麻衣さんは、緊張した面持ちで俺を見つめる。 吸い込まれるように麻衣さんの席に近づく。 テーブルの下で窮屈を絵に描いたように大きく斜めに倒された長い長い脚。麻衣 さんは体をイスごと横に向ける。長い脚を、苦労してテーブルの下から抜き出し 、歩み寄る俺を正面で迎えた。40センチのパンプスが麻衣さんの足には窮屈そ うに見える。幅も細く甲も低くてぴったりなのに、かかとも指も前後に、はみ出 してしまっている。足も旺盛に成長しているようだ。 残酷なまでにアンバランスな、大きな大きな体と小さなかわいい顔の対比。座っ た姿もまた非常に興奮させられるのだ。余りに長すぎて持て余してしまう脚。足 を組んだら俺の胸元まで膝が来てしまいそうだ。上半身も下半身の強烈な長さに 比べると小ぶりに見えてしまう。でも、前に飛び出した巨大な膨らみは脚に負け ない強烈なアピールをしてしまうのだ。
『私のことが好きな人には、まず最初に、どれだけ私がこの体でいることが大変 か知って欲しいの…』
麻衣さんは手を伸ばして俺の両手を取る。緊張で余り近寄れなかったのに、長い 長い麻衣さんの腕が伸びると、悠々と俺の手を取れてしまうのだ。長い指に掴ま れ引き寄せられる俺。 両手は豊かな膨らみの上部に載せられた。
『持ち上げて見てください』
震える手。緊張と激しい興奮。
『いいんだよ。触って…』
麻衣さんに促されて、両手を、左右の大きく突き出した膨らみの下に滑り込ませ る。どこまでも深く入っていく指先。トップとアンダーの余りにも違いすぎるサ イズに驚きを隠せない。想像以上に華奢で引き締まった上半身。こんなにまで巨 大なバストだったなんて。 ようやくアンダーに指が達した。肋骨に食い込むほどに強く密着したブラのカッ プ。バストとウエストの落差はこのせいだったのだ。折れそうなほどに華奢な上 半身に、莫大なサイズと重さのバストが載っているのだ。
『どれだけ重たいか持ち上げみて』
言われるままに掌を上に持ち上げようとする。しかし、ふわふわとしたビーチボ ールのように見える膨らみは、びくとも動かない。そしてその大きさ。指を広げ て掴もうとしても、指が食い込むばかりで膨らみが持ち上がらないのだ。 自分の背筋に力が入るのが分かる。ぐっと肩に力を入れる。そしてようやく麻衣 さんのバストは持ち上げることが出来たのだった。 茫然と麻衣さんの顔を見る。
『完全に想像を超えてるでしょ?』
深く頷く俺。興奮を超えた、激しい驚き。10キロの米袋に比べても、遥かに重 みが勝っている。
『どれだけ私が、自分のおっぱいが嫌いか分かったでしょ?24時間いつでもこ れを抱えて生活してるの…』
『そして』
麻衣さんは立ち上がった。長く巨大な脚の壁。その上にそびえる大きな膨らみ。 そして、天井にぶつかる小さな頭。悲しげな表情。
『2メートル36センチのこの体…』
目には涙が浮かんでいる。遥か上空に小さく見える麻衣さんの顔。麻衣さんの本 当のサイズは俺の想像を超えていた。もはや世界一の長身に限りなく近い大きさ なのだった。心臓が痛いほど高鳴っている。こんなにも類い希な女性と今触れ合 っているのだ。
『おとうさんの家系にも、おかあさんの家系にも、飛び抜けて大きな人がでる遺 伝があったみたいなの。それで、おねえちゃんと私だけが、その両方の飛び抜け て大きくなる遺伝が掛け合わされて、とんでもない大きさになっちゃったみたい 。おにいちゃんなんて、172センチでぴったり止まったのに、女の子の私たちだけ が2メートルを遙かに超えて大きくなっちゃった。 だから、2人とも病気で大きくなったんじゃないの。何度検査しても体のどこに も異常が見つからないの。だから、どんなに大きくても、自然な成長だから治療 出来ないってお医者さんに言われちゃった…。成長ホルモンはあっても成長を止 めるホルモンはないんだって…。私なんて、19歳の今でも成長期が終わってくれ ない…』
深いため息をつく麻衣さん。自分の気持ちを一気に話して、少し落ち着いた様子 だ。
