所と一致しています。

さらにこの法人登録上の経営者情報のページを見ると唯一の経営者として登録されているのは以下に示したVAKUKENKO, Olenaというウクライナ国籍、ウクライナ在住の人物です。

このイギリス法人がここで検証しているPROPERFLYのサイトと関連しているかどうかも断言できませんが、仮に関連しているとしても住所がバーチャルオフィスでしかも経営者が海外在住ではイギリスに本当に事業実態があるかどうか非常に疑問です。

またロンドン以外にアメリカのボストン、インド、日本の3ヵ所にあることになっているオフィスの連絡先情報は何も見つかりません。情報開示は極めて不充分、不適切です。そこで例によってサイトのWho Is 情報を確認しました。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日を見ると2023年3月23日になっています。上で紹介した福岡新聞の記事にはPROPERFLY社は2010年に創業とあったのにサイトが開設されたのが2023年3月では辻褄が合いません。また赤枠で囲った部分に記されている登録者情報の部分は殆どの項目が非開示になっていますが、登録者の所在地が香港の旺角であることだけ開示されています。アメリカのボストン、イギリスのロンドン、インド、日本の4ヵ所にオフィスがあるという記事の記述と全く噛み合いません。所在地情報は益々信用出来ません。

最初に引用したYahoo知恵袋に出てきた2023年10月5日付の投稿では出金出来ないという状況が報告されていること、明らかに同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたと思われるアイコニックマネジメントのサイトが何の告知もなく閉鎖されていることなどから考えてもPROPERFLYのサイトは投資先として到底信頼出来るとは思えません。特にLINEのグループで投資を勧誘されるというパターンだった場合には非常に危険と考えられます。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記1

2023年11月22日付で関東財務局からPROPERFLYについて以下に示す無登録の違法業者であるという警告が出ました。

※付記2

2024年6月下旬に確認したところ、本項で検証したPROPERFLYのサイトは既に閉鎖されているようです。


●Esmond International (エスモンドインターナショナル https://esmondmarkets.com/)

●Highstone Capital (ハイストーンキャピタル https://highstonefx.com/)

●Highstone Capital (ハイストーンキャピタル https://highstone.info/)

最初のエスモンドインターナショナルはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2番目のハイストーンキャピタルはエスモンドインターナショナルのサイトからの画像検索で見つかってきたサイトです。3番目のハイストーンキャピタル  (https://highstone.info/) というサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで日本語にしか対応しておらず、サイトの内容から2番目のハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) を宣伝する為のランディングページのようなものと思われます。上で検証したファランクスというサイトでもランディングページ (https://phalanx-coins.online/allsp/)と本サイト (https://www.phalanxtrade.com/) の組み合わせが確認されています。

最初の2つのサイトは最初のエスモンドインターナショナルのサイトから画像検索で2番目のハイストーンキャピタルのサイトが見つかってきたという経緯ですから当然ですが明らかに互いに非常によく似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたと思われるサイトなのでまとめて検証します。

そして少なくともエスモンドインターナショナルについては「雑記2」で説明したLINEのグループを勧誘の場として利用する手口の勧誘が行われているようです。さらに最初の2つのサイトは「検証9」で検証したZAIX (https://zaix.com/) というサイトとも似ており、おそらく画像や文章をZAIXのサイトから盗用して構築されています。まずこれらのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年10月27日投稿 (エスモンドインターナショナルに関する投稿)

Facebookの広告から大竹一義と名乗る人物が代表を務めるLINEのグループに誘導され、週に3回のペースでオンラインで「株の勉強会」を行っているそうです。その勉強会で勧められたのがエスモンドインターナショナルでの投資ということのようです。まさに「雑記2」で説明した中国系と思われるグループによる勧誘パターンに合致するように思われます。以下もエスモンドインターナショナルに関する投稿です。

2023年10月29日投稿 (エスモンドインターナショナルに関する投稿)

この質問の投稿者もYoutubeかFacebookに出てきた広告から大竹一義と名乗る人物が主催するLINEのグループに加入することになったようです。大竹と名乗る人物は日本語に不自然さがなく、投資に関する知識も豊富、信頼できるイメージの人物となっています。そしてグループ加入後は週に3回のライブ授業などを通して投資に関する知識を提供してくれているようです。この質問の投稿者は大竹と名乗る人物に好印象を抱いているようですが、こうした質問を投稿しているということはやはり100%信頼出来るかどうかについては疑問が残っているということだと思われます。(この大竹一義という人物についてはまた後述しますが、経歴が確認出来ないといった状況から架空の人物である疑いが濃厚です。) そして

>ミラートレードのような形で先生と同じトレードができるように

という理由でエスモンドインターナショナルでの口座開設を指示されたようです。尚、アシスタント役がエスモンドインターナショナルが信頼できるという主張と共に本サイトでもしばしば引用しているWikiFX (https://www.wikifx.com/ja/) というFX業者の情報サイトでエスモンドキャピタルが「スコア」という評価値の部分で10点満点の7.26というそこそこの評価を得ているという画像を送ってきたようです。確かにWikiFXでエスモンドインターナショナルの項目を確認すると以下の画像でも確認出来るようにスコアが7.27とそこそこの評価をしていることが確認出来ます。

但し、個人的な印象としてこのWikiFXというサイトの評価は根拠がはっきりしない印象を持っており、明らかに危険なサイト、被害報告が出ているようなサイトでも高いスコアを与えていたりすることがしばしばなのであまり信頼していません。上の画像で7.27というスコアの根拠を説明していると思われる右側のレーダーチャートを見ると

ライセンス:8.87点

規制指数:8.84点

リスク指数:8.90点

という3項目は高評価になっているようですが、

事業指数:2.19点

ソフトウェア:4.00点

という低評価の項目もあります。それぞれの項目の評価方法など分からないのですが、これだけの高評価をしてしかるべきサイトなのかどうか以下で検証します。

次に表題3番目のハイストーンキャピタルのランディングページについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2023年10月30日投稿 (ハイストーンキャピタル (https://highstone.info/) に関する投稿)

一体どういう経緯で勧誘されているのか全く情報がありませんが、LINEでハイストーンキャピタルでの投資を勧められているようです。オーストラリアで金融ライセンスを取得していると主張し、寺山正雄という人物がチーフアナリストを務めているとあります。この寺山正雄という人物については後述します。

尚、このハイストーンキャピタルについてもWikiFX (https://www.wikifx.com/ja/) にハイストーンキャピタルの項目があり、以下に示したようにオーストラリアで金融ライセンスを得ていることなどを根拠にエスモンドキャピタルと同等の評価となっています。

まず表題3番目のランディングページは後回しにして本項の主な検証対象である最初の2つのサイト、および「検証9」で検証したZAIX (https://zaix.com/) というサイトの冒頭部の画像を以下に示します。

▼エスモンドインターナショナル (https://esmondmarkets.com/) {表示言語:日本語、英語}

▼ハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/)  {表示言語:日本語、英語}

▼ZAIX (https://zaix.com/[表示言語:日本語のみ]

エスモンドインターナショナルからの画像検索でハイストーンキャピタルのサイトが見つかったことからも予想されますが、これら2つのサイトは互いにかなり似ています。例えばメニューバーの項目名とその並び順が同じですし、表示対応言語も日本語と英語で共通です。

さらに同じ画像検索で以前に検証したZAIXのサイトにこれらのサイトが似ていることにも気が付きました。メニューバーの項目名などは異なりますが、上の画像の左半分に記されている「世界の金融へ」で始まる文章が3つのサイトで非常によく似ているのです。以下にその文章を書き出します。

▼エスモンドインターナショナルの文章

>世界の金融へあなたもアクセス

>グローバルな投資機会を気軽にカンタンに。 

>Esmond International Markets Ltd取引所は最高のマネーサービスを提供する理念により設立されました。

>グローバルな支店のり24時間365日体制による入出金、サポート対応で快適なお客様サービスをご提供させていただいております。

>口座開設は無料で最短3分で完了致します。また口座維持手数料は発生しません。

▼ハイストーンキャピタルの文章

>世界の金融へあなたもアクセス

>グローバルな投資機会を気軽にカンタンに。 

>Highstone Capital Pty Ltd取引所は最高のマネーサービスを提供する理念により設立されました。

>グローバルな支店により、24時間365日体制による入出金、サポート対応で快適なお客様サービスをご提供させていただいております。

>口座開設は無料で最短3分で完了致します。また口座維持手数料は発生しません。

▼ZAIXの文章

>世界の金融へあなたもアクセス

>グローバルな投資機会を気軽にカンタンに。

>ZAIX取引所は最高のマネーサービスを提供する理念により設立されました。

>グローバルな支店のり24時間365日体制による入出金、サポート対応で快適なお客様サービスをご提供させていただいております。

>口座開設は無料で最短3分で完了致します。また口座維持手数料は発生しません。


これだけ長い文章で異なるのはサイト名 (取引所名) の部分だけです。一方で明らかな違いは画像左上のロゴの部分と背景画像です。本項での検証対象である2つのサイトの背景画像はいずれもオーストラリアのシドニーの風景のようです。いずれの画像にも世界遺産として有名なオペラハウスシドニー・ハーバーブリッジが確認出来ます。一方でZAIXの背景画像はシンガポールの風景のようです。シンガポールのランドマーク的な存在であるマリーナベイ・サンズが確認出来ます。

しかしエスモンドインターナショナルハイストーンキャピタルはZAIXのサイトは口座開設のページではかなり異なります。まず左下がエスモンドインターナショナルの口座開設画面 (https://login.esmondmarkets.com/auth/register)、右下がハイストーンキャピタルの口座開設画面 (https://login.highstonefx.com/auth/register) です。

全く同じという訳ではありませんが、記入項目とか書式には似ている部分が認められます。これに対して以下に再掲したZAIXの口座開設画面 (https://member.zaix.com/Account/IndividualMemberQuickRegistration) は全く似ているようには見えません。

次にエスモンドインターナショナルハイストーンキャピタルZAIXの3つのサイトについて冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分を比較します。エスモンドインターナショナル → ハイストーンキャピタルZAIXという順で画像を以下に示します。

記されている文章はほぼ3つのサイトで共通です。3番目の「全自動で資産を運用」という項目の中にそれぞれのサイト名が出てくるので互いに区別出来るぐらいの違いしかありません。そしていずれのサイトでもプロに資産運用をおまかせに出来ることを売りにしているようです。

次は取引対象を説明する「商品・サービス」と題された部分の比較です。やはりエスモンドインターナショナル → ハイストーンキャピタル → ZAIXという順で画像を以下に示します。

この部分でも3つのサイトは互いに非常によく似ています。取引対象などの項目名や添えられている簡単なイラストなど区別するのも困難なほどよく似ています。但しZAIXのサイトではこれら8つの項目はサブページへのリンクになっています。例えばZAIXのサイトで左上の「外国為替 (FX)」という項目をクリックすると「外国為替 (FX)」の取引条件などに関する情報があるサブページ (https://zaix.com/services/fx/) に飛ぶ設定になっています。以下はそのサブページの冒頭部分の画像です。

しかしエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのサイトでは「商品・サービス」と題された部分に並ぶ8つの項目はサブページへのリンクにはなっておらず、トップページ自体へのリンクになっていて8つの項目に対応するサブページは存在しないようです。結果としてエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのサイトでは8つの項目のいずれをクリックしてもトップページの冒頭に移動するだけです。

さらに以下はやはり3つのサイトに共通して存在する口座開設までの3段階を簡単に説明している部分の比較です。やはりエスモンドインターナショナル → ハイストーンキャピタル → ZAIXという順で画像を以下に示します。

やはりこの部分でも3つのサイトは非常によく似ていてサイト名の部分以外はほぼ同じです。

次に示すのは3つのサイトのメニューバーに共通して存在する「商品・サービス」という項目から選択出来る「口座開設サービス」というサブページにある「ご本人様確認書類」「住所確認書類」という項目です。ここでもエスモンドインターナショナル → ハイストーンキャピタル → ZAIXという順で画像を以下に示します。

この部分でも3つのサイトは互いに非常によく似ています。口座開設の際の本人確認書類として運転免許証、パスポート、マイナンバーカードの3種類、住所確認書類として公共料金明細、国民健康保険証、住民票、銀行明細、クレジットカード料金請求書、インターネット料金明細、携帯電話料金明細などの提出が求められることが説明されています。そして以下はエスモンドインターナショナルのサイトの同じ部分で「ご本人様確認書類」の項目に添えられているイラスト部分の拡大です。日本の免許証、菊の紋章が入った日本のパスポート、日本のマイナンバーカードのイラストであることが確認出来ます。

そして以下はエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタル のサイトで同じ部分の表示言語を英語に設定した場合の画像です。

表示言語を英語に設定すると当然ながら説明文は英語になるのですが、添えられているイラストは日本語版と同じ日本の運転免許証、菊の紋章が入った日本のパスポート、日本のマイナンバーカードのイラストのままです。これは明らかに異様です。そもそもマイナンバーカードは日本独自の制度ですから英語圏の人たちがマイナンバーカードを持っているはずがありません。おそらくエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタル のサイトはそもそも日本語版しか存在しないZAIXのサイトの文章や画像、イラストを盗用して構築されているのでこうした異様としか言いようがない状態になってしまっているのだと思われます。

次に3つのサイトで連絡先情報などを記載している「会社概要」というページを比較します。エスモンドインターナショナルの会社概要ページ (https://esmondmarkets.com/company/) → ハイストーンキャピタルの会社概要ページ (https://highstonefx.com/company/) → ZAIXの会社概要ページ (https://zaix.com/company/)という順でまずページ冒頭部の画像を以下に示します。

いずれのサイトでもなぜか東京タワーの画像が背景に使われていてやはり3つのサイトが互いによく似ていることが確認されます。以下で示しますが、エスモンドインターナショナルハイストーンキャピタルはぞれぞれのサイトの会社概要によればオーストラリアのシドニーに本社を置く業者ということになっています。サイト冒頭にオペラハウスなどを含むシドニーの風景の画像が背景として使われていることについては本社の所在地に対応しているものと思われますが、この会社概要のページで東京タワーの画像が使われていることについては非常に違和感があります。ZAIXのサイトから画像や文章をコピーして使っているから3つのサイトが互いに非常によく似ており、なぜか東京タワーの画像が登場するなど違和感のある部分が生じているのだとしか思われません。

そしてこのページに「本店情報」と題されて記されている連絡先情報の部分を比較します。まずエスモンドインターナショナル → ハイストーンキャピタルという順で画像を以下に示し、記載内容をそれぞれ書き出します。

>商号 Esmond International Markets Ltd

>本店所在地 Level 16 175 Pitt St, Sydney 2000, NSW.

>会社設立 2019年10月

>サービス開始 2021年7月

>資本金 8,800,000ドル

>加入協会 Australian Financial Services Representative

>事業内容 外国為替取引業 仮想通貨および暗号資産取引業

>商号 株式会社Highstone Capital Pty Ltd取引所

>本店所在地 Level 16 175 Pitt St, Sydney 2000, NSW.

>会社設立 2019年10月

>サービス開始 2021年7月

>資本金 8,800,000ドル

>加入協会 Australian Financial Services Representative

>事業内容 外国為替取引業務及び暗号資産取引業務


エスモンドインターナショナルハイストーンキャピタルの本店情報は互いに非常によく似ています。「本店所在地」「会社設立」「サービス開始」「資本金」「加入協会」「事業内容」が全て同じです。電話番号の記載がないのも同じです。次はZAIXの本店情報です。

>商号 株式会社ZAIX取引所(ZAIX Ltd.)

