検証42

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証30ページ目です。「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証する以下のサイトは互いに似ているだけでなく、「検証15」で検証したBTCUSDTインベストメント リミテッドなどのサイトと明らかに似ていて同じグループによるサイトと思われます。必要に応じて「検証15」も併読してください。


●ETH global limited (ETHグローバルリミテッド https://www.ethlimitedglobal.com/ja/index.html)

●ETH global limited (ETHグローバルリミテッド https://ethgloballimited.net/ja.html)

●Oa Capital Holdings Ltd (Oaキャピタルホールディングスリミテッド https://www.oacapitalholdings.com/ja.html)

●WilkesFX (http://jp.ukgcorp.com/index.html)

●XDL Forex (XDLフォレックス http://jp.xdlprime.com/index.html)

●GOLDEN AGE (ゴールデンエージ https://en.goldenageglobal.com/index.html)

●TMGM (http://jp.tmgmhome.com/index.html)

●BIG UNCLE LIMITED (ビッグアンクルリミテッド https://www.biggloballtd.com/ja.html)

●BreeFX (http://en.bree-fx.net/index.html)

●Mclgh Limited. (Mclghリミテッド http://en.mclgh.vip/index.html)

●TDFX INVESTMENT LIMITED (TDFXインベストメントリミテッド https://tiandinglimited.com/ja.html)


まず以下の6つのサイトをまとめて検証します。

●ETH global limited (ETHグローバルリミテッド https://www.ethlimitedglobal.com/ja/index.html)

●ETH global limited (ETHグローバルリミテッド https://ethgloballimited.net/ja.html)

●Oa Capital Holdings Ltd (Oaキャピタルホールディングスリミテッド https://www.oacapitalholdings.com/ja.html)

●WilkesFX (http://jp.ukgcorp.com/index.html)

●XDL Forex (XDLフォレックス http://jp.xdlprime.com/index.html)

●GOLDEN AGE (ゴールデンエージ https://en.goldenageglobal.com/index.html)

これらのサイトの内、最初のETHグローバルリミテッドというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外のサイトは画像検索で見つかってきたサイトです。ETHグローバルリミテッドというサイトが2つありますがURLアドレスは異なっていて明らかに別のサイトです。尚、「検証15」でもまた別のETHグローバルリミテッドという名称のサイト (https://ethgloballimited.com/ja/index.html) を検証していますがやはりURLアドレスは異なっていて別個のサイトです。ちなみに「検証15」で検証したETHグローバルリミテッドのサイトはこの検証を書いている2021年11月時点で既に閉鎖されているようです。

まずは最初のETHグローバルリミテッドのサイトを知ることになったYahoo知恵袋への質問投稿を引用します。

2021年10月17日投稿

マッチングアプリで知り合った自称・香港出身の女性からETHグローバルリミテッドでの投資を勧誘されたということです。試しに指示に従ってデモ口座で取引してみたところ簡単に儲かったのでリアルの口座を開設し、入金しようとしたところで入金先が日本国内の銀行の個人名義の口座だったことで詐欺を疑ったという状況のようです。この勧誘の経緯はまさに「検証13」冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口と合致します。そこでこの質問投稿に示されていたURLアドレスに行ってみました。以下がサイト冒頭部のキャプ画像です。

表示言語の選択肢は右側のプルダウンメニューに国旗アイコンが見えていますが英語、中国語、香港語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、インドネシア語、日本語、ベトナム語、韓国語、ペルシア語の12言語になっています。さらに表題の2番目以降に示した画像検索で見つかってきたサイトについてもサイト冒頭のキャプ画像を順に示します。まず表題2番目のETHグローバルリミテッド (https://ethgloballimited.net/ja.html)、3番目のOaキャピタルホールディングスリミテッドの2つのサイトの冒頭部を示します。

これら2つのサイトは最初に示したETHグローバルリミテッドのサイト (https://www.ethlimitedglobal.com/ja/index.html) の冒頭部と酷似しているのが分かります。表示言語の選択肢も英語、中国語、香港語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、インドネシア語、日本語、ベトナム語、韓国語、ペルシア語の12言語で同じです。