『でも、私、太ってないの分かってくれたでしょ?胸のせいですっきり見えない けど、上半身はびっくりするほど細いでしょ?肋骨も肩甲骨も、腹筋だってしっ かり見えちゃう位、超スリムなんだから!今度自慢してあげるね』
気持ちを吐露して、すっきりしたのか、いつものように明るい麻衣さんに戻って いた。 食後のデザートとコーヒーを楽しみながら、
『武藤くんに見せたいものがあるの。でも、恥ずかしいから、やっぱり持って帰 る…』
『えー、なになに』
『…シンにいちゃんが作った麻衣の成長記録。私がいかに大きかったかが時系列 でまとめたフォトブックなの。だから、本当に私は見られたくない身長差とか胸 の大きさが分かっちゃう写真ばっかりなの。恥ずかしくて死にそうなくらい、も のすごい写真ばっかりだから、私は見せたくないんだけど……、 やっぱり!ものすごーく見たいって顔してる!』
アルバムは、懇願に懇願を重ねて何とか借り受けられた。しないと言ってはみた が、もちろん、全ページ最高画質でスキャンする。
『来週末は、シンにいちゃんと約束があって会えないから…お詫びに貸してあげ るね』
あの彼との約束と言われて、心穏やかではいられなかったが、アルバムを借りら れるという強烈な見返りに負けてしまったのだった。 翌日、最高級のスキャナーをヨドバシまで遠出して購入してしまった。最初で最 後のチャンスなのだから当然だろう。メモリーも本体に合う最高のものに取り替 えた。 昨日は悶絶しながら、見るだけにとどめ、『活用』は一切しなかったのだ。オリ ジナルは、返すまでは、綺麗に保管しておきたいのだ。
革張りに似せた表紙。 遊び紙をめくると誕生したばかりの麻衣さんが目に飛び込む。 すぐに2歳頃の写真に変わる。もう周りの子供との激しい体格差が現れてしまっ ている。小柄な子よりも、もう頭ひとつ分大きいのだ。 一枚一枚日付と身長がしっかり載っている。麻衣さんの成長のスピードまで完全 に調べられるのだ。長身好きの気持ちが伝わってくる。 3歳、幼稚園入園。130センチ。小学校高学年のような体型の女の子が幼児体型の 子供たちの中に紛れ込んでしまっている。3歳にしてあり得ないほどの違和感。 なのに顔は幼く子供そのものの麻衣さんなのだ。保母さんの肩先まで届いてしま う年少児。他の全ての同級生は足元に絡みつくほどの小さな体。 年中、年長と進むにつれてもう大人の背丈に限りなく近づいていく。保母さんと 肩を並べる幼稚園児。頭3つ分も違う段違いの大きな女の子。 6歳小学校入学。150センチ。黄色い帽子に赤いランドセルが不似合いなほどスラ リとした大人の体型。集合写真では、前から2番目の立ち姿。地面に立っている 麻衣さんの顔は、前から4番目に立っている子と同じ高さ。段差2段分もある身 長差。 8歳小学校3年生。168センチ。小2で女性の平均身長を超えてしまった麻衣さん は、もう小柄な先生を見下ろしてしまうほど、男性の平均身長に迫る背丈にまで 達してしまったのだ。 そして、身長の伸びを追いかけるように、膨らみはじめる胸。見る間に突き出し てくる二つの膨らみ。 まだ、すらりと棒のように細い麻衣さんなのに、すでにDカップはありそうな豊 かな膨らみ。170センチに迫る身長にDカップのバスト。まるでアイドルのような 姿態に、あどけない子供の笑顔。 周りにいる同級生達とは違いすぎる麻衣さんの余りに育ち過ぎた姿態。 恐らく麻衣さんにとっては、ここで発育が止まってくれたらと思っているに違い ない。