>金融商品取引業者登録番号 M217802943号

>本店所在地 165 Yonge StToronto, ON M5C 2L7, CA

>会社設立 2019年10月

>サービス開始 2021年7月

>資本金 8,800,000ドル

>加入協会 加金融庁特定金融情報室(FINTRAC)

>事業内容 外国為替取引業 仮想通貨および暗号通貨取引業


ZAIXの本店情報も「会社設立」「サービス開始」「資本金」の3つの項目はエスモンドインターナショナルとハイストーンキャピタルの本店情報と同じです。電話番号の記載がないのも同じです。偶然とは思えません。

そしてエスモンドインターナショナルハイストーンキャピタルに共通する連絡先情報ですが、住所 (Level 16 175 Pitt St, Sydney 2000, NSW.) について検索してみるとJustCo (https://www.justcoglobal.com/au/) というバーチャルオフィス/シェアオフィス業者の拠点の住所と一致するようです。以下の画像、赤枠で囲った部分にエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルの本社住所と一致する住所がされています。

以下はこのJustCoという業者の提供するプランの説明です。

バーチャルオフィス、シェアオフィスを提供しているようです。この住所にエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルの本社が実在するか極めて疑問と考えざるを得ません。

さらに以下はエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日、アップデート日が記されていますが登録・開設日はぞれぞれ以下のようになっています。

エスモンドインターナショナル

登録・開設日:2023年9月22日

アップデート日:2023年10月18日

ハイストーンキャピタル

登録・開設日:2023年1016

アップデート日:2023年10月18

この検証を書いている2023年10月下旬時点でいずれのサイトも登録・開設から1ヶ月程度しか経過していない非常に新しいサイトであることが分かります。しかしエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルの会社概要には上で示したようにいずれも

>会社設立 2019年10月

>サービス開始 2021年7月

記されています。これらの日付の信頼性は疑わしいです。電話番号が記されていないことと併せて会社概要の信頼性は極めて低いと考えざるを得ません。

ちなみにエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのサイトとよく似ているZAIXのサイトについては「検証9」に書いた検証で調べていますがWho Is 情報に記されているサイトの登録・開設日は1999年2月15日、アップデート日が2021年4月10日となっています。Who Is 情報に記されている登録・開設日は中古ドメインが使われている可能性などもありますから必ずしも信頼出来ませんが、手元の記録によれば少なくとも2022年2月にはZAIXのサイトが存在していたことが確認されています。ZAIXのサイトの方がエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのサイトよりも古いサイトであることは間違いありません。エスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのサイトがZAIXのサイトに似ているのはエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのサイトがZAIXのサイトから画像や文章を盗用して構築されているからであると考えざるを得ません。

そして会社概要に記されている

>加入協会 Australian Financial Services Representative

という記述はオーストラリアで金融ライセンスを取得しているという意味と思われたので確認を試みることにしました。サイトの脚注部分にもライセンスに関すると思われる記述があります。左下がエスモンドインターナショナル、右下がハイストーンキャピタルの記述です。

メールアドレスと金融ライセンス番号らしきものが記されています。それぞれ書き出します。

▼エスモンドインターナショナル

Esmond International Markets Ltd

Email: support@esmondmarkets.com

AFS Registration Number: 001305942

▼ハイストーンキャピタル

Highstone Capital Pty Ltd

Email: support@highstonefx.com

AFS Registration Number: 001306266

まずオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトで法人登録を探したのですが、「Esmond International Markets Ltd」「Highstone Capital Pty Ltd」のいずれについても相当すると思われる法人登録は見つかりません。法人登録が見つからなければ金融ライセンスが取得されているとは思えなかったのですが、上で示したようにWikiFXではエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのいずれについてもオーストラリアの金融ライセンスを確認しているということでそこそこの評価が下されていたのでオーストラリアの金融ライセンスを確認出来るASIC Connect Searchというサイトで登録情報を探してみました。まずエスモンドインターナショナルについて見つかってきた情報を以下に示します。

>Name: ESMOND INTERNATIONAL MARKETS PTY LTD

>ACN: 671 597 550

>Registration date: 20/09/2023

>Next review date: 20/09/2024

>Former name(s): BLACKROCK FOREX PTY LTD

>Status: Registered

>Type: Australian Proprietary Company, Limited By Shares

>Locality of registered office: SYDNEY NSW 2000

>Regulator: Australian Securities & Investments Commission

まず気になるのは登録の日付が2023年9月20日となっていて非常に新しい登録であることです。サイトのWho Is 情報でサイトの開設日が2023年9月22日であることとの整合性はあるように思われます。法人登録が見つからないのは法人登録のデーターベースが更新されていない為かもしれません。そして

>Former name(s): BLACKROCK FOREX PTY LTD

となっていますからエスモンドインターナショナルは以前は「BLACKROCK FOREX PTY LTD (ブラックロックフォレックス)」という名称だったことが分かります。「BLACKROCK FOREX PTY LTD」の法人登録なら見つかるかもしれないと考えてABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) で法人登録情報を検索してみましたがこちらも該当すると思われる登録は見つかりません。サイトの開設や金融ライセンスの取得から間もないこと、社名を変更していることは信頼性評価の上ではプラスとは言えません。なぜ社名を変更することになったのか疑問を感じざるを得ません。

次にハイストーンキャピタルのものと思われる金融ライセンス情報を示します。

>Name: HIGHSTONE CAPITAL PTY LTD

>ACN: 672 115 936

>Registration date: 12/10/2023

>Next review date: 12/10/2024

>Status: Registered

>Type: Australian Proprietary Company, Limited By Shares

>Locality of registered office: ZETLAND NSW 2017

>Regulator: Australian Securities & Investments Commission

この登録情報でもまず気になるのは登録の日付が非常に新しいことです。2023年10月12日に登録となっていてエスモンドインターナショナルの場合よりもさらに新しいです。この検証を書いてる2023年10月下旬現在で1ヶ月も経過していません。さらに住所が問題です。

>Locality of registered office: ZETLAND NSW 2017

となっていてオーストラリアのニューサウスウェールズ州のZetland、郵便番号が2017という大まかな住所しか開示されていないのですが、上で示したハイストーンキャピタルのサイトの会社概要のページに記されていた

>本店所在地 Level 16 175 Pitt St, Sydney 2000, NSW.

という住所と一致しません。Zetlandはシドニーの郊外にある地域のようですが、シドニー市内ではありませんし、郵便番号も2017と2000ですから一致しません。ハイストーンキャピタルのサイトも新しく立ち上げられたばかりのサイトですし、金融ライセンスも最近取得されたばかりですからどちらかの情報更新が遅れていると考えるのも無理があります。なぜこのような不一致があるのか解釈不能です。

オーストラリアの金融ライセンスが確認されたことは事実なのですが、これで信頼出来るとは言い難いです。


次に表題3番目のハイストーンキャピタル (https://highstone.info/) というサイトについて説明します。まずサイト冒頭の画像を以下に示します。

▼ハイストーンキャピタル (https://highstone.info/)  {表示言語:日本語のみ}

このサイトには表示言語の選択肢は用意されておらず、日本語にしか対応していません。そして上の画像を見ても分かるように「寺山正雄」なる人物による投資システムが大きな売りになっているようです。そしてこの冒頭部に続いても以下に画像を示した投資の方針を説明しているような部分が出てきます。

ここで気になったのは中央の「トレンド分析」という項目の上に添えられている画像です。下に示したのはこの画像を拡大したもので受付カウンターと思われる画像で後ろの壁には「Highstone Capital オンラインレッスン」と書いてあります。

受付と思われる場所に「オンラインレッスン」と書いてあることなどこの画像に違和感を感じたので画像検索に掛けてみるとMETA (https://metamalljp.com/) というオフィス関連の通販サイトで以下の画像を見つけました。

さらに中国系の通販サイトであるAlibabaでも以下に示した同じ画像を確認しました。

これら2つの通販サイトの画像とハイストーンキャピタル (https://highstone.info/) のサイトにある画像比較すると後ろの壁に「Highstone Capital オンラインレッスン」と書かれていない点を除けば非常によく似ています。全く同じデザインのカウンター受付台であるというだけでなく、照明の具合や絨毯、さらに並んでいる椅子、カウンター上の花瓶や画像の右端に一部見えている観葉植物なども一致することから同じ画像である可能性が高いです。通販サイトで使われている画像を元に画像編集ソフトでカウンター後ろの壁に「Highstone Capital オンラインレッスン」と書き込んでおそらく実在しない「Highstone Capital 」の受付の画像を作り上げたことを疑わざるを得ません。

そしてこのランディングページ的なサイトには本項の最初で引用したYahoo知恵袋への質問投稿に出てきた寺山正雄という人物の紹介が出てきます。以下は「分析チーム」というサブページにある寺山という人物の紹介です。

>寺山 正雄

>シニア投資家。野村証券の金融投資調査部長を務め、市場の方向性と業界の発展傾向に対し、鋭い嗅覚と正確な判断を持ち合わせており、特にトレンド的な投資が得意である。

「野村証券の金融投資調査部長」を務めた人物ということですがこの寺山正雄という人物の画像を画像検索に掛けたところ、gettyimages (ゲッティイメージズ https://www.gettyimages.co.jp/) という写真素材を販売するサイトで以下の画像が素材として販売されているのを見つけました。

野村証券の部長まで務めた現役の投資の専門家が写真素材のモデルも兼業しているということがあるとは思えません。この寺山正雄という人物は実在しない架空の人物である可能性が高いと考えざるを得ません。

さらにこの架空の人物としか思われない「寺山正雄」について検索してみると以下の2つのブログが見つかってきました。

グローバルニュースリリース (excite blog) (https://newswire.exblog.jp/)

寺山正雄先生:金融業界の立役者、市場の先駆者 (2023年 10月25日付)

■1NEWS|ニュースとプレスリリース (Rakuten BLOG) (https://plaza.rakuten.co.jp/1news/

寺山正雄先生:金融業界の立役者、市場の先駆者 (2023年 10月25日付)

これら2つのブログの内容は全く同じです。以下の画像は最初のexcite blogの画像です。

このブログには寺山氏の経歴とか投資における実績などについて説明があります。現在は65歳で横浜在住となっています。添えられている画像は上で示したゲッティイメージで販売されている画像と同じです。そしてブログの最後に問い合わせ/申し込み先として左に示した寺山氏の連絡先が記されています。

>寺山正雄

>メール:masaoteryama@gmail.com

>電話:+8209087787356

メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレス、電話番号はどういうことなのか[+82] という韓国の国番号から始まっています。住所は記されていません。

さらにこれら2つのブログには本項で検証しているエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルの2つのサイトに関する投稿が幾つかあります。

グローバルニュースリリース (excite blog) (https://newswire.exblog.jp/) 

HIGHSTONE CAPITAL ——業界をリードするグローバル多資産オンライン取引所サイト:https://highstonefx.com (2023年10月25日付)

Esmond International Markets、産業界向けグローバルオンライン取引サービスを提供 esmondmarkets.com (2023年10月23日付)

このエスモンドインターナショナルに関する投稿の冒頭部の画像を以下に示します。

このブログ投稿もエスモンドインターナショナルでの投資を手放しで推奨するような内容になっており、さらに投稿の末尾には以下の連絡先が記されています。

記されている連絡先情報を書き出します。

>【問合せ/申し込み】

>Esmond International Markets

>Website:https://esmondmarkets.com

>Email :support@esmondmarkets.com

「Website」として記されているURLアドレスは本項で検証対象としているエスモンドインターナショナルのサイトのURLアドレスと一致します。

さらにグローバルニュースリリース (excite blog) に掲載されている投稿の引用を続けます。以下の4件は大竹一義と名乗る人物に関する投稿です。

大竹一義先生は、タイのSOS子ども村に心からの愛を (2023年10月15日付)

大竹一義先生が奨学金制度を通じて学生たちの経済的な悩みの解消に貢献 (2023年10月15日付)

大竹一義先生とユニセフのパートナーシップ協定が成立 (2023年10月15日付)

投資界の「相場の預言者」!為替と株で高収益を上げ続ける専業投資家大竹一義先生の取引の秘訣! (2023年09月01日付)

最後の2023年9月1日付の投稿の冒頭部の画像を以下に示します。

大竹一義と名乗る人物に関する投稿が4件あって野村証券からモルガンスタンレーに転じた経歴のある投資の専門家として紹介されていますが、この大竹一義という名前は本項の最初で引用したYahoo知恵袋に出てきたエスモンドインターナショナルでの投資をLINEグループで勧められているという2件の投稿に登場していた名前と一致しますし、2023年10月29日投稿 の質問に添えられていた左下の画像の人物と同一人物と思われます。またこのブログには大竹一義が主宰する「大竹運用塾」の問い合わせ/申し込み先として右下に示したメールアドレスと電話番号、担当者名が記されています。

>問合せ/申し込み

>「大竹運用塾」

>メール:Kazuyoshiotake@gmail.com

>電話:+81 08080170083

>担当:大島 麗奈 (Reina Oshima)

こちらの連絡先の電話番号は日本の国番号である{+81} から始まっており、080局番なので携帯の電話番号ということになります。住所はやはり記されていません。

さらに以下はもう1つのRakutenブログに掲載されている投稿になります。

■1NEWS|ニュースとプレスリリース (Rakuten BLOG) (https://plaza.rakuten.co.jp/1news/

HIGHSTONE CAPITAL ——業界をリードするグローバル多資産オンライン取引所サイト:https://highstonefx.com (2023年10月25日付)

Esmond International Markets、産業界向けグローバルオンライン取引サービスを提供 esmondmarkets.com (2023年10月23日付)

大竹一義先生は、タイのSOS子ども村に心からの愛を (2023年10月15日付)

大竹一義先生が奨学金制度を通じて学生たちの経済的な悩みの解消に貢献 (2023年10月15日付)

大竹一義先生とユニセフのパートナーシップ協定が成立 (2023年10月15日付)

投資界の「相場の預言者」!為替と株で高収益を上げ続ける専業投資家大竹一義先生の取引の秘訣! (2023年09月01日付)

グローバルニュースリリース (excite blog) (https://newswire.exblog.jp/) に掲載されていたのと同じタイトルの投稿が同じ日付で投稿されています。2つのブログに掲載されている同じタイトルの投稿を比べると画像など一部違いもありますが、基本的に同じ投稿になっています。

これら2つのブログでのエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルの2つのサイトに関する投稿、あるいはそれらのサイトの宣伝で登場している寺山正雄、大竹一義といった人物に関する投稿はエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのステルスマーケッティング的な投稿である可能性が高いように思われます。特に寺山正雄、大竹一義といった人物に関する投稿はこれらの人物の名前を検索してもこれらのブログぐらいしか見つからないことから架空の人物でしかないこれらの人物が実在の人物であると思い込ませるのが目的のブログ投稿ではないかと考えられます。さらにこれら2つのブログ、グローバルニュースリリース1NEWS|ニュースとプレスリリースには以下で検証しているレイズリクイディティコーポというサイトや関連する人物を絶賛する複数の投稿も出ています。

姉妹サイト「雑記3」ではおそらく中国系と思われるグループによって福岡新聞 (http://www.fukuoka-ken.com/)、銀座新聞 (http://ginzadaily.com/) など実在しない地方新聞社のサイトが10個以上立ち上げられてステルスマーケッティングに使われていることを説明しましたが、これらのブログも同じ目的で運営されている可能性が濃厚と考えます。

そして大竹一義という人物についてDIAMOND ONLINE (https://diamond.jp/) というニュースサイトに出てきた2023年11月19日付の以下の記事に記述があることに気が付きました。

「村上世彰」を名乗りLINEで投資勧誘…SNSで跋扈する投資詐欺に要注意!実態を記者が潜入調査

この記事に出てくる大竹一義に関する記述の部分を以下に示します。

大竹一義という人物がモルガン・スタンレーに在籍していたことは確認できないし、ユニセフとパートナーシップ協定を結んだという事実も無いようです。そもそも大竹一義という人物が実在しているかどうかさえ確認出来ず、極めて疑わしいです。少なくとも経歴は架空であり、さらには大竹一義という人物が実在していない疑いも充分にあると考えます。

さらに以下もSNSで知り合った大竹一義と名乗る自称投資家による詐欺に遭って3000万円余りを騙し取られたという記事です。つまりこれもエスモンドインターナショナルでの被害事例でほぼ間違いないと思われます。

投資詐欺で3000万円余りだまし取られる 山形市の40代の女性 SNS通じ連絡 (山形放送/Yahooニュース)

総合的に判断して本項で検証対象としたエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルの2つのサイトは投資先として信頼に値するサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。


※付記1

WikiFXというサイトでエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルがそれぞれ10点満点の内、7.27点、7.26点という高評価を得ているということを書きましたが、2024年2月に再確認したところ、ハイストーンキャピタルの評価は以下に示したように10点満点中のわずか0.19点という最低評価に変更されていました。

さらに

>注意:WikiFXでの評価が低すぎます、利用しないでください

>このブローカーには現在、有効なライセンスが確認されていません。リスクにご注意下さい!