次は表題4番目のWilkesFXと5番目のXDLフォレックスのサイトの場合です。

これら2つのサイトについても背景画像やメニューバーの項目など上の3つのサイトと非常によく似ていますが表示言語の選択肢は少なくなっています。WilkesFXの場合は日本語、英語、中国語、香港語、ベトナム語、韓国語の6つからの選択、XDLフォレックスの場合は日本語、英語、中国語、ドイツ語の4ヵ国語からの選択になっています。さらに上の3つのサイトの場合は日本語を選択した状態でもプルダウンメニューの中に日本語の選択肢が示されるのに対してこれら2つのサイトでは日本語を選択した状態では日本語の選択肢がプルダウンメニューから消えているので余計に選択肢が少なくなったように見えます。

最後はゴールデンエージのサイトの冒頭部を示します。

このサイトは日本語表示には対応していません。表示言語の選択肢は香港語と英語のみですが背景画像やメニューバーの項目などは上の5つのサイトと一致しているようです。

そしてこれらのサイトは既にサイトリストより前に書いたように「検証15」で検証したBTCUSDTインベストメント リミテッドなどのサイトと非常によく似ていて明らかに同じグループがコピペで量産したサイトと思われます。但し「検証15」で示したBTCUSDTインベストメント リミテッドのサイト冒頭のキャプ画像 (以下に再掲) と比べると背景画像が異なります。

よく見ればメニューバーの項目とか言語選択のプルダウンメニューに見える国旗アイコンや選択肢の並びなどが一致していることは分かります。実はこれらのサイトの背景画像はスライドショー形式で入れ替わる設定になっていて上のBTCUSDTインベストメント リミテッドのサイトのキャプ画像と同じ背景画像は本項で検証している6つのサイトの内、表題3番目のOaキャピタルホールディングスリミテッド、4番目のWilkesFXと5番目のXDLフォレックスの3つのサイトにしかありません。それら3つのサイトでBTCUSDTインベストメント リミテッドと同じ背景画像が表示されている状態のキャプ画像を以下に順に示します。

こうして比較してみれば本項で検証している6つのサイトが「検証15」で取り上げたBTCUSDTインベストメント リミテッドなどのサイトと同じグループに属することが明らかです。

尚、この冒頭部の背景画像は姉妹サイトで検証しているやはり中国系の詐欺グループによると思われる仮想通貨取引所の詐欺サイトでも使われていることが判明しました。具体的には姉妹サイトの「検証81」で検証したJWG (https://www.braie.net/#/)、FTC (https://www.yodec.net/#/) という2つのサイトの冒頭部でで同じ背景画像が使われていることが判明しています。詳しくは姉妹サイトの検証を参照することをお願いしたいですが例えば以下FTCのサイトからのキャプ画像を2枚示します。

これらの背景画像は明らかに「検証15」や本ページで取り上げたサイトにみられる背景画像と共通のものでしょう。組織的な繋がりが強く疑われます。

さらに冒頭部に続く部分でも比較を続けます。以下には「検証15」でも比較対象としたサイトの特長をまとめて説明する部分のキャプ画像を表題と同じ順で並べてみます。まず2つのETHグローバルリミテッド、3番目のOaキャピタルホールディングスリミテッドのサイトからのキャプ画像を示します。

Oaキャピタルホールディングスリミテッドの場合のみ項目数が1つ少なくなって4つになっていますが他はタイトル部分のサイト名以外、互いに全く同じに見えます。同様に表題4~6番目のWilkesFXXDLフォレックス、ゴールデンエージのサイトからのキャプも以下に示します。

最後のゴールデンエージのサイトは日本語表示に対応していないので英語表示です。これら3つのサイトも基本的にキャプの一番上に示されているサイト名を除いて互いによく似ています。但しテキスト部分は上にキャプを示した3つのサイトの場合と微妙に変わっているようです。例えば左端の項目の文章は2つのETHグローバルリミテッド、3番目のOaキャピタルホールディングスリミテッドのサイトでは以下のようになっています。

>プレミアムデジタルバンキング

>こうしたオンラインやモバイルバンキング、デビットカード、預金口座、暗号預金口座、および多くのデジタル銀行商品の広い範囲をお楽しみください。

一方でWilkesFX、XDLフォレックスの2つのサイトでは以下のようになっています。

>オールラウンドなオンラインバンキング

デビットカード、当座預金口座、普通預金口座など、高品質の一連のオンラインバンキングサービスを提供しています。

明らかに異なる文章ではありますが意味は大差ないように思います。

さらに以下にキャプを再掲しましたが「検証15」で検証したBTCUSDTインベストメント リミテッドのサイト (閉鎖済み) にも非常によく似た部分があったことが確認されています。テキスト部分は本項で検証している2つのETHグローバルリミテッド3番目のOaキャピタルホールディングスリミテッドのサイトの文章と一致しているようです。