10歳小学校5年生。185センチ。女性としてあり得ない体型になってしまった麻衣 さん。先生よりも遥かに大きな新5年生。バストも豪快に膨らみ、かわいい柄の ワンピースを押し上げているのだ。教室の一番後ろ掃除用具入れの前の机が1つ だけ大人用の事務机になっている。それでも少し窮屈そうに脚を持て余し気味に 見える麻衣さん。 そしてしっかりクラスメートの椅子に座っている姿も写っているのだ。なるほど 膝から先が全て机を突き抜け、飛び出してしまっている。幼稚園の机に大人が向 かっているような有様なのだ。 そして、麻衣さんが、ごく稀にいる長身女性から、決してあり得ない超弩級のサ イズへと、余りに激しく成長していくのだった。 すぐに小5の1学期で190センチを超え、どんなに遠くにいても、麻衣さんはたち どころに分かってしまう。様々な行事の写真でも隠れようもない麻衣さんの長身 が激しく自己主張をしてしまうのだ。 麻衣さんが一番年齢と体格のギャップがあったのは、小学校時代だったろう。 まだまだ小さな小学生達の中で、ただ一人、女の子の麻衣さんだけが、大人が見 上げる程の巨大な身体を持て余していたのだ。 まわりの全ての大人より大きな4年生。佳代子さんが中学生になった今、学校一 の長身は、勿論、4年生の麻衣さんなのだ。 そして、バレーやバスケの男性選手より大きくなってしまった5年生。
とうとう、2メートルを超えてしまった6年生の女の子。毎年毎年、見上げるば かりの身体が、更にぐんぐんと大きく大きくなっていくのだ。 大きくなりたてで、まだ細身の、スラリと伸びた姿態に、豊満なバストが重々し く揺れているのだ。 余りにもアンバランスな小学生の姿態。
12歳中学校入学。2メートル7センチ。完全に常識の範囲を超えてしまった麻衣 さん。3月に誕生日を迎えたばかりで、同級生はほとんど全て年上。なのに、男 の子達は、腰の辺りまでしか届かない、子供そのものの姿なのだ。余りに成長し 過ぎ肉感的過ぎる麻衣さんと、全くの子供にしか見えない男の子たち。 しかし麻衣さんはもう既に常識のレベルを余りにも大きく超えたその聳え立つ姿 態を抱えて日々苦労をしていたのだ。加えて余りにも肉感的に成長してしまった 胸元。もう、グラビアモデルが貧弱に見えてしまう程に、豊満なバストを抱えて 、童顔の麻衣さんは一人悩み続けていたのだ。 小学生で2メートルを超えてしまった女の子。そして、その成長はとどまること を知らず、さらにぐんぐんと旺盛になっていくのだ。 かわいいセーラー服は小柄な同級生達にはとてもよく似合っている。かわいらし さでは、麻衣さんも全く引けをとらない。それどころか、顔のかわいらしさだけ なら、普通の女の子では比較にならないほど麻衣さんは抜きん出ているのだ。で も、麻衣さんの聳え立つ姿態は、余りに大きく、かわいいという表現から余りに もかけ離れたアンバランスな姿なのだ。加えて麻衣さんの胸元は、余りにも大き く突き出し、ゆさゆさと大きく揺れ、周りの視線を激しく集めてしまうのだ。清 楚なはずのセーラー服も、麻衣さんが纏うと、余りにも艶めかしく、一人麻衣さ んだけ激しい違和感を廻りに与えてしまうのだ。1
4歳高校入学。2メートル25センチ。旺盛な成長力は全く衰えない。一気にギネ スサイズに近づいてしまったのだ。どこにいても何をしていても、余りにも大き 過ぎる麻衣さんの身体は好奇の視線を常に浴びてしまうのだ。 19歳大学合格。2メートル32センチ。伸びは緩やかになってきたものの、もう既 に、常識を遥かに超えた身長になってしまっているのだ。そして、余りにも大き 過ぎ、余りにも肉感的な中学生は、目を奪うばかりの圧倒的な豊満さをさらに身 につけてしまったのだ。 隠し様もない程に豊かに成長してしまった二つの膨らみは、身長に負けないくら いのインパクトで見るものを呆然とさせてしまう。身体が少しでも動く度に嫌ら しく揺れ動き、視線は釘付けになってしまうのだ。 入学式に出ない代わりに、麻衣さんは家族全員で記念撮影をしていた。写真館で 撮られた家族写真。麻衣さんと佳代子さんは当然のことながら椅子に座っている 。でも、二人には椅子が小さ過ぎて、二十センチ位の台が差し込まれている。大 人の男性でも足が届かない程の高さでも二人の余りに長すぎる脚は、窮屈そうに 折り畳まれ、水平になるくらい斜めに倒されているのだ。 