>オーストラリア ASIC(ライセンス番号:001306266)ライセンスステータスは異常です。規制当局に掲示しているステータスは取消済みです。ご注意ください!

という注意書きまで加えられていました。

そこで再度オーストラリアの金融ライセンスを確認出来るASIC Connect Searchというサイトで「HIGHSTONE CAPITAL PTY LTD」の登録情報を確認してみました。2024年2月中旬時点で登録情報は以下のようになっています。

以前はStatus (現況) という項目が

>Status: Registered (登録済み)

となっていたのですが、赤枠で囲った部分に示されているように

>Status: Strike-Off Action In Progress (取消処分が進行中)

となっています。残念ながら取り消し処分が進行中である理由は不明です。

一方でWikiFXのエスモンドキャピタルの評価は以下に示したように10点満点中の7.42という高評価のままです。

エスモンドインターナショナルハイストーンキャピタルの関連性に気が付いていないのか、あるいは「スコア」という評価値の算出方法に問題があって高評価のままなのか分かりませんが、WikiFXの評価については疑問を感じざるを得ません。


※付記2

LINEのグループ (オープンチャット) を勧誘の場として利用する手口でWikiFXでの高評価を持ち出して勧誘が行われているという事例が新たに確認されました。以下で検証しているDechoキャピタルリミテッドというサイトがその事例なのですが、このDechoキャピタルリミテッドのサイトは明らかにエスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタル、そしてそれらのサイトから文章や画像を盗用されているZAIXのサイトと似ている部分が認められ、同じグループによる詐欺サイトの疑いが極めて濃いです。参照してください。


※付記3

ハイストーンキャピタルのオーストラリアの金融ライセンスが取消手続き中であることと関連があるのかどうか不明ですが、ハイストーンキャピタルのサイトの会社概要のサブページに記されている「本店所在地」が変更されようです。以下に変更後の会社概要のページの画像を変更前 → 変更後の順で示します。

本店所在地が以下のようになっています。

>3508 101 Bathurst St Sydney NSW 2000.

以前の本店所在地の住所

>Level 16 175 Pitt St, Sydney 2000, NSW.

とは同じシドニー市内ではあっても明らかに別個の住所です。尚、この新しい住所は以下で検証しているNeithキャピタルリミテッドやDechoキャピタルリミテッドのサイトでも本店所在地となっています。

さらによく見ると「会社設立」が以前は2019年10月だったのに変更後は2020年3月になっています。「サービス開始」の日付も2021年7月から2022年5月に繰り下げられています。資本金も変わっているようですが、増資したと考えれば一応説明はつきます。しかし会社設立とかサービス開始の日付が変わるのは明らかにおかしいです。サイトの記述内容全体の信頼性を強く疑わざるを得ません。


※付記4

エスモンドインターナショナルに対して2024年2月21日付で関東財務局から無登録の違法業者であるという警告が出ました。

※付記5

エスモンドインターナショナルハイストーンキャピタル、さらに以下で検証しているNeithキャピタルリミテッドと同様、ZAIXのサイトから文章や画像を盗用したサイトとして新たにINVDOM PTY LTD (INVDOMプライエタリリミテッド https://invdom.com/) というサイトが見つかってきました。またこのサイトでの投資勧誘はエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタル、Neithキャピタルリミテッドと同様にLINEグループを勧誘の場として利用する中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口で行われており、同じグループによる新たな詐欺サイトである可能性が濃厚です。但しこのサイトは仮想通貨を取引するサイトとなっているので姉妹サイトの「検証146」で検証しています。参照してください。


●Neith Capital Limited (Neithキャピタルリミテッド https://neithfx.com/)

以下で検証している2つのDechoキャピタルリミテッドというサイトを調べていて見つかってきたサイトです。順序が逆ですが、サイトの見かけとしては2つのDechoキャピタルリミテッドよりも上で検証したエスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/)、特にハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/)と最もよく似ているのでここで検証します。

尚、この検証を書いている途中でこのNeithキャピタルリミテッドのサイトに関すると思われる質問がYahoo知恵袋に出てきました。

2024年2月22日投稿

詳しい状況が分かりませんが、このサイトについても「雑記2」で説明した中国系と思われる詐欺グループによるLINEのグループを勧誘の場として利用する手口で勧誘が行われている疑いが濃厚です。残念ながらLINEのグループの運営として登場しているであろう先生役などの名前は不明です。

さらにこの検証を書いた後ですがこのサイトについてステルスマーケッティングと思われるブログ投稿が少なくとも5件存在することに気が付きました。いずれもブログ投稿のタイトルは

>Neith Capital Limited:オーストラリアのライセンス取得取引会社(NFA、MSB) 取引速度迅速、スプレッド0、厳格な規制で顧客資金安全保障 https://neithfx.com

となっており、投稿の日付も全て2024年3月1日付、そして投稿の文章や画像も全て同じです。

Note Blog

Rakuten BLOG

Ameba ブログ

excite blog

livedoor Blog

以下はNoteのブログの投稿冒頭部の画像ですが全く同じタイトル、同じ内容、同じ投稿日のブログが5つ存在していて内容的にも手放しで信頼できる投資先であることを主張しているという状況から考えて明らかに宣伝目的でしょう。

そしてこのブログの末尾には連絡先情報が記されています。

>お問い合わせ

>Neith Capital Limited

>メール: support@neithfx.com

>ウェブサイト: https://neithfx.com/

>担当者: 佐藤 広子

>電話:+81 (01) 4539-6842

>住所: Level 16 175 Pitt St, Sydney 2000, NSW (オーストラリア)

住所がオーストラリアなのに電話番号は[+81]という日本の国番号から始まっています。さらに市外局番の部分が(01)となっていますが、日本の市外局番リストを見ても(01)という市外局番は存在しません。例えば札幌の市外局番が(011)であり、(01)という2桁の市外局番は存在しないのです。この電話番号はデタラメとしか思えません。

またこのNeithキャピタルリミテッドを不自然に絶賛する投稿はmoneyという名義のブログ (https://note.com/rich101) に投稿されているのですが、同じブログにはこれまで本サイトで検証してきたサイトを絶賛するような投稿が他にも並んでいます。以下はこのブログの投稿リストの一部です。

左上がNeithキャピタルリミテッドを絶賛する投稿ですが、例えば中段中央の「Smart Global, プライべート専属ブローカーという投稿および中段右側の「真鍋重徳 - 野村アセットマネジメント投資開発部前部長 先進金融技術の活用と価値投資の専門家」という投稿は「検証73」で検証したスマートグローバル (https://www.smartglobally.com/jap/index) というサイトのステルスマーケッティング目的と思われる投稿になっています。同様に上のサムネイルリストで下段、中央の「DECHO CAPITAL:グローバル金融サービスでテクノロジーと金融の架け橋を築く」という投稿は以下で検証しているDechoキャピタルリミテッドというサイトに関するステルスマーケッティング目的の投稿と思われます。さらに右下の「菅野弘文、国際教育機構と協力し、科学教育の普及を推進」という投稿は「検証70」で検証しているXianglin (https://xianglinltd.com/) というサイトへの投資をLINEグループで先生役として勧誘している菅野弘文と名乗る架空人物を絶賛するような内容の投稿になっています。

同じブログで不自然に絶賛、宣伝されているこれらのサイトには組織的な繋がりの可能性があるものと考えられます。

とにかくまずはNeithキャピタルリミテッドのサイト冒頭部の画像を以下に示します。

▼Neithキャピタルリミテッド (https://neithfx.com/) [表示言語:日本語、英語]

このサイト冒頭部を見て直ぐに気が付きましたが、これは上で検証したハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) のサイトの冒頭部と極めてよく似ています。比較の為にハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) のサイト冒頭部の画像を再掲します。

▼ハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/)  {表示言語:日本語、英語}

背景画像は世界遺産で知られるオペラハウスを含むオーストラリア・シドニーの夜景の画像で共通しています。

さらにエスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) の検証でも比較対象としたZAIX (https://zaix.com/) という「検証9」で検証したサイトの冒頭部の画像も以下に再掲します。エスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) の検証で説明しましたがエスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) のサイトの文章や画像の多くがこのZAIXというサイトから盗用されているようです。

▼ZAIX (https://zaix.com/)  [表示言語:日本語のみ]

背景画像はシンガポールの風景になっていて全く異なりますが、文章部分は非常によく似ています。

さらにこの冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分についても本項の検証対象であるNeithキャピタルリミテッド → ハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) → ZAIXの順で3つの画像を示します。

3番目の「全自動で資産を運用」という項目の文章の中に出てくる各サイト名の部分を除いて3つのサイトの文章は全く同じです。あとは4項目の配置がNeithキャピタルリミテッドハイストーンキャピタルでは横並びなのに対してZAIXでは縦2 X 横2で並んでいることが違うだけです。

さらに以下は「商品・サービス」と題して取引対象を説明している部分の比較です。やはりNeithキャピタルリミテッド → ハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) → ZAIXの順で画像を示します。

この部分に関しては3つのサイトが互いに見分けるのも困難なほどによく似ています。

同様に以下は「口座開設までの流れ」と題された部分の比較です。やはりNeithキャピタルリミテッド → ハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) → ZAIXの順で画像を示します。

サイト名の部分など異なる部分はありますが、やはり互いに非常によく似ています。

次にNeithキャピタルリミテッドの「口座開設サービス」というサブページ (https://neithfx.com/open-account/) にある「ご本人様確認書類」「住所確認書類」という口座開設に際して提出が求められる書類を説明している部分の画像を示します。

提出する書類として運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどがイラスト画像付きで示されています。さらに以下はハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/)ZAIXのサイトの相当部分の画像です。

この部分でもこれらのサイトは互いに非常によく似ています。そして以下にはNeithキャピタルリミテッドの同じ部分を表示言語を英語に変えた場合の画像を示します。

エスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) の検証でも指摘しましたが、表示言語を英語にしてもこの部分には日本の運転免許証や菊の御紋付の明らかに日本のパスポート、日本独自の制度であるはずのマイナンバーカードなどのイラスト画像が示されています。これはおそらく文章や画像の盗用元であるZAIXのサイトが日本語にしか対応していない為にこうした異様な状況になっているものと思われます。

さらに以下にはNeithキャピタルリミテッドの登録画面 (https://login.neithfx.com/auth/register) の画像を示します。

そして以下にはハイストーンキャピタルの登録画面の画像を比較の為に再掲します。

▼ハイストーンキャピタルの登録画面 (https://login.highstonefx.com/auth/register)

この登録画面でもNeithキャピタルリミテッドはハイストーンキャピタルと非常によく似ています。しかしエスモンドインターナショナルハイストーンキャピタルの検証で示したようにZAIXの登録画面は全く異なります。

次に連絡先情報などを記載している「会社概要」というページを比較します。Neithキャピタルリミテッドの会社概要ページ (https://neithfx.com/company/) → ハイストーンキャピタルの会社概要ページ (https://highstonefx.com/company/) → ZAIXの会社概要ページ (https://zaix.com/company/)という順でまずページ冒頭部の画像を以下に示します。

Neithキャピタルリミテッドの場合もエスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタルの場合と同じでこの部分の背景画像として東京タワーの画像が使われています。これらのサイトは海外のFX業者のはずなのに東京タワーの画像が使われていることには強い違和感を感じざるを得ません。これは盗用元と思われるZAIXのサイトが日本語にしか対応していないといった状況からまず間違いなく日本のグループによるサイトであり、ZAIXのサイトから文章や画像を盗用しているからこうした奇妙な状況になっているものと思われます。

さらにこれら会社概要のページに示されている「本店情報」という連絡先情報が示されている部分を以下に示します。まずNeithキャピタルリミテッドの場合です。

>商号 株式会社Neith Capital Limited取引所

>本店所在地 3508 101 Bathurst St Sydney NSW 2000.

>会社設立 20203

>サービス開始 20225

>資本金 10,000,000ドル

>加入協会 Australian Financial Services Representative

>事業内容 外国為替取引業務及び暗号資産取引業務


次いで上で検証したハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) の住所や会社設立、サービス開始の日付が変更された後の本店情報を以下に示します。

>商号 株式会社Highstone Capital Pty Ltd取引所

>本店所在地 3508 101 Bathurst St Sydney NSW 2000.

>会社設立 20203

>サービス開始 20225

>資本金 10,000,000ドル

>加入協会 Australian Financial Services Representative

>事業内容 外国為替取引業務及び暗号資産取引業務

「商号」の項目以外、殆ど同じです。

さらに以下で検証している2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトでも全く同じ

>3508 101 Bathurst St Sydney NSW 2000.

という住所が所在地とされています。実のところ、以下のDechoキャピタルリミテッドのサイトについて検証を書いていてDechoキャピタルの所在地として出てきたこの住所を検索に掛けてことで上で検証したハイストーンキャピタルの住所が変更されたこと、さらに本項の検証対象であるNeithキャピタルリミテッドのサイトの存在に気が付いた次第です。この住所にハイストーンキャピタル、Neithキャピタルリミテッド、Dechoキャピタルが共存しているかどうかは極めて疑問です。架空住所の疑いが相当にあるものと考えざるを得ません。

さらにサイトの脚注部分にも以下に示した連絡先情報があります。

>Neith Capital Limited所在地はLevel 16 175 Pitt St, Sydney 2000, NSW。

>Neith Capital Limited

>Email: support@neithfx.com

>AFS Registration Number: 001306266

オーストラリア・シドニーの住所、メールアドレス、さらに金融ライセンスの登録番号らしきものが示されています。シドニーの住所は上で示した会社概要のサブページに本店所在地として書かれていた住所 (3508 101 Bathurst St Sydney NSW 2000) とは明らかい異なり、上で検証したエスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) の会社概要のページに本店所在地として記されていた住所と一致します。但しハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/) の本店所在地住所はその後、変更されたことは既に書きました。またこの脚注に記されている住所 (Level 16 175 Pitt St, Sydney 2000, NSW.) は上のエスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタルの検証で指摘したようにJustCo (https://www.justcoglobal.com/au/) というバーチャルオフィス/シェアオフィス業者の拠点の住所と一致するようです。実際にこの住所にNeithキャピタルリミテッドが実在するかどうかはやはりかなり疑問です。

さらに「AFS Registration Number: 001306266」という金融ライセンスの登録番号らしきものが脚注に記されているので確認を試みました。

まず例によってオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトで「Neith Capital Limited」の法人登録を探したのですが、「Neith Capital Limited」という名称の法人は存在しないようです。但し「Neith Capital」という商号の登録があることが分かりました。以下に示します。

2013年7月5日に法人登録したSPONDA TRIBONI MIRANDA ALMEIDA, VITORIAという法人が2020年8月25日に登録した商号として「NEITH CAPITAL」が登録されています。また以下に示したようにこの商号で金融ライセンスの登録も存在するようです。

この「NEITH CAPITAL」という商号での金融ライセンスの取得の日付は2020年8月25日、事業の大まかな所在地は

>Vaucluse NSW 2030

となっています。しかしこれが本項で検証しているNeithキャピタルリミテッドのサイトに対応する登録かどうかは非常に疑問です。Neithキャピタルリミテッドのサイトに示されていた2つの住所

>3508 101 Bathurst St Sydney NSW 2000.