次に6つのサイトに記されている連絡先情報を確認します。まず2つのETHグローバルリミテッドのサイトにある連絡先情報のキャプを順に示します。

明らかに同じグループによると思われる「検証15」で検証したBTCUSDTインベストメント リミテッドなどのサイトにはオーストラリア、アメリカ、香港など複数の国の住所などが並んでいましたがこれら2つのETHグローバルリミテッドのサイトにはメールアドレスとLINEのQRコードしかありません。つまり住所とか電話番号は全くありません。しかも目的別にメールアドレスが6つ並んでいるように見えますが並んでいる6つのメールアドレスは全て同じ、さらに2つのETHグローバルリミテッドのサイトでメールアドレスが全く同じです。

>support@ethgloballimited.net

メールアドレスのドメイン名の部分は2つ目のETHグローバルリミテッドのサイトのURLアドレス (https://ethgloballimited.net/ja.html) のドメイン名の部分と一致しているようです。さらに上の2つのキャプの右側に見えるLINEのQRコードも互いに同じに見えます。

さらに以下に示すのは表題3番目のOaキャピタルホールディングスリミテッドの連絡先情報です。

このサイトはメールアドレスしかありません。やはり目的別に6個のメールアドレスが並んでいるように見えますが全て同じメールアドレスです。

>support@oacapitalholdings.com

住所とか電話番号といった情報はこのサイトでも開示されていません。

一方で残りの3つのサイト、表題4~6番目のWilkesFX、XDLフォレックス、ゴールデンエージのサイトには一応住所が記されています。以下に順にキャプを示します。

いずれも香港、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリアの4つの住所が記されていますが電話番号は1つもありません。しかも住所は明らかに不完全な場合があるようです。例えばWilkesFXのニュージーランドの拠点に関する連絡先情報は以下のようになっています。

>WilkesFX Office (New Zealand)

>ANZ Center

これでは住所になっていません。

また例えば最後のゴールデンエージの連絡先情報の4つ目は以下のようになっています。

>Golden AGE Office (Australia)

>Kojimachi Chiyoda-ku, Surfers Paradise,

オーストラリアの拠点の住所だと思われるのですが「Kojimachi Chiyoda-ku」の部分は東京の「千代田区麹町」としか思えません。デタラメばかりで連絡先情報としての信頼性はゼロとしか思えません。また香港の住所

>Room 1502-3, Connaught, Commercial Building, 185 Wan Chai Road, Wan Chai, Hong Kong.

「検証15」のBTCUSDTインベストメント リミテッド  https://btcusdtbank.com/ja.html) の検証で書きましたが「梁耀光會計士事務所」という会計事務所のサイトにある住所と部屋番号 (Room 1502-3) まで一致しています (以下のキャプ参照)。この住所にWilkesFX、XDLフォレックス、ゴールデンエージといったFX業者が実在する可能性は低いと考えます。

開示されている連絡先情報が信頼出来ないということで例によって各サイトのWho Is 情報を確認してみると表題2番目のETHグローバルリミテッド (https://ethgloballimited.net/ja.html) と3番目のOaキャピタルホールディングスリミテッドのWho Is 情報には断片的な連絡先情報が記されていることが分かりました。それらのWho Is 情報を以下に順に示します。まずETHグローバルリミテッド (https://ethgloballimited.net/ja.html) のWho Is 情報です。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年6月16日になっています。そして赤枠の部分に登録者の連絡先情報が記されているので記載内容を整理して以下にまとめます。

登録者: ETH global limited

住所: 中国・上海

電話番号: +855.11495744

メールアドレス: jingke86@gmail.com

住所は中国の上海とだけ記されていますが電話番号は中国の国番号である [+86] ではなく [+855] から始まっています。国際電話の国番号リストで調べてみるとこれはカンボジアの国番号であり、住所と電話番号が矛盾しています。さらにメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともなFX業者のメールアドレスとは思えません。