>Level 16 175 Pitt St, Sydney 2000, NSW

はいずれもシドニー市内の住所です。これに対して金融ライセンスに記されていた住所 (Vaucluse NSW 2030) はシドニーの近郊ではあってもシドニー市内ではなく、Vaucluseという町の住所です。また「NEITH CAPITAL」という商号が登録され、金融ライセンスが取得されたのは2020年8月25日であるのに対して本項で検証しているNeithキャピタルリミテッドのサイトのWho is 情報は以下のようになっています。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2024年2月1日となっています。この検証を書いている2024年2月下旬時点で1ヶ月も経過していない非常に新しいサイトということになります。登録者に関する情報は何も開示されていません。

住所の不一致、サイトの開設の時期と金融ライセンスの登録の時期の不一致からここで検証しているNeithキャピタルリミテッドのサイトとオーストラリアの法人登録や金融ライセンスに対応したものではない可能性が濃厚と考えます。オーストラリアで「Neith Capital」という商号を登録しているSPONDA TRIBONI MIRANDA ALMEIDA, VITORIAという法人についても検索してみましたが何の情報も見つかりません。この法人は休眠状態にあるのかもしれません。

総合的に判断してこのサイトは到底信頼出来る投資先とは思われません。特に「雑記2」で説明したLINEのグループを勧誘の場として利用する手口で勧誘が行われているとなれば非常に危険です。このサイトでの投資を勧誘されても応じるべきではありません。


※付記

上で検証したエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタル、さらに本項で検証しNeithキャピタルリミテッドと同様、ZAIXのサイトから文章や画像を盗用したサイトとして新たにINVDOM PTY LTD (INVDOMプライエタリリミテッド https://invdom.com/) というサイトが見つかってきました。またこのサイトでの投資勧誘はエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタル、Neithキャピタルリミテッドと同様にLINEグループを勧誘の場として利用する中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口で行われており、同じグループによる新たな詐欺サイトである可能性が濃厚です。但しこのサイトは仮想通貨を取引するサイトとなっているので姉妹サイトの「検証146」で検証しています。参照してください。


●Decho Capital Limited (Dechoキャピタルリミテッド https://dechocapital.com/)

●Decho Capital Limited (Dechoキャピタルリミテッド https://dechocapital.net/)


最初のDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) はYahoo知恵袋に複数の質問が出てきたサイトです。Yahoo知恵袋に出てきた質問投稿によれば「雑記2」で説明したLINEのグループを勧誘の場として利用する手口で勧誘が行われているようです。一方で2つ目のサイトは「Decho Capital Limited」というサイト名を検索することで見つかってきたサイトで、これら2つの同名のサイトはURLアドレスが部分的に違うだけでサイトの見かけも互いに非常によく似ています。またこれらのサイトは上で検証したエスモンドインターナショナル (https://esmondmarkets.com/)、ハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/)、後で見つかってきたNeithキャピタルリミテッド (https://neithfx.com/) という3つのサイトと明らかに共通する部分が認められ、さらに「検証9」で検証したZAIX (https://zaix.com/) というサイトとも似ています。これらのサイトはまず間違いなく、画像や文章をZAIXのサイトから盗用して構築されている為にこれらのサイトが相互に似ているということのようです。この検証では2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトの相互比較だけでなく、エスモンドインターナショナルハイストーンキャピタル、Neithキャピタルリミテッド、ZAIXといったサイトとの比較も行うことになります。

まず最初のDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) についてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2024年2月7日投稿

経済アナリストの森永卓郎氏の名前や画像を使ったSNS広告から「ありむらひとみ」と名乗る人物によって「本郷先生のテクニカル講座E98」というLINEのグループに加入することになり、指導に従って売買すると利益が出たなどと煽るような発言があり、テクニカルマネージャーの「田中拓也」からDecho Capital取引所での口座開設を勧誘され、口座の開設にまで進んでしまったようですが、途中で勧誘担当者の対応に疑問を感じてこの質問を投稿したようです。森永卓郎氏の名前や画像を使ったネット広告はまさに「雑記2」でまとめた中国系と思われる詐欺グループによる詐欺勧誘で頻繁に確認されています。またここに出てくる「本郷先生」「田中拓也」といった登場人物の名前は以下で引用している質問投稿でも登場しています。同じグループによる勧誘が多数の対象者に対して仕掛けられているようです。

経緯が分かりませんが、本郷和彦と名乗る人物が主催し、株やFXなど投資に関する情報を提供しているLINEのオープンチャットに加入したところ、FXの取引所としてDechoキャピタルリミテッドというサイトを勧められたようです。こうした経緯は「雑記2」で説明している中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口と一致しているように思われます。そしてこの投稿の返信に出てくる「trading.dechocapital,com」という断片的なURLアドレスから本項で検証する1つ目のDechoキャピタルリミテッドのサイト (https://dechocapital.com/) を見つけてきました。

尚、LINEのオープンチャットに登場した「Dechoキャピタルリミテッドのカスタマーマネージャーの田中」を自称する人物は

1. オーストラリアで金融ライセンスを取得している。

2. WikiFX (https://www.wikifx.com/ja/) というFX業者の評価サイトで7.13ポイントという高い評価を受けている。

という2点を挙げてDechoキャピタルリミテッドが信頼できるサイトであると主張しているようです。確かにWikiFXにおけるDechoキャピタルリミテッドの評価を見ると以下に示したように10点満点の7.13点という評価を受けていることは確認されますが、個人的にWikiFXの評価システムについてはあまり信頼していません。

そしてWikiFXの高評価が必ずしも信頼出来ないという実例が上で検証したハイストーンキャピタルのケースです。WikiFXでハイストーンキャピタルは当初は10点満点中の7.26点という高評価でしたが、その後、は10点満点中の0.19点という最低評価に改められ、しかも「利用しないでください。」という警告まで付与されるようなことになっています。

Dechoキャピタルリミテッドの金融ライセンスとWikiFXにおける評価についてはまた後述します。

さらにYahoo知恵袋に出てきたDechoキャピタルリミテッドに関する質問投稿の引用を続けます。

2024年2月12日投稿

この質問の投稿者も経緯は不明ですが本郷和彦と名乗る人物のLINEのグループ (オープンチャット)に参加しているようでやはりDechoキャピタルリミテッドでのFX取引を勧められたようです。さらに勧誘に応じて口座を開設して取引にも参加しているようで日々売買の指示があって数字の上では利益が出ていることになっているようですが、出金出来るかどうかは未確認と思われます。そして詐欺の可能性があるということに気が付いて対処を質問しているようです。

2024年2月14日投稿

この質問の投稿者も詳細は分かりませんが、本郷和彦と名乗る人物、さらにDechoキャピタルリミテッドのチーフマネージャー・田中拓也という人物によってDechoキャピタルリミテッドでの投資を勧められているようで信頼出来る取引所かどうか質問しているようです。この質問にはURLアドレスが記されておらず、本項の冒頭で説明したように少なくとも2つのDechoキャピタルリミテッドというサイトが確認されているので厳密には誘導されているサイトは確定していませんが同じ本郷和彦となのる人物によって勧誘が行われているのでやはり表題最初のDechoキャピタルリミテッドのサイト (https://dechocapital.com/) での投資を勧誘されている可能性が高いです。

2024年2月14日投稿

この質問の投稿者も「本郷先生テクニカル口座F117 (84)」というLINEグループで本郷和彦と名乗る先生役や口座開設担当の田中拓也と名乗る人物によってDechoキャピタルリミテッドのサイト (https://dechocapital.com/) での投資を勧められているようです。信用できるサイトかどうか不安を覚える部分があってこの質問を投稿しているということのようです。

さらにこの検証を書いた後で気が付きましたが、Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) に関してステルスマーケッティング目的と思われるブログが出ています。Note、Rakuten BLOG、Amebaブログ、excite blog、livedoor Blogを利用した5つのブログが存在しており、各ブログに基本的にそれぞれ2件の同じタイトル、同じ内容の投稿がありますが、最後のlivedoor Blogのみ1件のみの投稿で計9件の投稿ということになります。

DECHO CAPITAL:グローバル金融サービスでテクノロジーと金融の架け橋を築く (Note ブログ 2024年2月4日投稿)

Decho Capitalが米ニューヨークのナスダック大スクリーンに登場、金融テクノロジーの革新力を披露 (Note ブログ 2024年3月6日投稿)

DECHO CAPITAL:グローバル金融サービスでテクノロジーと金融の架け橋を築く (Rakuten BLOG 2024年2月4日投稿)

Decho Capitalが米ニューヨークのナスダック大スクリーンに登場、金融テクノロジーの革新力を披露 (Rakuten BLOG 2024年3月6日投稿)

DECHO CAPITAL:グローバル金融サービスでテクノロジーと金融の架け橋を築く (Ameba ブログ 2024年2月4日投稿)

Decho Capitalが米ニューヨークのナスダック大スクリーンに登場、金融テクノロジーの革新力を披露 (Ameba ブログ 2024年3月6日投稿)

DECHO CAPITAL:グローバル金融サービスでテクノロジーと金融の架け橋を築く (excite blog 2024年2月4日投稿)

Decho Capitalが米ニューヨークのナスダック大スクリーンに登場、金融テクノロジーの革新力を披露 (excite blog 2024年3月6日投稿)

Decho Capitalが米ニューヨークのナスダック大スクリーンに登場、金融テクノロジーの革新力を披露 (livedoor Blog 2024年3月6日投稿)

以下はNote ブログへの1件目の投稿の冒頭部の画像です。

このブログ投稿の末尾には一応以下に示す連絡先が記されていますが、記されているのはメールアドレスとウェブサイトのURLアドレスのみです。URLアドレスは本項で検証対象としているDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) のURLアドレスに一致しています。

そしてこれらのブログには上で検証したNeithキャピタルリミテッド (https://neithfx.com/)「検証73」で検証したスマートグローバル (https://www.smartglobally.com/jap/index)「検証70」で検証しているXianglin (https://xianglinltd.com/) といったサイトのステルスマーケッティング目的と思われる投稿も投稿されています。これら5つのブログの投稿内容が実質的に同じであることなども考えればこれらのブログ全てが宣伝目的のブログであること、同じブログで宣伝されているサイトが組織的に繋がっていることは間違いないでしょう。

短期間にこれだけ多くのDechoキャピタルリミテッドに関する質問がYahoo知恵袋に出ていることからかなり多くの人をLINEのグループ (オープンチャット) に誘導して勧誘を行っている可能性が高いように思います。そしてとにかく質問に出てきたDechoキャピタルリミテッドのサイト (https://dechocapital.com/) 、さらにDechoキャピタルリミテッドを検索することで見つかってきた表題2番目のDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) のサイトの冒頭部の画像を以下に順に示します。

▼Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) {表示言語:日本語、英語}

▼Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) {表示言語:日本語、英語}

この冒頭部で2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトは互いに全く同じに見えます。表示言語の選択肢も英語と日本語のみで共通です。そして最初は気がつかなかったのですが、この冒頭部に記されている文章は上で検証したエスモンドインターナショナル (https://esmondmarkets.com/)、ハイストーンキャピタル (https://highstonefx.com/)、Neithキャピタルリミテッド (https://neithfx.com/) という3つのサイト、「検証9」で検証したZAIX (https://zaix.com/) というサイトの冒頭部に記されている文章と極めてよく似ています。以下には比較の為にエスモンドインターナショナル (https://esmondmarkets.com/) およびZAIX (https://zaix.com/) のサイト冒頭部の画像を再掲します。

▼エスモンドインターナショナル (https://esmondmarkets.com/) {表示言語:日本語、英語}

▼ZAIX (https://zaix.com/)  {表示言語:日本語のみ}

Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/)、エスモンドインターナショナル (https://esmondmarkets.com/)、ZAIX (https://zaix.com/) のサイト冒頭部に記されている文章を以下に書き出してみます。

Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/)

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エスモンドインターナショナル (https://esmondmarkets.com/)

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ZAIX (https://zaix.com/)

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>口座開設は無料で最短3分で完了致します。また口座維持手数料は発生しません。

背景画像が全く異なるので印象は異なりますが、文章だけ抜き出してみるとサイト名の部分は入れ替わっていますがそれ以外はほぼ同じです。画像の再掲は省略しますが、ハイストーンキャピタルやNeithキャピタルリミテッドのサイト冒頭部の文章もほぼ同じです。おそらくZAIXのサイトの文章をコピペする形でDechoキャピタルリミテッドエスモンドインターナショナル 、ハイストーンキャピタル、Neithキャピタルリミテッドといったサイトが構築されているものと考えられます。

さらにこれら2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトが互いに、あるいはエスモンドインターナショナル 、ハイストーンキャピタル、ZAIXといったサイトとも酷似しているのはこの冒頭部だけではありません。以下は冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分の比較です。まず表題と同じ順、Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) という順で2枚の画像を示します。

この部分でも2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトは全く同じです。

そしてエスモンドインターナショナル 、ハイストーンキャピタル、ZAIXの各サイトにもこの部分とよく似た部分があります。以下にはエスモンドインターナショナル → ZAIXの順で画像を再掲します。

4つの特長の項目名は「世界市場にアクセス」「スマホで資産形成」「全自動で資産を運用」「24時間365日体制」の4つで共通しています。それぞれの項目の文章も「全自動で資産を運用」という項目の文章に出てくるそれぞれのサイト名の部分を別とすれば全て共通のようです。

さらに以下は取引対象などを説明している部分の比較です。やはりまずはDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) という順で2枚の画像を示します。

この部分でも2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトは全く同じに見えます。外国為替 (FX)、商品CFD、株価指数CFD、仮想通貨CFDが取引できるようですが明らかに情報不足です。例えばFX取引が出来るとなっていますが具体的に取引できる通貨ペアとか取引単位などの基本的な情報が見当たりません。口座開設すればそうした情報も出てくるのかもしれませんが、そうした基本的な情報は口座開設するかどうかの判断にも重要なはずであり、開示されていないことに強い違和感があります。

そしてエスモンドインターナショナル 、ハイストーンキャピタル、NeithキャピタルリミテッドZAIXの各サイトにもこの部分とよく似た部分があります。以下にはやはりエスモンドインターナショナル → ZAIXの順で2枚の画像を再掲します。

2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトではイラスト部分が大きくなっている上にデザインも異なるのでかなり印象は変わっていますが、これらのサイトで「商品・サービス」というタイトル、取引対象と思われる「外国為替 (FX)」「商品CFD」「株価指数CFD」「仮想通貨CFD」の4項目、「口座開設サービス」「入出金サービス」「商品運用サービス」「取引サービス」というサービス内容を説明している4項目、計8つの項目名はこれらのサイトで完全に同じです。偶然の一致ではないでしょう。

さらに以下は「口座開設の流れ」と題された部分の比較です。ここでもDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) という順で2枚の画像を示します。

この部分でも2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトは全く同じに見えます。またこの部分についてもエスモンドインターナショナル 、ハイストーンキャピタル、NeithキャピタルリミテッドZAIXの各サイトによく似た部分があります。以下にはやはりエスモンドインターナショナル → ZAIXの順で2枚の画像を再掲します。

一見してこの部分では2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトはエスモンドインターナショナル 、ハイストーンキャピタル、NeithキャピタルリミテッドZAIXの各サイトと特に似ているようには見えませんが、テキスト部分だけ見ると「口座開設までの流れ」というタイトル、「Eメールを入力」「基本情報の入力」「確認書類の提出」という3つのステップはこれらのサイトで共通ですし、それ以外の部分も互いに非常によく似ています。

次に2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトでメニューバーにある「商品・サービス」という項目から選択出来る「口座開設サービス」というサブページ、「ご本人様確認書類」「住所確認書類」という項目の画像を示します。ここでもDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) の「口座開設サービス」サブページ → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) 「口座開設サービス」サブページという順で2枚の画像を示します。

口座開設の為に提出するべき「ご本人様確認書類」として運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、「住所確認書類」として公共料金明細、国民健康保険証、住民票などがイラスト付きで示されています。以下はDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) のサイトの「ご本人様確認書類」の項目の拡大です。日本の免許証、菊の紋章が入った日本のパスポート、日本のマイナンバーカードのイラストであることが確認出来ます。

しかし上に書いたエスモンドインターナショナル 、ハイストーンキャピタル、Neithキャピタルリミテッドの検証でも指摘しましたが、日本語表示を英語表示に切り替えるとこの部分が以下の画像のようになります。やはりDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) という順で2枚の画像を示します。

英語版の説明でも「Identity verification documents (本人確認書類)」として運転免許証、パスポート、マイナンバーカードの3つがイラスト付きで示されています。これは明らかにおかしいです。マイナンバーは日本独自の制度ですし、パスポートとして菊の紋章が入った明らかに日本のパスポートのイラストが添えられているというのは異様でしかありません。

そして上で検証したエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタル、Neithキャピタルリミテッドのサイトの相当する部分でもやはり日本語版、英語版の両方で日本の運転免許証などのイラストが添えられていることが確認されています。以下は上で検証したエスモンドインターナショナルのサイトの相当部分の画像です。やはり日本語版と英語版を示します。

こうした異様な状態になっているのはエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルの検証でも説明しましたがこれらのサイトが日本語サイトしか存在しないZAIXのサイトの文章や画像を盗用して作られているからだと推測されます。以下はZAIXのサイトの相当部分の画像です。

英語圏の人が2つのDechoキャピタルリミテッドのこの部分の説明やイラストを見ても日本独自の制度であるマイナンバーカードなど理解不能でしょう。

さらに以下では口座開設画面を比較します。Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) → エスモンドインターナショナル → ハイストーンキャピタルという順で4つのサイトの口座開設画面の画像を示します。

Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/)の口座開設画面 (https://login.dechocapital.com/auth/register)

▼Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) の口座開設画面 (https://login.dechocapital.net/auth/register)

▼エスモンドインターナショナルの口座開設画面 (https://login.esmondmarkets.com/auth/register)

▼ハイストーンキャピタルの口座開設画面 (https://login.highstonefx.com/auth/register)

2つのDechoキャピタルリミテッドの口座開設画面は特にハイストーンキャピタルの口座開設画面と似ているようです。エスモンドインターナショナルの口座開設画面も背景画像は異なりますが、やはりかなり似ています。一方で以下に示すZAIXの口座開設画面は形式が全く異なります。

次に2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトで連絡先情報を探しました。まずDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) の「会社情報」サブページ  → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) 「会社情報」サブページ という順で画像を示します。

2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトの会社情報は全く同じです。

>商号 Decho Capital Limited 取引所

>本店所在地 3508 101 Bathurst St Sydney NSW 2000.

>会社設立 2020年3月

>サービス開始 2022年5月

示されている連絡先情報はオーストラリアの住所だけで電話番号はありません。また会社設立が2020年3月、サービス開始が2022年5月となっています。2年2ヶ月もの準備期間があったのでしょうか?「Australian Financial Services Representative」に加入しているという記述がありますが、オーストラリアで金融ライセンスを取得しているということを意味しているものと思われます。

一方で脚注部分にも連絡先情報が記されています。Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) という順で2枚の画像を示します。

この脚注部分の連絡先情報も2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトでよく似ていてメールアドレスのみ異なります。

Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) の脚注の連絡先情報

>Decho Capital Limited所在地は19 135 King St Sydney NSW 2000。

>Decho Capital Limited

>Email: support@dechocapital.com

>AFS Registration Number: 001307575

Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.net/) の脚注の連絡先情報

>Decho Capital Limited所在地は19 135 King St Sydney NSW 2000。

>Decho Capital Limited

>Email: support@dechocapital.net

>AFS Registration Number: 001307575

どういうことなのかよく分かりませんが、「会社情報」のサブページに記されている住所と脚注に記されている住所はオーストラリアのニューサウスウェールズ州・シドニーまでは同じですが明らかに異なる住所です。

「会社情報」の住所 3508 101 Bathurst St Sydney NSW 2000

「脚注」の住所: 19 135 King St Sydney NSW 2000

そして「会社情報」のサブページに記されている住所は上で検証しているハイストーンキャピタルのサイトの「会社概要」のサブページに新たに登場した本店所在地の住所と一致しています。ハイストーンキャピタルの検証の「付記3」を参照してください。

一方で「脚注」に記されている住所 (19 135 King St Sydney NSW 2000)  を検索すると以下に示したNewOfficeAsia.com (https://www.newofficeasia.com/) というシェアオフィス業者の拠点の住所と一致するようです。この住所にDechoキャピタルリミテッドが実在するかどうかはかなり疑問です。

そもそもオーストラリア・シドニーの住所が2つあるというだけでかなり違和感があるのでオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトで法人登録を探したのですが、「Decho Capital Limited」を検索しても相当すると思われる法人登録は見つかりません。

一方で上で示したように「会社情報」のサブページにはオーストラリアの金融ライセンスを取得しているような記述があります。さらに2つのDecho キャピタルリミテッドのサイトにはいずれの場合も「Decho取引所について」というサブページがあり、オーストラリアの金融ライセンスとアメリカのNational Futures Association (NFA 全米先物協会) でライセンスを得ているという証書のようなものの画像が示されています。以下はDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) の「Decho取引所について」というサブページからの画像です。まずアメリカのNFAの登録証書と思われる画像を示します。

登録の日付は2024年1月18日とかなり新しいです。この登録の日付についてはまた後述します。そして「NFA ID: 0561192」でNFAに登録があるということになっているので確認を試みました。NFAに登録があるという主張は本サイトで検証対象としてきたサイトでしばしば出てくる主張なので例によってNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓から ID: 0561192の登録確認を試みたところ、以下に示したように確かに「DECHO CAPITAL PTY LIMITED」の情報が出てきますが

>Not an NFA Member (NFAの会員ではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)

と書かれています。これでNFAの監視下、規制下にあるとは言えないでしょう。

また本サイトでは何度も同じことを書いていますがNFA  (https://www.nfa.futures.org/) は先物取引のルール作りなどを役割とする組織であって金融ライセンスの審査・付与などを役割とはしていないはずです。NFAに何らかの登録があったとしてもFX業者で必要とされる金融ライセンスを取得しているとは言えません。

次いで「Decho取引所について」というサブページで示されていたもう1つの画像、オーストラリアの金融ライセンスの証書と思われる画像を示します。

この証書の記述をよく見ると非常に気になる部分があります。すなわちDECHO CAPITAL PTY LIMITEDの登録日は2024年1月17日となっていて非常に新しいということです。上で示したばかりのNFAの登録の日付である2024年1月18日と1日違いでしかありません。さらに認可を受けているLicenseeの情報を見ると情報が少ないのですがこのライセンスはHANDY FUND MANAGEMENT PTY LTDが取得したライセンスを現在のDECHO CAPITAL PTY LIMITEDが受け継いだということではないかと思われます。そこでこのHANDPAY FUND MANAGEMENT PTY LTDについて調べてみるとまずオーストラリアの法人登録が見つかってきました。

法人登録の日付は2017年7月21日となっています。そしてこの法人登録情報からリンクされているHANDPAY FUND MANAGEMENT PTY LTDの金融ライセンス情報を以下に示します。

さらにHANDPAY FUND MANAGEMENT PTY LTDを検索すると以下にサイトの冒頭部を示したHandPay (http://handpay.com.au/) というサイトが見つかってきました。

このサイトはどうやら電子決済サービスの会社のサイトと思われます。そしてこのサイトの脚注には以下に示したようにHANDPAY FUND MANAGEMENT PTY LTDが運営者となっています。

但しこのサイトへのアクセスは非常に少ないようですし、X (旧Twitter) のアカウント (https://twitter.com/Handpay6) も既に閉鎖されているなど電子決済サービスの事業は成功していないようです。確証はありませんが 電子決済サービスの事業の為にオーストラリアの金融ライセンスを取得したが事業は成功せずに法人登録を第三者に転売してしまったという状況ではないかと推測されます。一方でオーストラリアの金融ライセンスを確認出来るASIC Connect Searchというサイトで「Decho Capital Limited」の登録を探してみると確かに以下の登録情報が見つかってきました。

「Decho Capital Limited」の法人登録が見つからないのに金融ライセンスだけ見つかってきてしかも金融ライセンスの情報ではオーストラリア国内 (ニューサウスウェールズ州・シドニー) に運営元があるという状況は理解が難しいのですが、金融ライセンス登録も2024年1月17日に登録されたばかりですから法人登録のデーターベースの更新が間に合っていないだけなのかもしれません。ちなみに2つのDechoキャピタルのサイトは以下に示すWho Is 情報の黄色の枠で囲った部分を見るといずれも2024年1月18日に登録・開設されています。

2つのDechoキャピタルのサイトが同じ日に登録・開設されているということはどちらかが本物で他方がそれを模倣した偽サイトという関係ではなく、共に同じグループによって同時に立ち上げられたサイトということでしょう。

とにかくこの件についてはあまりにも登録が新しい、しかもHANDPAY FUND MANAGEMENT PTY LTDという電子決済サービスの会社からライセンスを受け継いでいる可能性が高いということから金融ライセンスがあっても信頼出来るかどうかはかなり疑問だと思われます。

そもそもDechoキャピタルリミテッドという同名の、URLアドレス以外はほぼ同一のサイトが2つ存在しているという時点で異様です。金融ライセンスがあることは確かのようですが、それも2つのサイトで共有しているという異常な状態ということになります。また上で検証したエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルのサイトと同様にZAIXというサイトから文章や画像を盗用して構築されたサイトであることも間違いありませんし、さらにエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタル、本項で検証したDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) については「雑記2」で説明したLINEのグループを勧誘の場として利用する手口で投資の勧誘が行われ、少なくともエスモンドインターナショナルについては被害報告が確認されています。

総合的に判断して本項で検証した2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトは非常に危険なサイトと考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトと非常によく似たAid Markets (エイドマーケッツ) というサイトが見つかってきました。以下で検証しているので参照してください。


●Aid Markets (エイドマーケッツ https://amarkets-fx.com/)

これは上で検証したNeithキャピタルリミテッドやDechoキャピタルリミテッドなど本サイトでこれまでに検証した幾つかのサイトのステルスマーケッティング目的と思われる投稿を掲載していたブログで見つけたサイトで上で検証した2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトと非常によく似た、明らかに同じテンプレートから量産されたサイトでもあるのでここで検証します。

まずこのサイトの存在に気が付いた端緒となったのは「Invest Proのニュースルーム」と題されたブログ (https://plaza.rakuten.co.jp/itech/) で見つけた「利用者急増中! Aid Financial Ltdについて」というタイトルの投稿です。以下にその投稿の冒頭部の画像を示します。

さらにこのブログ投稿の一部を抜粋して引用します。

世界に15の事務所を設立しいるなど大手金融機関であることを主張しています。しかし、本当にそれだけの拠点を構えている大手金融機関なのかについては疑問があり、本項で検証していくことにします。さらにこのブログ投稿の末尾には「当社の連絡先」と題して以下の記述があります。

>当社の連絡先

​>Aid Financial Ltd

>担当者: 千葉 里惠子

>メール: aidfinancial@gmail.com

「当社の連絡先」と題されているのに示されているのは社名と担当者の名前、メールアドレスが1つだけで住所とか電話番号は示されていません。しかもこのメールアドレスは無料登録出来るgmailのアドレスです。世界に15の事務所を置き、多くの顧客を抱えて金融機関がフリーメールのアドレスを使うとは思えません。担当者の名前は千葉里惠子という日本人女性らしい名前になっています。そしてこうした記事ならば必ず示されているであろう公式サイトへのリンクがありません。この「当社の連絡先」の部分を見ただけでも相当に怪しいという印象を持たざるを得ません。

またこの投稿が掲載されている「Invest Proのニュースルーム」と題されたブログ (https://plaza.rakuten.co.jp/itech/) には

上で検証した

▼Neithキャピタルリミテッド (https://neithfx.com/)

▼Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/)

「検証27」で検証した

▼イルミナティ マーケッツ リミテッド (https://illuminatiprofx.net/jap)

「検証52」で検証した

▼ARK IMグローバルリミテッド (https://www.imarkforex.com/)

「検証69」で検証した

▼ブルーホライゾンフォレックスリミテッド (https://www.fx-5.com/jap/index)

「検証70」で検証した

Xianglin (https://xianglinltd.com/) というサイトの広告塔的な役割を担っていた菅野弘文という人物

「検証73」で検証した

▼スマートグローバル (https://www.smartglobally.com/jap/index)

▼SMTTマーケッツ プロプライエタリリミテッド (https://www.smttmarketsfx.com/jap/index)

姉妹サイトの「検証146」で検証した

▼INVDOMプライエタリリミテッド (https://invdom.com/)

を手放しで称賛するような内容のステルスマーケッティング目的と思われる投稿が掲載されていることが確認されています。このブログには特定のサイトと対応関係が確認されていない投稿もありますが、運営しているのは「検証13」以降で検証してきた一連のサイトに関わっている中国系と思われるグループである可能性が極めて濃厚と考えざるを得ません。

さらに以前にこれらのサイトについてのステルスマーケッティング目的と思われる投稿がされていることが確認されていた以下のブログにもAid Financial Ltd (エイドファイナンシャルリミテッド) に関する同一内容の投稿があることも確認されました。

▼X ファイナンス (https://ameblo.jp/xfinance/) (Amebaブログ)

利用者急増中! Aid Financial Ltdについて (2024年6月9日)

▼フィンテックニュース (https://newsx.exblog.jp/) (excite blog)

利用者急増中! Aid Financial Ltdについて (2024年6月9日)

▼投資経験 (https://inv.golog.jp/) (ライブドアブログ)

利用者急増中! Aid Financial Ltdについて (2024年6月9日)

以前に確認されていたステルスマーケッティング目的と思われるブログがもう1つNote (https://note.com/) に存在していたのですが、そのブログは閉鎖されている代わりに同じNoteに新たに以下のブログが立ち上がってやはりAid Financial Ltd (エイドファイナンシャルリミテッド) に関する同じ内容の投稿がされていました。

▼フィナンスとニュースの視点 (https://note.com/newsly) (NOTEブログ)

利用者急増中! Aid Financial Ltdについて (2024年6月9日)


同じ内容のエイドファイナンシャルリミテッドを絶賛する内容の投稿が少なくとも5つのブログにしかも同じ日付で投稿されているというのはやはりステルスマーケッティングが目的ではないかと考えてこのエイドファイナンシャルリミテッドについて調べことにしました

そしてAid Financial Ltd (エイドファイナンシャルリミテッド)を検索してみるといずれもAid Financial Ltd (エイドファイナンシャルリミテッド) が運営会社となっている2つのAid Markets (エイドマーケッツ) というサイトが見つかってきました。以下に見つかってきた2つのサイトの冒頭部を示します。

▼エイドマーケッツ (https://www.aidmarketsltd.com/) [表示言語:英語のみ]

▼エイドマーケッツ (https://amarkets-fx.com/) [表示言語:日本語のみ]

1つはインドの金融機関となっていてサイトは英語にしか対応していません。2つ目のサイトはオーストラリアの金融機関ということになっていますが、異様なことに日本語にしか対応していません。オーストラリアの金融機関のはずなのに日本語にのみ対応のサイトという時点で明らかにおかしいですが、日本語のブログでステルスマーケッティングの対象となっていたのは日本語にのみ対応しているサイトの方だろうということでここではエイドマーケッツ (https://amarkets-fx.com/) を検証対象とすることにしました。そしてこのサイトを見て直ぐに気が付きましたがこの日本語のみのサイトの冒頭部は上で検証した2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトの冒頭部に非常によく似ています。以下に比較の為にDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) のサイト冒頭部の画像を再掲します。

▼Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) {表示言語:日本語、英語}

さらにDechoキャピタルリミテッドのサイトと似ているのはこの冒頭部だけではありません。まず以下には冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を説明している部分についてエイドマーケッツ (https://amarkets-fx.com/) Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) という順で画像を示します。

4つのイラスト部分の配色が異なりますが、他には3項目の文章に出てくるサイト名の部分が異なるだけで殆ど同じです。

さらに以下は「商品・サービス」と題された取引対象などを説明している部分の比較です。やはりエイドマーケッツ (https://amarkets-fx.com/) → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) という順で2枚の画像を示します。

この部分ではイラスト部分の配色が異なるだけで他は全く同じです。取引対象として外国為替 (FX)、商品CFD、株価指数CFD、仮想通貨CFDの4項目が挙げられています。しかしDechoキャピタルリミテッドのサイトの場合と同じでエイドマーケッツのサイトのどこを見ても取引対象についてこれ以上の説明がありません。例えば外国為替 (FX) なら取引できる通貨ペアの種類とか、最低取引単位、スプレッドやスワップ金利の情報などが示されていなければおかしいです。

次に出てくるのは「口座開設の流れ」と題された部分です。この部分についてもエイドマーケッツ (https://amarkets-fx.com/) → Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) という順で2枚の画像を示します。

この部分でもイラスト部分の配色とサイト名の部分が異なるだけで2つのサイトは互いに極めてよく似ています。

次に示すのはエイドマーケッツのサイトのメニューバーにある「商品・サービス」の中にある「口座開設サービス」という項目からリンクされているサブページ (https://amarkets-fx.com/account-opening-service/) にある「ご本人様確認書類」と題された部分の画像です。