次はOaキャピタルホールディングスリミテッドのWho Is 情報です。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年6月17です。上に示したETHグローバルリミテッドのサイト (https://ethgloballimited.net/ja.html) の登録・開設日は2021年6月16日でしたから1日違いでしかありません。そして赤枠の部分に記されている連絡先情報をやはり以下にまとめます。

登録者: OA Capital Holdings Ltd

住所: 中国・上海? 中国・香港

電話番号: +852.97821348

メールアドレス: oandaforeignrxchange@gmail.com

所在地は上海と香港の両方の地名が書かれているようです。「Xiang Gang」が香港を意味するようです。意味が分かりません。電話番号は [+852] という香港の国番号から始まっています。そしてここでもメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスであり、まともなFX業者のメールアドレスとは思えません。

それからWho Is 情報を調べていて気が付きましたがOaキャピタルホールディングスリミテッドのサイトと同じIPアドレス (103.212.32.3) 上に「検証25」で検証したSmart contract group (スマートコントラクトグループ https://jp.smartcontractslimited.com/index.html)という既に閉鎖されたサイトが存在していたようです (以下のキャプ参照)。到底偶然とは思えません。組織的な繋がりの可能性は高いです。

これ以外の4つのサイトのWho Is 情報には運営者に関する情報がありません。サイトの登録・開設日だけ以下にまとめておきます。

サイト名 登録・開設日

ETHグローバルリミテッド (https://www.ethlimitedglobal.com/) 2021年9月15日

ETHグローバルリミテッド (https://ethgloballimited.net/) 2021年6月16日

Oaキャピタルホールディングスリミテッド 2021年6月17日

WilkesFX 2021年4月6日

XDLフォレックス 2021年3月29日

ゴールデンエージ 2021年9月1日

やはりいずれも2021年3月末以降に開設された新しいサイトです。

さらに「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトについてはしばしばイギリスに法人登録が見つかるということで探してみるとETHグローバルリミテッドとOaキャピタルホールディングスリミテッドの2つについてそれらしき法人登録が見つかってきました。まずETHグローバルリミテッドのものと思われる法人登録から以下に示します。

まず法人登録の日付は2021年1月13日になっています。そして住所は

>PO Box 4385, 13130061: COMPANIES HOUSE DEFAULT ADDRESS, Cardiff, CF14 8LH

となっていますがこれはこの法人登録情報を公表しているCompany Houseというサイトの住所であり、ETHグローバルリミテッドは自らの所在地情報を開示することを拒否しているということを意味するようです。そしてこの法人登録上の経営者情報を見ると以下に示すLIN, Xinという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者として登録されています。

そしてこのLIN, Xinという人物は1983年9月生まれとなっていますが「検証14」で取り上げたALLBRIGHT FINANCIAL (オールブライトファイナンシャル https://www.allbrightfinancialfx.com) という既に閉鎖されたサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録経営者情報で唯一の経営者として登録されているのも中国国籍で1983年9月生まれのLIN, Xinという人物です。名前と生年月が一致しているだけでは同一人物と断言は出来ませんが組織的な繋がりの可能性が考えられます。

そしてこのLIN, Xinという人物は中国在住なのですが連絡先住所として以下に示すロンドンの住所が記されています。

>61a, West Ham Lane, London, United Kingdom, E14 2DN

この住所をGoogleストリートビューで見るとGlobal Food Wineというコンビニエンスストアと右のキャプに示しましたがTrinity Solicitors という法律事務所があることになっています。当然この法律事務所がETHグローバルリミテッドのイギリスでの法人登録取得などを代行している可能性が考えられますが、Googleストリートビューにリンクがあるこの法律事務所の公式サイト(http://www.trinitysolicitors.com/ContactUs.aspx)は閉鎖されているようで現在でも業務が行われているかどうかは不明です。いずれにしろこの住所にETHグローバルリミテッドの事業実態が存在している可能性は低いと考えます。

法人登録の日付は2021年2月24日となっています。そして住所は以下のようになっています。

>41 Chalton Street, London, United Kingdom, NW1 1JD

この住所に何が実在するのか分かりませんがこの住所にはかなり多くの法人が登録されているようですし、いわゆるパナマ文書この住所に関する情報が掲載されています。オフショア会社などの住所である可能性が濃厚であり、この住所にOaキャピタルホールディングスリミテッドが実在する可能性は低いと考えられます。そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示したWEI, Hanzuという中国国籍、中国在住で1989年9月生まれという人物が唯一の経営者となっています。

このWEI, Hanzuという中国人経営者は「検証27」で検証したサウスセンチュリーグループリミテッド (http://www.southcenturyfx.com/Jp)法人登録上の経営者となっていた人物と名前や1989年9月という生年月が一致しており、同一人物ではないかと思われます。ここでも組織的な繋がりの可能性があるように思われます。

言うまでもありませんが本項で検証対象とした6つのサイトはいずれも中国系と思われる詐欺グループによって立ち上げられた詐欺サイトの疑いが濃厚です。勧誘されても決してこれらのサイトでの取引するべきではありません。


●TMGM (http://jp.tmgmhome.com/index.html)

●BIG UNCLE LIMITED (ビッグアンクルリミテッド https://www.biggloballtd.com/ja.html)

●BreeFX (http://en.bree-fx.net/index.html)

●Mclgh Limited. (Mclghリミテッド http://en.mclgh.vip/index.html)

これら4つのサイトは「検証15」で検証したサイトや上で検証した6つのサイトと同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。TMGM、ビッグアンクルリミテッド、BreeFXの3つのサイトは画像検索で見つかってきたサイト、最後のMclghリミテッドはBreeFXと同じIPアドレス上にあることで見つかってきたサイトです。まずぞれぞれのサイトの冒頭部のキャプ画像を示します。

▼TMGM (http://jp.tmgmhome.com/index.html) [表示言語:日本語、英語、中国語、香港語、ベトナム語、韓国語]

ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html) [表示言語:日本語、英語、中国語、香港語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、インドネシア語、ベトナム語、韓国語、ペルシア語]

Mclghリミテッド (http://en.mclgh.vip/index.html)

4つのサイトが互いに非常によく似ているのが分かると思います。そしてこれら4つのサイトは上で検証した2つのETHグローバルリミテッドのサイトなど比較しても非常によく似ています。さらにこれらのサイトの背景画像はスライドショー形式で5~6パターンが入れ替わりで表示されるようになっており、それらの背景パターンの中には「検証15」で示したBTCUSDTインベストメント リミテッドのサイト冒頭のキャプ画像と一致するものがあります。以下には表題と同じ順 (TMGM → ビッグアンクルリミテッド → BreeFX Mclghリミテッド) でBTCUSDTインベストメント リミテッドのサイト冒頭パターンと一致する背景画像のパターンのキャプを示します。

これら4つのサイトが「検証15」で検証した一連のサイトとも明らかに似ており、同じテンプレートから量産されたサイトであると考えて間違いないでしょう。

さらに4つのサイトの比較を続けます。以下には「検証15」や上に示したETHグローバルリミテッドなどのサイトの検証でも取り上げたサイトの特長をまとめて説明している部分のキャプ画像をやはり表題と同じ順 (TMGM → ビッグアンクルリミテッド → BreeFXMclghリミテッド) で示します。

2番目のビッグアンクルリミテッドで2番目の「安全で信頼できる」という項目が欠けているだけで他は互いに非常によく似ています。同じテンプレートから由来するサイトであると考えていよいよ間違いないでしょう。そして最初のTMGMのサイトでこのキャプの部分のタイトルが

>なぜを選ぶのですか?

となっていることには違和感があります。表示言語を英語にするとこの部分は「Why Choose Us?」となっているので「なぜ私達を選ぶのですか?」あるいは「なぜTMGMを選ぶのですか?」と書く予定だったところをテンプレートからの修正を忘れてしまった為にこうした違和感のある文章が残っているのだと推測できます。

次に各サイトで開示されている連絡先情報を示していきます。まず以下がTMGMのサイトのお問い合わせのページで示されている連絡先情報です。

4つの拠点が示されていますが、まず2番目のAFF Multi Finance Group (Singapore) についてはオーストラリアの何らかの団体の会員であるといった意味不明の記述があるだけで住所は示されていません。3番目のTMGM Office (New Zealand) という拠点についても「ANZ Center」という住所の一部かと思われる説明が付いているだけです。最初の香港の拠点、最後のオーストラリアの拠点についてもおそらく不完全な住所が記されているだけです。電話番号とかメールアドレスはありません。