これと全く同じ部分が上で検証した2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトにもあります。さらにDechoキャピタルリミテッドの検証に書きましたが、これと非常によく似た部分がこれも上で検証したエスモンドインターナショナル 、ハイストーンキャピタル、Neithキャピタルリミテッドという3つのサイト、さらに「検証9」で検証したZAIX (https://zaix.com/)のサイトにも存在します。以下にはDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) の「口座開設サービス」サブページの画像 → エスモンドインターナショナルのサイトの相当部分の画像 → ZAIXのサイトの相当部分の画像という順で3枚の画像を示します。

Dechoキャピタルリミテッドの検証で説明しましたがここに示した画像や口座開設の説明の文章などは元々ZAIX (https://zaix.com/)のサイトにあった画像や文章を中国系と思われるグループが盗用して上で検証したエスモンドインターナショナル 、ハイストーンキャピタル、Neithキャピタルリミテッド、2つのDechoキャピタルリミテッド、そして本項の検証対象であるエイドマーケッツといったサイトで利用しているものと考えられます。

さらに以下に示したのはエイドマーケッツの口座開設のページ (https://login.amarkets-fx.com/auth/register) の画像です。

エイドマーケッツのサイト自体は日本語にしか対応していないのにこの登録画面のみは日本語に加えて英語、中国語、タイ語、ドイツ語、スペイン語にも対応しているようです。

そしてこの登録画面は上で検証した2つのDechoキャピタルリミテッドの登録画面と非常によく似ていますし、エスモンドインターナショナルやハイストーンキャピタルのサイト登録画面ともかなり似ています。以下には比較の為にDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/)の口座開設画面 (https://login.dechocapital.com/auth/register) の画像を再掲します。

エイドマーケッツのサイトが上で検証した幾つかのサイト、特に2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトと非常によく似ていて同じテンプレートから量産されたサイトであることは間違いありません。

次にエイドマーケッツのサイトで連絡先情報や金融ライセンスの情報を探してみると脚注部分に以下の記述が見つかります。

> Aid Financial Ltd所在地は19 135 King St Sydney NSW 2000。


>Aid Financial Ltd

>Email: support@amarkets-fx.com

>NFA ID: 0564044

>MSB Registration Number: 31000271932808

連絡先情報としてはオーストラリアの住所とメールアドレスだけが示されており、電話番号がありません。そしてオーストラリアの住所 (19 135 King St Sydney NSW 2000) は上で検証した2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトの脚注部分に記されていた住所と同じ住所です。以下にDechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/)の脚注、住所などが記されている部分の画像を再掲します。

エイドマーケッツとDechoキャピタルはこのオーストラリア・シドニーの住所で同居していることになりますが、Dechoキャピタルの検証で書いたようにこの住所はNewOfficeAsia.com (https://www.newofficeasia.com/) というシェアオフィス業者の拠点の住所と一致しています。個人情報などの監理に細心の注意を払わなければならないはずの金融・投資関係の会社がシェアオフィスを拠点とするはずがありません。

また住所がオーストラリアということでオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトでAid Financial Ltd (エイドファイナンシャルリミテッド) の法人登録を探してみましたが該当すると思われる法人登録は見つかりません。オーストラリアの住所にエイドマーケッ運営企業であるAid Financial Ltd (エイドファイナンシャルリミテッド)が実在するようには思えません。

次に脚注に記されていた金融ライセンスに関すると思われる以下の2行についてです。

>NFA ID: 0564044

>MSB Registration Number: 31000271932808

1行目はNational Futures Association (NFA、全米先物協会)、2行目は米国FINANCIAL CRIMES ENFORCEMENT NETWORK (FinCEN、金融犯罪取締ネットワーク) で登録を得ているという意味だと思われるのでそれぞれ確認を試みました。まず全米先物協会 (NFA) のサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓から ID: 0564044の登録確認を試みたところ、以下に示したように確かにAid Financial Ltd (エイドファイナンシャルリミテッド) の登録情報が見つかりました。

但し、この登録情報を見ると

>Not an NFA Member (NFAの会員ではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)

と書いてあります。そもそもこのサイトでは何度も同じことを書いていますが、NFAは金融ライセンスを管理する政府組織ではなく、マネーロンダリング防止などを役割とする業界団体です。NFAに何らかの登録があっても金融ライセンスを得ているとは言えません。

次に

>MSB Registration Number: 31000271932808

という記述ですがこれは「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で何度か出ていますがアメリカのFinCENという組織でMoney Service Business (MSB) の登録を取得しているという主張と思われます。そこでFINCENのサイト (https://www.fincen.gov/) にあるMSB Registrant Searchという登録者を検索できるページでMSB Registration Number: 31000271932808の登録を探してみました。すると確かに以下に示したAid Financial Ltd (エイドファイナンシャルリミテッド) の登録情報が出てきました。

登録法人名: Aid Financial Ltd

住所: 1312 17th St. Unit NUM 2955, Denver, CO, 80202

登録業務内容: 405. 409, 415

登録日: 2024年5月15日

この登録上の住所はアメリカのコロラド州、デンバーになっています。そして全く同じ住所が「検証27」で検証したAuricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap) および「検証73」で検証したスマートグローバル (https://www.smartglobally.com/jap/index) とYlehub FX (https://www.ylehub.cc/index3.html) でもFinCENの登録上の住所が全く同じとなっています。さらにこの住所はそれらのサイトの検証でも指摘しましたが、PostNet (https://www.postnet.com/) という印刷とかデザインのサービスを提供する会社の拠点の住所と一致します。

またこのPostNetではVirtual Mail (バーチャルメール) という私書箱のような形で郵便物を受け取るだけでなく、届いた郵便物をスキャンして世界のどこにいても画像データーを入手できる、つまり届いた郵便物の文面や画像を知ることが出来るというサービスを提供していますエイドファイナンシャルリミテッドのデンバーの住所はこうしたサービスを利用した架空住所の疑いがあるように思われます。

また

登録業務内容: 405. 409, 419

というコード番号で示された業務内容ですが、以下に示したコード番号と業務内容のリスト、およびその日本語訳から

405: 為替手形の販売者

409: 送金業者

415: 外国為替ディーラー

という業務で登録されていることが分かります。「外国為替ディーラー」という業務も含まれていますが、これは両替業務などを指すものと考えられ、FX取引などの投資を扱うという意味ではありません。これも本サイトで何度も書いていますが、FinCENという組織も金融ライセンスを管理している組織ではなく、FINANCIAL CRIMES ENFORCEMENT NETWORK (FinCEN、金融犯罪取締ネットワーク) という名称からも推測できるようにマネーロンダリングの防止などを目的とした組織です。FinCENでMSBの登録を得ているといってもそれは金融ライセンスと呼べるようなものではありません。

それから連絡先情報を探して例によってWho Is 情報を確認しましたが、登録者に関する情報は何も示されていません。

黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2024年5月27日となっています。この検証を書いている2024年6月下旬時点で登録・開設日からちょうど1ヶ月ほどしか経過していません。また本項の最初で引用した5つのブログに投稿されていた「利用者急増中! Aid Financial Ltdについて」というタイトルの投稿の日付は2024年6月9日です。サイトの開設からブログの投稿まで13日ということになります。いずれにしろこのサイトは非常に新しいサイトです。

ところがエイドマーケッツの「Aid Financial取引所について」というサブページには以下のような記述があります。

>Aid Financial Ltdは、2014年に新設された新興金融商品取引所です。

この記述とWho Is 情報の登録・開設日は矛盾しているとしか思えません。何か理由があって社名/サイト名が変更され、それに伴ってURLアドレスも変更されたといったことがあるなら説明があるのではとも考えてみましたがその様な記述は見つかりません。「Aid Financial取引所について」というサブページには以下の画像に示したように「会社概要」とか「沿革」という項目があるように見えるのですが、これらはリンクになっていません。単に画像があるだけです。

ちなみに本項の最初で説明したもう1つのエイドマーケッツのサイト、英語にしか対応していないエイドマーケッツ (https://www.aidmarketsltd.com/) というサイトについてもWho Is 情報を確認しました。

やはり黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日を見ると2024年2月22日となっています。2014年に開業した際に開設されたのは英語のサイトで最近になってから日本語のサイトが開設されたという可能性もなさそうです。

本項で検証したエイドマーケッツというサイトは到底信頼出来る投資先とは思えません。これまでに多くの被害者を出している中国系と思われる詐欺サイトを投資先として強く推奨するような投稿を繰り返しているブログでエイドマーケッツを推奨する投稿が見つかったということからこの検証をすることになりましたが、その時点で既に詐欺目的のサイトである可能性を疑わざるを得ません。また同じブログにステルスマーケッティングと思われる投稿があったサイトの中には上で検証したDechoキャピタルリミテッドのサイトも含まれていますが、このDechoキャピタルリミテッドについてはまさに「雑記2」姉妹サイトの「雑記2」で説明した「SNS型投資詐欺」と呼ばれるLINEグループで先生役などが登場して詐欺サイトでの投資を勧めるという手口と合致するような手口で勧誘が行われていることが確認されています。そして2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトと本項で検証したエイドマーケッツ (https://amarkets-fx.com/) のサイトは互いに非常によく似ており、明らかに同じテンプレートからコピペで量産されたサイトです。さらに2つのDechoキャピタルのサイトの内、Dechoキャピタルリミテッド (https://dechocapital.com/) については何の告知もなく、サイトが閉鎖されています。エイドマーケッツ (https://amarkets-fx.com/) についても同じグループによるサイトである可能性が濃厚であり、すなわち突然にサイトが閉鎖されるようなことになりかねません。

そもそもエイドマーケッツはオーストラリアに本拠があることになっている海外のFX業者のはずなのに日本語にしか対応していないという時点で明らかにおかしいです。

日本語にしか対応していないサイトということで日本人向けに立ち上げらているサイトとしか思われませんが、エイドマーケッツでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●KATY CAPITAL (KATYキャピタル https://www.katy-investing.com/)

これはYahoo知恵袋に質問が出てきたこと、さらに上で検証したエイドマーケッツ (https://amarkets-fx.com/) などのサイトのステルスマーケッティング目的と思われるブログで取り上げられていたことで存在に気が付いたサイトです。まずYahoo知恵袋に出てきた質問から引用します。

2024年5月22日投稿

LINEのグループでKATYキャピタルでの投資を勧められたようです。入金先として指定された銀行口座がKATYキャピタルとは全く異なる「天響エンタープライズ」という法人名義の銀行口座だったことから不審を抱いているようです。この「天響エンタープライズ」を検索してみると

▼公式サイト (https://amanetune.com/)

法人登録情報

が見つかりました。神奈川県藤沢市の音楽関係事務所のようです。

投資と関係がありそうな会社とは思えません。銀行口座が流出して入金先として悪用されている疑いが濃厚と考えます。

さらにこの検証を書いてからですがやはりYahoo知恵袋に以下の質問投稿が出てきました。

2024年7月6日投稿

「投資家に入りませんか?」というネット広告からLINEのグループに加入してしまい、グループの運営側として登場した鈴木恭弥と名乗る先生役、篠崎香奈と名乗るアシスタント役、高橋竜平と名乗る口座開設と入金の担当者に勧誘されてKATYキャピタルの口座を開設してしまったようです。このグループの先生役として登場していたという鈴木恭弥についてはまた以下で触れることにします。そしてIPO (新規株式公開) されるロゴス・ホールディングスという銘柄を買うことが出来るという話に乗ってしまい、1万株の購入を申しこんで3600株の割り当てを受けたようです。結果として1株2290円で3600株の購入代金に相当する824万4000円の振り込みを要求され、払わないと高額な違約金を請求すると言われているようです。

しかしこの話には明らかにおかしな部分があります。ロゴス・ホールディングスが最近、1株当たりの売り出し価格2290円でIPO (新規株式公開) を行ったのは事実ですが、IPO株の申し込みの際には購入資金を予め口座に入金しておく必要があるはずです。それなのにこの質問の投稿者は当選したという通知と同時に入金を要求されているようです。またロゴス・ホールディングス株は2024年6月28日に上場されています。それなのにこの質問投稿が投稿された2024年7月6日の時点で入金を要求されているといのは明らかにおかしいし、当選した株を買わなかったとしても違約金を請求されるなんて話は聞いたことがありません。そもそもIPO株を買うことが出来るのはIPOの引受証券会社に限られるはずでIPO情報をまとめているTOKYO IPO (https://www.tokyoipo.com/) というサイトの情報によればロゴス・ホールディングスのIPOでは主幹事証券のSMBC日興証券、野村證券、大和証券、SBI証券、楽天証券、北洋証券、東海東京証券、静銀ティーエム証券、ちばぎん証券という9つの証券会社だけがIPOの引受証券会社となっています。KATYキャピタルなどという聞いたこともない、金融商品取引業者のリストに該当がない無登録の証券会社がIPOに関与しているはずがないのです。このIPO関連の投資に関する説明だけで明らかにおかしな点があるということでKATYキャピタルが詐欺目的の架空の証券会社ではないのかと疑わざるを得ません。

次に上で検証したエイドマーケッツなどのステルスマーケッティング目的と思われる投稿を掲載していたブログについて説明しておきます。以下は「Invest Proのニュースルーム」と題されたブログ (https://plaza.rakuten.co.jp/itech/) の新着記事のリストの一部です。

上から3番目の投稿が本項で検証するKATYキャピタルに関する投稿、1番上の投稿が上で検証したエイドマーケッツに関する投稿、一番下とその上の2つの投稿は姉妹サイトの「検証146」で検証したINVDOMプライエタリリミテッド (https://invdom.com/) に関する投稿となっています。さらに上から6番目には鈴木恭弥という人物に関する記事がありますが、この鈴木恭弥という名前はKATYキャピタルへの投資を勧めてきたLINEグループの先生役の名前と一致しています。

他にも既に投稿が削除されている場合も含めてこのブログには多数の詐欺目的と思われるサイトや広告塔的な役割の実在しないと思われる架空の投資の専門家を手放しで絶賛するような投稿ばかり投稿されています。上で検証した2つのDechoキャピタルリミテッドのサイトもこのブログで紹介されていたサイトの1つであり、「雑記2」姉妹サイトの「雑記2」で説明したLINEグループを勧誘の場として利用する「SNS型投資詐欺」とも呼ばれる手口で投資勧誘が行われていたことが確認されています。これ以外の投稿と詐欺サイトや広告塔的な人物との繋がりが分かっている例については上に書いたエイドマーケッツの検証の中で書きましたから参照してください。

尚、上の投稿リストの2番目に出ている「Shane Sato」なる投資の専門家に関する投稿や、4番目の藤原孝則という投資のプロ+Fortress Investment Group (日本) なる投資会社に関する投稿は対応するサイトが見つかっていません。こうした記事に対応するサイトが既にどこかに登場している、投資を勧誘している可能性は高いものと考えられます。

そして以下がこのブログに掲載されている「KATY CAPITAL PTY LTD www.katy-investing.comオーストラリア金融サービス認可 (AFS) 証券取引所」と題された2024年5月9日付の投稿の冒頭部であり、KATYキャピタルを投資先として絶賛する内容になっています。

このブログ投稿にはKATYキャピタルについて以下のような記述があります。

▼本社はオーストラリアのシドニーでシカゴ、ボストン、ロンドン、シンガポール、香港などにも拠点がある。

▼オーストラリア金融サービス認可 (AFS) の証券取引所 (AFS:001308575)

▼URLアドレス: https://www.katy-investing.com/

そしてこの投稿の末尾には連絡先情報が記されています。

>Katy Capital PTY LTD.