次は表題2番目のビッグアンクルリミテッドのお問い合わせのページにある記述を示します。

6つのメールアドレスが並んでいるように見えますが、同じメールアドレスが6回繰り返されているだけです。

>support@bigunclelimited.com

住所とか電話番号といった情報は皆無です。これは話になりません。

次はBreeFXのサイトの「Contact Us」のページに記されている連絡先情報です。

これはTMGMのサイトのお問い合わせのページにあった連絡先情報と似ています。2番目のAFF Multi Finance Group (Singapore) についてはオーストラリアの何らかの団体の会員であるといった意味不明の記述があるだけで住所らしきものは「Eastgate Building」としか示されていません。3番目のTMGM Office (New Zealand) という拠点についても「ANZ Center」という住所の一部かと思われる説明が付いているだけです。そして4番目のBreeFX Office (Australia) について示されている

>Kojimachi Chiyoda-ku, Surfers Paradise,

という記述は理解不能です。「Kojimachi Chiyoda-ku」は東京の千代田区麹町としか思われませんが千代田区麹町に「Surfers Paradise (直訳すればサーファーたちの天国)」が存在するとは思えません。この「Kojimachi Chiyoda-ku」という記述は上に示したゴールデンエージのサイト連絡先情報にもありましたが全く意味不明です。

最後はMclghリミテッドの「Contact Us」のページからのキャプを示します。

これはBreeFXのサイトの「Contact Us」のページのコピーに近いです。4番目のMclgh Office (Australia) の住所(?) がここでも

>Kojimachi Chiyoda-ku, Surfers Paradise,

となっていますが、直訳すれば東京千代田区麹町「サーファーたちの天国」という記述はデタラメとしか思われません。要するに4つのサイトで開示されている連絡先情報はどれも連絡先情報になっていないような記述があるだけで全く信用出来ません。

そこで次にまず各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者の情報は全く開示されていません。各サイトの登録・開設日の情報だけ以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日

TMGM 202239日

ビッグアンクルリミテッド 202226日

BreeFX 2021年11月1日

Mclghリミテッド 2021514日

いずれも新しいサイトですが特に日本語表示に対応している最初の2つのサイト、TMGMとビッグアンクルリミテッドの2つのサイトは非常に新しいです。

さらに例によってイギリスの法人登録も探してみましたがそれらしい法人登録が見つかったのはビッグアンクルリミテッドの場合のみです。そのビッグアンクルリミテッドのサイトに対応している可能性がある法人登録については既に「検証49」で同じ名称、Big Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://bigunclefx.com/jap/index) のサイトに対応すると思われる法人登録として説明してありますから参照してください。

わざわざ結論するまでもないと思いますが、本項で検証対象とした4つのサイトも「検証15」で検証したサイトや上で検証したETHグローバルリミテッドなどのサイトと明らかに同じテンプレートから量産されたサイトであり、到底信用出来るとは思われません。これらのサイトは単に画像検索やIPアドレスの解析で見つけてきたサイトであって投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった証言が確認されているわけではありませんが、非常に危険なサイトである可能性が高く、これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

Yahoo知恵袋に本項で検証したビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html) での投資を勧誘されたという質問投稿が出てきました。

2022年4月8日投稿

詳しい状況は分かりませんが「Big国際取引所」での投資を勧誘されているようで最後の添付画像から

https://user.biggloballtd.com/register/

から始まるURLアドレスを読み取ることが出来ます。これ以降の部分はおそらくアフィリエイターのIDなどの情報でしょう。そしてこのURLアドレスは上に示した部分だけで以下にキャプを示した口座開設申し込みのページに繋がります。

そしてこのURLアドレスのドメイン名の部分「biggloballtd.com」は本項で検証したビッグアンクルリミテッドのURL (https://www.biggloballtd.com/ja.html) と一致しています。間違いなくここで検証したビッグアンクルリミテッドでの投資勧誘 (詐欺勧誘) です。

そしてこの登録画面は「検証13」以降で検証している中国系と思われるグループによると思われる幾つかのサイトの登録画面にかなり似ています。例えば以下は「検証46」で検証しているSkyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp) の登録画面ですが、かなり似ていることが分かると思います。

これも含めて以下のサイトの登録画面が本項で検証したビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html) の登録画面と似ていて同じテンプレート由来としか思われません。

「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)

「検証27」 AUSグローバルリミテッド (https://ausglobald.com/)