>メール: support@katy-investing.com

>住所: 26, 1 Bligh, 1 Bligh Street, Sydney, NSW 2000

>ウェブサイト: www.katy-investing.com

連絡先情報としてはメールアドレスとオーストラリア・シドニーの住所だけ記されていて電話番号がありません。後述しますが、KATYキャピタルのサイトにもオーストラリア・シドニーの住所が出てくるのですが、この住所とは異なる住所です。

さらにこれもエイドマーケッツの項目で説明しましたが、同じグループによると思われる同じ内容の投稿が掲載されているブログが他にも複数確認されており、以下の3つのブログに全く同じ内容の「KATY CAPITAL PTY LTD www.katy-investing.comオーストラリア金融サービス認可 (AFS) 証券取引所」と題された2024年5月9日付の投稿が確認されました。

▼X ファイナンス (https://ameblo.jp/xfinance/) (Amebaブログ)

KATY CAPITAL PTY LTD www.katy-investing.comオーストラリア金融サービス認可 (AFS) 証券取引所 (2024年5月9日投稿)

▼フィンテックニュース (https://newsx.exblog.jp/) (excite blog)

KATY CAPITAL PTY LTD www.katy-investing.comオーストラリア金融サービス認可 (AFS) 証券取引所 (2024年5月9日投稿)

▼投資経験 (https://inv.golog.jp/) (ライブドアブログ)

KATY CAPITAL PTY LTD www.katy-investing.comオーストラリア金融サービス認可 (AFS) 証券取引所 (2024年5月9日投稿)

エイドマーケッツの項目ではもう1つ、以下のブログもステルスマーケッティング目的と思われるブログとして取り上げています。

▼フィナンスとニュースの視点 (https://note.com/newsly) (NOTEブログ)

しかしこれは以前に同じNOTE (https://note.com/) のサービスを利用して立ち上げられていた別個のブログmoneyという名義のブログ (https://note.com/rich101) が理由が分かりませんが閉鎖された後で再度同じ目的で立ち上げられたブログと思われ、KATYキャピタルに関する投稿は含まれていません。おそらく閉鎖されたmoney名義のNOTEブログにKATYキャピタルに関する投稿が含まれていたものと思われます。

さらに以下はステルスマーケッティング目的と思われるブログの1つ、X ファイナンス (https://ameblo.jp/xfinance/) (Amebaブログ) に掲載されている「鈴木恭弥、2024年の日本株式市場展望と投資アドバイスを発表」と題された2024年4月21日付の投稿の冒頭部の画像です。

この鈴木恭弥という人物は元UBSおよびシティグループのシニアアナリストであり、現在は専業投資家および投資アドバイザーとして活動しているというのですが、この人物について検索してみてもこうしたステルスマーケッティング目的と思われるブログなどが出てくるぐらいで実在の投資家であるかどうか確認出来ません。

ブログ投稿の末尾には連絡先情報としてメールアドレスだけ書かれています。

>連絡先

>suzukikyouya@outlook.com

しかしこのメールアドレスは無料登録出来るフリーメールのアドレスです。

さらに「鈴木恭弥」を検索して気が付いたのですが、Yahoo知恵袋に鈴木恭弥が先生役を務めるLINEグループで投資を勧誘されているという質問投稿が他にも出ていることに気が付きました。

2024年4月9日投稿

詐欺勧誘でしばしば名前や画像を使われていることが確認されている経済評論家の森永卓郎氏の「投資方法のサイト」からLINEグループに加入することになり、先生役として登場した「鈴木キョウヤ」と名乗る人物、アシスタント役の加藤良子などにIPO株投資について説明を受けているようです。証券会社の名前や具体的なIPO株の銘柄名などは出ていませんが、これもKATYキャピタルでロゴス・ホールディングスのIPO株投資を勧められるという話だった可能性が極めて濃厚と考えます。

2024年5月15日投稿

この質問の投稿者の知人という人がLINEの投資グループに参加しているようで先生役が鈴木恭弥、アシスタント (秘書) 役が井上綾子と名乗っているようです。この質問でもKATYキャピタルや投資対象であるロゴス・ホールディングスのIPO株については出てきませんが、やはり同じ詐欺グループによる詐欺勧誘だった疑いが濃厚と考えざるを得ません。

とにかくこれらステルスマーケッティング目的と思われる複数のブログに記されていたURLアドレスにアクセスしてみました。以下にまずサイト冒頭部の画像を示します。

▼KATYキャピタル (https://www.katy-investing.com/) [表示言語:英語、日本語]

勧誘目的と思われるブログにはオーストラリア本社の他にシカゴ、ボストン、ロンドン、シンガポール、香港に拠点があると記されていましたが、このサイトの表示言語の選択肢は英語と日本語のみです。シンガポールや香港に拠点があるなら中国語、香港語に対応しているべきではないかと思われます。上の画像にはシンガポールのランドマークとして有名なマリーナベイ・サンズの外観が登場しています。この部分は動画になっており、ロンドンの二階建てバスなど拠点があることになっている都市の風景が流れてきます。

そしてこの冒頭部で気になるのは上の画像の右下に記されている文章です。最初の文章を抜粋して以下に書き出します。

>当社は、2006年に設立され現在の取引量は、年間3000億ドルを超えています。

設立から18年ほどの歴史があり、取引量もかない多いことを主張しています。しかしこれが事実かどうかは疑問です。この点についてはまた後述します。

次に以下に示したのは「当社を利用するメリット」と題された部分です。

これから上場するIPO株を買えること、当選率が高いことをかなり強調しています。

さらに以下は「取引商品の紹介」と題された部分の画像です。左下が日本語版、右下が英語版です。

取引商品の紹介と題して最初に出てくるのが「日本株式」です。英語版でも「Japanese Stocks 」が取引対象の筆頭項目です。これは異様です。日本の株式は東京証券取引所など日本取引所グループ (https://www.jpx.co.jp/) 傘下の取引所で独占的に行われているはずであり、取引に参加するには以前に会員権と呼ばれていた「取引参加者の資格」を得なければならないはずです。そして取引参加者のリストは日本取引所グループのサイトで公表されています。

取引参加者の概要/取引資格の取得

取引参加者一覧

しかし取引参加者一覧を見てもKATYキャピタルと思われる参加者は見当たりません。あるいは間接的に日本株の取引に参加することは可能なのかもしれませんが、日本株のIPOを引き受けることが出来るとは全く思えません。またIPOで実績があるのならば銘柄や引き受け株数などの情報があってしかるべきでしょう。

さらに以下は「口座開設の流れ」と題された部分の画像です。

この部分について既視感を感じたので調べてみるとSBI証券のサイト (https://www.sbisec.co.jp/ETGate/) にあるやはり「口座開設の流れ」と題されたサブページの説明図と極めてよく似ていることが判明しました。以下にそのSBI証券のサイトの説明図の画像を比較の為に示します。説明の文章はかなり異なっている部分もありますが、イラスト部分は完全に同じものと思われます。SBI証券のサイトから画像が盗用されている疑いが濃厚です。

次に示すのは「最新ニュース」と題された部分です。

2件のニュースが取り上げられています。

>最新ニュース

>マルセロ・ピツィンボーノが営業責任者として KATY CAPITAL に入社

>FEBRUARY 12, 2024

>KATY CAPITAL が 2023 年第 4 四半期および通年の業績を報告。 四半期配当は1株当たり0.76ドル

>JANUARY 31, 2024

2件のニュースの日付は2024年2月12日、2024年1月31日となっています。一方でこのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

登録者に関する情報は何も開示されていません。そして黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2024年4月26日となっています。この検証を書いている2024年6月下旬時点でちょうど2ヶ月ほどしか経過していない非常に新しいサイトであることが分かります。そして示したばかりの「最新ニュース」に示されていた2件のニュースの日付 (2024年2月12日、2024年1月31日) はいずれもサイトが開設される前の日付ということになります。またサイト冒頭に記されている

>当社は、2006年に設立され現在の取引量は、年間3000億ドルを超えています。

という文章からすれば2006年時点でサイトが開設されていなければおかしいですが実際にサイトが開設されたのは2024年6月なのですから完全に矛盾しています。また以下はKATYキャピタルのサイトへのアクセス状況を調べた結果です。

開設から2ヶ月しか経過していない非常に新しいサイトですから当然かもしれませんが、1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス回数といった数字が検出限界以下となっています。とてもではありませんが、

>現在の取引量は、年間3000億ドルを超えています。

という記述が事実とは思えません。

次に連絡先情報ですが、上で示した勧誘目的と思われるブログに記されていたオーストラリアの住所

>住所: 26, 1 Bligh, 1 Bligh Street, Sydney, NSW 2000

に加えてサイトの脚注部分にアメリカ、イギリス、オーストラリアの住所が記されています。

>アメリカ

>200 Clarendon St, Boston, MA 02116

>イギリス

>110 Bishopsgate, London, EC2N 4AY

>オーストラリア

>19 135 King St Sydney NSW 2000

いずれも電話番号は示されていません。

まず勧誘ブログに記されていた住所 (26, 1 Bligh, 1 Bligh Street, Sydney, NSW 2000) を検索してみると以下に示したTHE EXECUTIVE CENTRE (https://www.executivecentre.com/en-jp/) というシェアオフィス/バーチャルオフィス業者のオーストラリア・シドニーの拠点の住所と一致することが分かりました。 

この住所はまず間違いなくバーチャルオフィス業者を利用した架空住所でしょう。

次にKATYキャピタルのサイトの脚注に記されていた3つの住所の内、まずオーストラリアの住所

>19 135 King St Sydney NSW 2000

についてですが、上で検証した2つのDechoキャピタルのサイトやエイドマーケッツの脚注に記されていた住所と同じであり、さらにNewOfficeAsia.com (https://www.newofficeasia.com/) というシェアオフィス業者の拠点の住所も同じです。

さらに上で示した勧誘目的と思われる複数のブログにオーストラリアのシドニーに本社があるという記述があったことからオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトで勧誘ブログに示されていた法人名である「Katy Capital PTY LTD」を検索してみましたが、該当すると思われる法人登録は見つかりません。オーストラリアの2つの住所はいずれも架空住所の可能性が高いものと判断せざるを得ません。

次に脚注に記されていたイギリスの住所 (110 Bishopsgate, London, EC2N 4AY) についてですが検索してみるとHeron Tower という46階建ての高層ビルの住所になっているようです。しかし46階建ての高層ビルの住所ならば住所に階数とか部屋番号の情報が含まれているべきでしょう。不完全な住所という印象を持ちます。またイギリスに拠点があるならということでイギリスの法人登録情報を検索できるFind and update company information というサイトで「Katy Capital PTY LTD」を検索してみましたがやはり該当すると思われる法人登録は見つかりません。イギリスの拠点についても実在するかどうか極めて疑問です。

最後はアメリカのマサチューセッツ州・ボストンの住所 (200 Clarendon St, Boston, MA 02116) ですが、これも「200 Clarendon Street」あるいは「John Hancock Tower」という名称で知られる60階建ての高層ビルの住所のようです。やはり階数や部屋番号の情報がない不完全な住所ということになるものと思われます。アメリカは法人登録を調べる手立てが難しいのでこれ以上の追求が困難なのですが、信頼出来る住所かどうかはやはりかなり疑問です。また金融ライセンスに関する情報が見当たりません。


総合的に判断してこのサイトも投資先として信頼出来るようには全く思えません。特に金融商品取引業者の登録もない違法な証券会社がIPOを扱える可能性があるとは思えません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●Rayz Liquidity Corp (レイズリクイディティコーポ https://rayzliquiditycorp.com/?lang=ja)

●Keyfxmarkets (キーfxマーケッツ https://www.keyfxmarkets.com/)

レイズリクイディティコーポはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、キーfxマーケッツは画像検索で見つけてきた非常によく似たサイトです。またレイズリクイディティコーポについては上で検証したエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルの2つのサイトに関するステルスマーケッティング目的で立ち上げられている可能性が高い複数のブログにやはりステルスマーケッティング目的と思われる投稿が出ています。同じグループによるサイトである可能性が極めて濃厚です。

まずレイズリクイディティコーポについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2023年10月9日投稿

この質問だけでは何も分かりませんが、2件の回答と返信からさらなる情報が分かってきました。まず最初の回答とそれに対する質問者からの返信です。

SNSからLINEのグループに加入してレイズリクイディティコーポでの自動売買を勧められたということのようです。最初は100ドルの入金で体験投資、1週間で8%の利益が出たことになったようです。その後、1万ドルの投資でレベルアップを勧められたようですが1万ドルの持ち合わせがなかったのでレベルアップは断って最初に入金した100ドルは戻ってきたということのようです。被害はなったようですがSNSからLINEのグループに誘導されて勧誘されるというパターンは「雑記2」で説明した中国系と思われる詐欺グループによる投資詐欺の勧誘パターンに一致するように思われます。

さらに以下はこの質問に対する2件目の回答です。

「笹山金融塾」というLINEのグループに似たような経緯 (SNSから?) で加入し、毎日授業、毎週日曜日の講義を受け、レイズリクイディティコーポでのAI自動取引への参加を勧められたようです。怪しいと思いながらも個人情報を掲示して口座を開設、最初は資金1000ドルでの体験投資を行い、1週間で8%の利益が出たところで終了。その後の自動売買を継続するにはレベル1でも資金を1万ドル以上に増やすことが必要で1週間で15%の利益が出る、さらにレベル2だと3万ドル以上の資金が必要だがさらに高い運用利回りが得られると案内されたが入金額が増えるほどに有利な条件を掲示して大金を入金させようとしている点について不審を抱き、まずは入金してしまった1000ドルを出金出来るかどうか試したいと交渉して出金に成功したようです。そして知恵袋での質問などを見て詐欺の疑いが濃いと判断して再度の入金は思い留まっているようです。

さらに以下もレイズリクイディティコーポに関する質問のようです。

2023年9月25日投稿

レイズリクイディティコーポではなく、レイズキャピタルパートナーズと微妙に社名が異なっているのですがSNS広告でFX投資の出資者を募っているが信頼できるかどうかということで実際に投資した人の意見を求めているようです。この質問投稿に対して以下のような回答が寄せられています。

上で示した2023年10月9日付でYahoo知恵袋に出てきた質問に対する回答で登場した「笹山金融塾」という名称がここでも登場しています。それ以外に成田美咲という人物もLINEグループの運営側の人物、おそらくアシスタント役で登場していたようです。そして「レ- アイン タイ」「デイン ゴツク フツク」という外国人らしき名義の銀行口座を指定されて入金したようです。そしてAI自動取引で利益は出たものの出金を要求してもなかなか応じて貰えず、出金出来たらウン千万円単位の資金を振り込む用意があると言ったらようやく出金できたようです。さらに成田、大城と名乗る人物から再入金の催促が来たのでブロックしたとあります。またこの回答者はレイズ社の信頼性についてもケイマン諸島の登録番号などに疑問があるなど疑問を呈していて詐欺と確信しているようです。

さらに以下の質問投稿もレイズリクイディティコーポは出てきませんが同じ笹山という人物のLINEグループに関する質問と思われます。

2023年9月15日投稿

SNSから勧誘を受けて笹山幸太郎と名乗る人物によるLINEのグループに加入することになったが違和感があってこの質問を投稿しているという状況のようです。但しまだグループに参加してから間もないからではないかと思われますが、特定の投資先を勧められているという状況ではないようです。

以下の質問投稿はこの検証を書いた後に出てきた投稿ですがやはり笹山幸太郎と名乗る人物のLINEグループに加入したようでレイズリクイディティコーポでの投資を勧められたようです。

2023年11月18日投稿

笹山幸太郎の主宰するLINEグループに加入して勧めれたレイズリクイディティコーポでのAI自動取引に少額を投資して利益を得ることが出来たし、2回出金することも出来たが信頼出来るかという質問になっています。こういう質問を投稿しているということは、やはり2回出金できたことだけで信頼することには疑問を感じているということでしょう。実際問題、本サイトで検証した一連のサイトでは最初は少額の出金には問題がない、利益分も出金することが出来たので信頼出来ると思い込んで大金を投入したところ出金出来なくなったという事例が多数報告されているのでこれだけで信頼するのは危険と考えられます。

こうした投稿から既に書いたように「雑記2」で説明したLINEのグループを勧誘の場とする手口を用いてレイズリクイディティコーポでの投資を勧める勧誘がかなり多くの人に対して行われている可能性が考えられました。そこで「Rayz Liquidity Corp (レイズリクイディティコーポ)」という投資先のサイト名や「笹山幸太郎」というLINEグループで先生役を務めているらしい人物の名前で検索してみると関連すると思われるブログなどがかなりの数存在していることが判明しました。例えば以下はNote (https://note.com/) への投稿です。

笹山幸太郎先生:金融テクノロジーの革新者及びリーダー:Rayz Liquidity Corpと金融の知恵の道 (Note、2023年10月2日投稿)