「検証27」 Auricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap)

「検証33」 SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp)

「検証33」 WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp

「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)

「検証46」 Skyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp)

「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)

「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)

「検証48」 Starekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp)

「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)

「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)

「検証60」 Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)

「検証60」 Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

「検証61」 Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)

「検証61」 リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)

「検証61」 Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)

「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)

「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)

「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)

「検証62」 コンセプトリミテッド トレードMT5 (https://newconcept-fx.com/index3.html

「検証63」 LANLASAKI (https://www.lanlasaki.com/)

「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)

「検証66」 FTIコーポレーション グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp)

「検証66」 ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/)

「検証68」 外為ファイネスト (https://www.gaitamefinestltd.com/)

「検証68」 RHトレード (https://rhtradefx.com/jap/index)

「検証68」 Kaerm IM (https://www.kaermim.com/jap/index)

「検証68」 Tongliウェルスインコーポレーション (https://www.tongliwealth.com/jap/index)

「検証68」 BLOOMSマーケッツリミテッド (https://www.blmforex.com/jap/index)

「検証70」 YIDUGJ グローバルリミテッド (https://www.yidugj.com/)

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド (https://weastartop.com/jp/)

「検証78」 Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/)

「検証79」 DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp

これらのサイト自体はビッグアンクルリミテッドのサイトと特に似ていなくても登録画面だけでも同じテンプレート由来の可能性があるとなれば、やはり同じグループによるサイトの可能性が高いものと考えざるを得ません。


●TDFX INVESTMENT LIMITED (TDFXインベストメントリミテッド https://tiandinglimited.com/ja.html)

これは「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で頻繁に出てくる「291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ, United Kingdom」という住所で検索して偶然発見したサイトです。サイト名はここでは一応TDFX INVESTMENT LIMITED (TDFXインベストメントリミテッド)としておきますが、幾つかのサイト名表記があってどれが正式なものなのか分かりません。例えば同じIPアドレス (132.148.165.71) 上におそらくこのサイトに対応するログイン用画面だけのサイト (https://crm.tiandinglimited.com/front/login?lang=ja_JP) が存在するのですが、以下に示した通り、サイト名が

>TiandingLimited

となっています。

さらに脚注には

>TIANDING PTY LIMITED

>HLK GROUP PTY LTD

といった法人名も出てきます。どれがこのサイトの名称なのか運営元なのかよく分かりませんがここでは脚注にあった以下の記述およびサイトのロゴから表題のTDFX INVESTMENT LIMITED (TDFXインベストメントリミテッド) というサイト名であるとして検証することにします。

まずサイト冒頭のキャプ画像を示します。

表示言語の選択肢は英語、中国語、香港語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、インドネシア語、日本語、ベトナム語、韓国語、ペルシア語となっています。そしてこのサイトの冒頭部も背景画像がスライドショー形式で入れ替わって表示される設定になっており、6パターンの背景画像が用意されているのですがその中には以下に示す背景パターンもあります。

これらの背景画像は明らかに「検証15」で検証したサイトや上で検証した10個のサイトと非常によく似ており、同じグループによって同じテンプレートを利用して立ち上げられたサイトとしか思われません。例えば以下は上で検証したビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html) のサイト冒頭部の2つのパターンのキャプの再掲ですが背景画像やメニューバーの項目、さらには表示言語の選択肢やその表示順まで同じであり、互いに酷似しています。

さらにこのサイトが「検証15」や上で検証したサイトと似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えば以下はサイトの特長を説明する部分のキャプですが、同じく上で検証したビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html) のサイトからの場合と比較してみるとほぼ同じです。

次に連絡先情報ですが、お問い合わせのページにはやはり「検証15」や上で検証したサイトと似た形式で複数の拠点の住所が並んでいます。まず右のキャプに示した4つの拠点の住所です。

▼TDFX Head Quarter

2708 560 Lonsdale St., Melbourne VIC 3000

▼TDFX Operation Office

67 Burnside Ave., East Hartford, CT 06108 USA

▼TDFX Secretary Office

1717 N street, Northwest, Suite 1, Washington DC 20036 USA

▼TDFX Office (London)

291 BRIGHTON ROAD, SOUTH CROYDON, SURREY, London CR2 6EQ, United Kingdom

本社はオーストラリアのメルボルンになっています。それ以外にアメリカのコネチカット州、アメリカのワシントンD.C.、そしてイギリスのロンドンに拠点があるとなっています。そしてこのイギリスの住所が「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で頻繁に登場している住所であり、本項の最初に書いたようにこの住所で検索してこのサイトを見つけたという住所でもあります。

さらに以下も連絡先情報のキャプです。

こちらにも4つの拠点の連絡先情報が記されています。

▼TD Market Bank Service Centre (Hong Kong)

Room 1502-3, Connaught, Commercial Building, 185 Wan Chai Road, Wan Chai, Hong Kong.

▼TDFX Office (New Zealand)

ANZ Center, Level 15, 171 Featherston Street, Wellington, 6011, New Zealand.

▼TDFX Office (London)

291 BRIGHTON ROAD, SOUTH CROYDON, SURREY, London CR2 6EQ, United Kingdom

▼TDFX Office (Australia)

2708 560 Lonsdale St., Melbourne VIC 3000

こちらには4つの拠点の住所が記されています。住所は香港、ニュージーランドのウエリントン、イギリス・ロンドン、そしてオーストラリアのメルボルンになっています。そしてロンドンとメルボルンの住所は上に示した4ヵ所の住所と重複しています。奇妙なのは上ではメルボルンに本社があるとされていたのにこちらでは単なるオフィスとなっていることです。

重複している2ヵ所を差し引くとオーストラリア、アメリカ、香港など世界に少なくとも6ヵ所の拠点あることになります。しかし香港の住所 (Room 1502-3, Connaught, Commercial Building, 185 Wan Chai Road, Wan Chai, Hong Kong.) は既に「検証15」や上で示したように「梁耀光會計士事務所」という会計事務所のサイトにある住所と一致しています。

またニュージーランドの住所 (ANZ Center, Level 15, 171 Featherston Street, Wellington, 6011, New Zealand.) についても「検証15」のBTCUSDTインベストメント リミテッド  (https://btcusdtbank.com/ja.html) の検証でも説明しましたが以下に示すRegusというレンタルオフィス / バーチャルオフィス業者の拠点の住所に一致します。

さらに本項の最初に書いたようにイギリスの住所 (291 BRIGHTON ROAD, SOUTH CROYDON, SURREY, London CR2 6EQ, United Kingdom) は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証でしばしば法人登録上の住所として登場してくる住所です。いずれの住所も架空住所の疑いが濃く、TDFXインベストメントリミテッドの拠点が実在するとは到底思えません。そして6ヵ所の拠点の内、少なくとも3ヵ所がオフショア会社とかバーチャルオフィス業者を使った架空住所の疑いが濃いとなれば残りの3ヵ所の住所についても本当に拠点が実在するかどうかは極めて疑問です。

さらに連絡先情報としては以下に示すメールアドレスがあります。

アイコンがどういう意味なのか分かりませんが6つのメールアドレスが並んでいるように見えます。しかし6つのメールアドレスは全て同じメールアドレスです。

>support@tiandinglimited.com

同じメールアドレスを6回書くことにどういう意味があるのか全く理解できません。

次に例によってサイトのWho Is 情報も確認しましたが開示されている情報はわずかです。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年3月25日となっています。この検証は2022年4月上旬に書いているので登録からちょうど1年ほど経過していることになりますが、2021年12月17日にアップデートされているので現在のサイトの形になったのはこのアップデートの日付からなのかもしれません。

そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報ですが所在地が上海となっています。しかしその次の行には国名がALと書かれています。これは欧州のアルバニアを意味すると思われ、上海という記述と矛盾しています。開示されている情報はこれだけですし、到底信用出来る情報とも思われません。

尚、このサイトへのアクセス状況を調べてみると以下のキャプに示したように1日当たりの独立訪問者数が345人、月間のアクセス数が10868回という結果になりました。この手のサイトの中ではアクセスが多い方ですが、世界各地に6ヵ所もの拠点が必要なほどに事業規模が大きいようには全く思われません。

最初に説明した通り、このサイトは住所を検索して偶然見つけたサイトであり、このサイトでの投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありません。しかし「検証15」や本ページで既に検証してきた、既に被害報告が出ているサイトと明らかに同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたとしか思われないこと、情報開示が著しく限定されていること、記述内容に疑問が多いことなど考えると信用出来るサイトとは全く思われません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。