この投稿の一部を引用します。まず笹山幸太郎という人物の経歴などの部分です。

笹山幸太郎氏は京都大学経済学部卒、アメリカのワシントン大学ビジネススクールでMBA取得という学歴、コールドマン・サックスなどでの職歴といわゆるエリートコースを歩んできた優秀な投資家として紹介されています。さらに以下は同じNoteの投稿でレイズリクイディティコーポを紹介している部分です。

本社がオーストラリアのシドニーにあり、それ以外にアメリカのシカゴ、シンガポール、香港、ドバイ、マレーシアのクアラルンプールなどに「運営センター」が設置されているとありますが、この投稿にはそれらの拠点の住所とか電話番号といった具体的な連絡先情報はありません。オーストラリアの金融ライセンスを取得していることが強調されていますが、この点については後述します。そしてレイズリクイディティコーポのサイトのURLアドレスと連絡先情報としてメールアドレスのみ記されています。URLアドレスは本項で検証するレイズリクイディティコーポのサイトのURLアドレスと一致しています。

さらに以下の3つの記事はグローバルニュースリリース (https://newswire.exblog.jp/) というブログで見つけたレイズリクイディティコーポ関連と思われる投稿です。

世界的な投資ポートフォリオおよびリスク管理の専門家、笹山幸太郎先生が金融技術アカデミーに参加 (exciteブログ 2023年8月6日掲載)

この投稿も笹山幸太郎という人物の経歴紹介から始まっています。そして記事の末尾には「2008年にシンガポールで設立されたTomorrow Finance Academy」という笹山という人物が関与している組織の連絡先が記されています。

>Tomorrow Finance Academy

>電話:+81 08057246036

>Eメール: Info@tomorrowfinacademy.com

>担当:いいじま み か (飯島 美夏)

電話番号は日本の国番号から始まっており、(080)局番の携帯の電話番号のようです。

Tomorrow Finance Academyについて検索してみましたが公式サイトらしいサイトは見つかりません。せいぜいこれと似たようなブログが見つかるぐらいです。またこの記事にはレイズリクイディティコーポは登場しません。一方で以下の投稿はレイズリクイディティコーポに関する投稿で笹山幸太郎は登場しません。

Rayz Liquidity Corp – 世界をリードする信頼性の高い取引プラットフォーム (exciteブログ 2023年8月29日掲載)

レイズリクイディティコーポはペーパーカンパニーが簡単に設立出来る租税回避地として知られる英領バージン諸島にライセンス番号:2117731で登録されているとあります。しかし後述しますがレイズリクイディティコーポのサイトには複数の所在地情報が記されていて、その中に英領バージン諸島の住所はありません。英領バージン諸島の登録は名目だけのものである可能性が高いです。またこの投稿の末尾にも以下に示す連絡先情報があります。

>【お問い合わせ先】

>Rayz Liquidity Corp

>メール :support@rayzliquiditycorp.com

>電話番号 :+919342963343

>ホームページ:http://rayzliquiditycorp.com

>担当者 :BillGeorge

この連絡先情報で示されているのはメールアドレスと電話番号のみです。そして電話番号は[+91]から始まっていますがこれは国際電話の国番号リストで調べるとインドの国番号です。

以下はグローバルニュースリリース (https://newswire.exblog.jp/) というブログで見つけたレイズリクイディティコーポに関係すると思われる3番目の投稿です。

Rayz Liquidity Corpが豪州金融サービス許可証(AFS:001305472)を成功裏に取得 (exciteブログ 2023年9月28日掲載)

このブログ投稿はオーストラリアの金融ライセンス (AFS: 001305472)を取得したという内容になっています。本社はシドニーにあってシカゴ、シンガポール、香港、ドバイ、クアラルンプールにもオペレーションセンターがあるという既に上で引用した2023年10月2日付のNoteの投稿と同じ内容になっています。オーストラリアの金融ライセンスについても後述しますが、このブログ投稿でも末尾に示されている「当社の連絡先」にある情報は以下に示したようにメールアドレスだけになっています。

>当社の連絡先

>Rayz Liquidity Cor

>メールアドレス: support@rayzliquiditycorp.com

>ウェブサイト(HP): www.rayzliquiditycorp.com

>担当者: Bill George

どうしてこんな極めて限定された情報開示しか出来ないのか意味が分かりません。そしてこれら3つの投稿が掲載されているグローバルニュースリリース (https://newswire.exblog.jp/) というブログは上で検証したエスモンドインターナショナル、ハイストーンキャピタルの2つのサイトを絶賛するような投稿を載せていたブログです。

Esmond International Markets、産業界向けグローバルオンライン取引サービスを提供 esmondmarkets.com (2023年10月23日付)

HIGHSTONE CAPITAL ——業界をリードするグローバル多資産オンライン取引所サイト:https://highstonefx.com (2023年10月25日付)

さらにこのブログにはエスモンドインターナショナルでの投資を勧めているという大竹一義と名乗る人物に関する以下の4つの投稿

大竹一義先生は、タイのSOS子ども村に心からの愛を (2023年10月15日付)

大竹一義先生が奨学金制度を通じて学生たちの経済的な悩みの解消に貢献 (2023年10月15日付)

大竹一義先生とユニセフのパートナーシップ協定が成立 (2023年10月15日付)

投資界の「相場の預言者」!為替と株で高収益を上げ続ける専業投資家大竹一義先生の取引の秘訣! (2023年09月01日付)

ハイストーンキャピタルの寺山正雄を絶賛するに関する以下の投稿

寺山正雄先生:金融業界の立役者、市場の先駆者 (2023年 10月25日付)

も掲載されています。

さらにエスモンドインターナショナル/大竹一義、およびハイストーンキャピタル/寺山正雄 を絶賛する同じ投稿を掲載していたもう1つのブログ、1NEWS|ニュースとプレスリリース (Rakuten BLOG)  というブログにもグローバルニュースリリース (excite blog) に掲載されていたのと同じタイトル、同じ内容のレイズリクイディティコーポと笹山幸太郎を絶賛する以下の3件の投稿が掲載されています。

世界的な投資ポートフォリオおよびリスク管理の専門家、笹山幸太郎先生が金融技術アカデミーに参加 (Rakutenブログ 2023年8月6日掲載)

Rayz Liquidity Corp – 世界をリードする信頼性の高い取引プラットフォーム (Rakutenブログ 2023年8月29日掲載)

Rayz Liquidity Corpが豪州金融サービス許可証(AFS:001305472)を成功裏に取得 (Rakutenブログ 2023年9月28日掲載)

グローバルニュースリリース (excite blog) と1NEWS|ニュースとプレスリリース (Rakuten BLOG) の運営は間違いなく同じグループでしょうし、これらのブログはやはりステルスマーケッティング目的で立ち上げられている可能性が高いものと考えざるを得ません。

さらに以下のブログも投稿記事の重複が確認され、同じグループがステルスマーケッティング目的で立ち上げている可能性が濃厚です。

▼NET24ニュース (https://japan.net24.news/)

▼Xファイナンス (Amebaブログ https://ameblo.jp/xfinance/)

▼Japan Finance News (https://www.japanfinancenews.com/)

▼ニュース文庫 (ライブドアブログ https://press.liblo.jp/)

▼World Forex Guru (https://www.worldforexguru.com/)

▼エコノミーニュースルーム (ムラゴンブログ https://newsroom.muragon.com/)

▼新時代記事 (ファンブログ https://fanblogs.jp/shimbun/)


前置きが非常に長くなりましたが、表題の2つのサイトについてまずはサイト冒頭部の画像を以下に示します。

▼レイズリクイディティコーポ (https://rayzliquiditycorp.com/?lang=ja) [表示言語:日本語、英語]

▼キーfxマーケッツ (https://www.keyfxmarkets.com/) [表示言語:英語のみ]

レイズリクイディティコーポのサイトは英語と日本語に対応しているのに対してキーfxマーケッツのサイトは英語にしか対応していません。しかし説明するまでもなく、2つのサイトの冒頭部は互いに非常によく似ています。さらに2つのサイトが互いに非常によく似ているのはこの冒頭部だけではありません。以下は2つのサイトのセキュリティシステムに関する説明の部分の比較です。やはりレイズリクイディティコーポキーfxマーケッツの順で画像を示します

やはり日本語と英語の違いはありますが、それ以外は互いに非常によく似ています。イラスト部分は全く同じでしょう。

同様に以下ではサイトの特長を説明している部分を比較します。同様にレイズリクイディティコーポ → キーfxマーケッツの順で画像を示します。

さらにこの部分に続いてはいずれのサイトでも取引プランについて説明している部分が出てきます。まずレイズリクイディティコーポの場合です。

最低入金額によって3つのプランが提示されています。

プラン名 最低入金額 スプレッド

スタンダード 100ドル 1.6ppsから

クラシック 250ドル 1.6ppsから

プレミアム 500ドル 0.2~0.4ppsから

スタンダードとクラシックはスプレッドが広い代わりに手数料は課されないのに対してプレミアムはスプレッドが狭い代わりに手数料が課せられるというシステムのようです。どれほどの手数料が課せられるのか説明が見当たらないのでどのプランが有利なのか全く分かりません。特にスタンダードとクラシックは条件が全て同じになっていて違いが分かりません。他にこれら3つのプランはいずれもスワップ金利が発生しないイスラム口座であることが特徴のようです。高金利通貨を売りたい人にとっては有利ということでしょうか?

さらに上の説明には含まれていませんが他に運用を一任するPAMM口座が存在するようです。以下はその説明のサブページの画像です。しかしこのPAMM口座でどれほどの運用利回りが得られているのか明確な説明がありません。またPAMM口座の最低入金額なども不明です。

次はキーfxマーケッツの場合です。

キーfxマーケッツの場合は全部で5段階の取引プランがあるようです。

プラン名 最低入金額 スプレッド

スタンダード 200ドル 0.2~0.4ppsから

プレミアム 1500ドル 0.2~0.4ppsから

シルバー 5000ドル 0.2~0.4ppsから

ゴールド 15000ドル 0.2~0.4ppsから

プラチナ 25000ドル 0.2~0.4ppsから

5つもプランがあるのですが、5つのプランの違いが全く分かりません。最低入金額が違うだけでスプレッド、手数料が課されること、スワップ金利が発生しないイスラミック口座であることなどじょぅ県に違いが見当たりません。またキーfxマーケッツにもPAMM口座が存在するようですが条件の説明、過去の運用実績など何も見当たりません。明らかに説明不足です。

次にキーfxマーケッツのサイトにのみ存在しないのですが、以下に示す「Testimonial (証言、お客様の声)」という部分についてです。

この部分ではスライドショー形式で5人の顧客の証言を示しています。上の画像はその中でアメリカ在住のRon Kenaという人の証言ということになっています。記されている文章を書き出します。

>I've been trading with a Keyfxmarkets Capital Markets for past two years. The service is excellent, and appreciate market guidance has been given.

>Roy Kena USA

過去2年間、キーfxマーケッツで取引してきたがサービスは素晴らしく、教えてくれる市場動向の情報には感謝しているといった内容の感想が記されていることになっています。しかしこの証言には疑いがあります。後述しますがこのキーfxマーケッツのサイトのWho Is 情報を調べてみるとサイトの登録・開設日が2022421日になっています。この検証を書いている2023年11月上旬現在でサイトが開設されてからちょうど1年半ほどということになり、過去2年間取引してきたという証言と矛盾しているように思われます。

さらに以下はカナダ在住のJames Martinという人物の証言です。

キーfxマーケッツは質の高いサービスを安い手数料で提供してくれるといったことが書いてあって絶賛しているのですが、右の画像はこのJames Martinという人物の画像の拡大です。そしてこの画像を画像検索に掛けてみると同じ人物の画像が複数のサイトの顧客の声を集めた部分で使われていることが判明しました。例えば下に示した画像はアメリカのテキサス州にあるKWIK KOPYという印刷などのサービスを提供する会社のサイト (https://www.kkbchouston.com/) で発見した顧客の証言の1つです。この顧客はDarius J. と名乗っていますが画像はどう見てもキーfxマーケッツのサイトではカナダ在住のJames Martinとして証言していた人物の画像と同じです。

この人物の画像は他にも複数のサイトで同様に使われているようです。この人物が本当にキーfxマーケッツの顧客かどうかかなり疑わしいと考えざるを得ません。

次に連絡先情報や金融ライセンスに関する情報を示します。まずレイズリクイディティコーポの記述を以下に示します。

連絡先情報の部分を以下に書き出します。

>住所

>米国(本社):20 W 34th St., New York, NY 10001, United States(Empire State Building)

>オーストラリア(シドニー事業):502 George St Sydney, New South Wales

>イギリス(ロンドン事業):52-54 Lime St, London EC3M 7AF, UK

>連絡先

>メール: support@rayzliquiditycorp.com

>www.rayzliquiditycorp.comのウェブサイトはRayz Liquidity Corpによって運営されています。

>Rayz Liquidity Corpは英領バージン諸島に登録されており、ライセンス番号は2117331です。


まずアメリカ (本社)、オーストラリア (シドニー事業)、イギリス (ロンドン事業) の3つの住所について調べてみましたが、いずれも実在の住所らしいことは確認出来たものの、その住所にレイズリクイディティコーポが実在するかどうかは確認出来ません。アメリカの住所はニューヨークのランドマークとして有名な102階建てのエンパイア・ステート・ビルディング、イギリスの住所も38階建てのThe Scalpelという高層ビルの住所でレイズリクイディティコーポの住所には階数とか部屋番号の表記がなく、これらの高層ビルに本当に入居しているかどうかの確認が困難です。電話番号が示されていないことも非常に気になります。

さらにイギリスやオーストラリアに住所があるなら法人登録もあるはずと考えてイギリスの法人登録オーストラリアの法人登録を探してみましたが、いずれもそれらしい法人登録は見つかりません。

そして上で引用した2023年9月28日付のブログではオーストラリアの金融ライセンスを取得したという記述がありましたが、ここにはオーストラリアの金融ライセンスについて何の記述もありません。それでもとにかくオーストラリアの金融ライセンスを確認出来るASIC Connect Searchというサイトで探してみると以下に示した登録情報が見つかってきました。

金融ライセンスの取得の日付は2023年8月9日となっていてかなり新しいです。そしてこのライセンスの法人名は

>RAYZ LIQUIDITY PTY LTD 

となっていて「Rayz Liquidity Corp」とは微妙に異なります。さらにこの金融ライセンスでは大まかな住所しか開示されていませんが、

>LIVERPOOL NSW 2170

となっています。これはオーストラリアのニューサウスウェールズ州・リバプールを意味します。レイズリクイディティコーポのサイトに記されていた

>502 George St Sydney, New South Wales

というニューサウスウェールズ州・シドニー市の住所と同じニューサウスウェールズ州内ですが明らかに異なる住所です。

そもそもレイズリクイディティコーポのサイトにはニューヨークが本社となっているのですからオーストラリアの「シドニー事業」が金融ライセンスを取得していたとしても焦点がずれているように感じます。

次にキーfxマーケッツのサイトで連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。わずかに脚注部分に右に示したメールアドレスと電話番号が記されているだけです。

>CONTACT

>support@Keyfxmarkets.com

>+1 604-245-2848

電話番号は [+1] というアメリカあるいはカナダの国番号から始まっています。

連絡先情報の開示が明らかに不充分、不適切ということで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しました。

いずれの場合も登録者に関する情報は何も記されていません。黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は以下のようになっています。

サイト名 登録・開設日

レイズリクイディティコーポ 2023年2月9日

キーfxマーケッツ 2022年4月21日

キーfxマーケッツのサイト「Testimonial (証言、お客様の声)」という部分に

>I've been trading with a Keyfxmarkets Capital Markets for past two years. (過去2年間、キーfxマーケッツで取引してきた)

という記述があることを上で指摘しましたがサイトの登録・開設日 (2022年4月21日) から1年半しか経過していないのですから2年間取引してきたという顧客がいるわけがありません。デタラメとしか思えません。

改めて結論するまでもなく、これら互いに非常によく似た2つのサイトは到底信頼できるサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じるべきではありません。


※付記

2024年1月24日付でレイズリクイディティコーポについて関東財務局から無登録の違法業者であるとして以下に示した警告が出ました。