そして、立ち姿の家族全員の写真。巨大な台に乗っているとしか思えない姉妹。 お兄さんとお母さんはほぼ同じ身長。お父さんは頭半分位の高めだ。しかし、佳 代子さんは、その三人を子供のように見下ろしているのだ。 そして麻衣さん。もう、立っている人と座っている人のように余りに大きくなっ てしまった身長差。佳代子さんさえ頭一つ分近く差がついてしまったのだ。お兄 さんと麻衣さんを比べると、小学生と大人の身長差よりも差が開いて、麻衣さん の大きな胸の遥か下、おへその辺りまでしか届かないのだ。 凄まじい成長に激しい興奮が抑えきれない。 幼いかわいい顔の十代の少女が、天井にぶつかるほど遥か上空に聳えているのだ 。
このフォトブック一冊に纏められた写真の数々は、ただただ圧倒される麻衣さん の成長記録なのだった。 麻衣さんの文字通りの凄まじい成長に立ち会えたことに嫉妬しながらも、こんな に素晴らしい、長身好きのツボを押さえた記録を残しておいてくれた男性に感謝 の念を禁じえない。 そして、どう考えても麻衣さんの動画も同じようにすばらしいものがあるに違い なく、どうしたら聞き出して、借りられるかを今から真剣に考えてしまっている のだ。 いつでもどこでも、常に麻衣さんの事ばかり考えてしまっている。いつでも電話 をかけたり、会ったりしていたい。彼女が今存在していることだけで、いいよう のない幸福観に満たされてしまうのだ。
夏が終わってしまった。俺は焦った。麻衣さんと海かプールに行っておきたいの だ。来年までなんて絶対に待てない。 麻衣さんはきっと人目を気にするだろうから、東京を離れた海がいいかもしれな い。
『いきなりお泊り? もう、ホントに男の子って、みんなエッチなんだからぁ…』
ドキリとする言葉が飛び出したが、麻衣さんはまんざらでもないようで、
『しょうがないなぁ…じゃあ行き先は私が決めていい?』
驚くほどにスムースな展開。とんとん拍子に話が進んでいく。こんなにうまくこ とが運んでいいのだろうか?戸惑いと興奮がない交ぜになる。
『どこがいいかなぁ…。本当は泳ぐの好きなんだけど、身体が余りにも大き過ぎ て、負けず劣らず胸が目立ち過ぎちゃって、ここ何年かはどこにも泳ぎに行って ないの…』
『でも、お出かけするのは大好き!私、身体が余りにも大き過ぎて、長い時間ド ライブすることが出来ないから、あんまり遠出した事ないんだ』
という事は海外には行ったことがないのだろうか?
『国内より海外の方がお得なんだよ。グアムなんてどう?』
『わー!海外!パスポートつくれる!かっこいい!』 初
めての海外なら絶対喜ばれるに違いない。しかも、秋でも亜熱帯。水着も堪能 できる。 個人的には水着に非常に興奮する質なので、絶対にこれは外せないのだ。
『でも、私、飛行機のシートに座れるのかしら?』
実は俺も親と一緒で行ったことがあるだけだが、成田やグアムの記憶はまだ残っ ている。英語力も多少はあるつもりだ。第一、麻衣さんの方が英語力は遥かにあ るのだ。 秋の日曜日発。学生の苦しい小遣いと、勿論親にも援助を乞うて、遂に出発の日 を迎えた。早朝に出発する特急電車。バスでは、麻衣さんが座席に座ることが出 来ないのだ。 待ち合わせのJRの駅。麻衣さんに会うたびに毎回目眩のような感覚を覚える。 常識を遥かに超えた長身に世界全体が歪んでしまったような錯覚を起こしてしま うのだ。どんなに離れても遥かに見上げなければ麻衣さんの顔は見えない。
『私と歩くと首が疲れて大変でしょ』
『それもすごく嬉しいって言ったら引かれちゃうかな?』
『物好きだなぁ、とは思う』
『自分に自信を持っていいのに』
『最近はちょっと持ちはじめてるよ。体の線を出す服も結構着られるようになっ てきたもん』
『今日もかなり大胆…』
『もう、思ってても言わないでよ!気にしちゃうんだから』
『ごめんなさい』
『男の子は見ざるがごとく見るの。見なさ過ぎるのも失礼なんだから』
『難しいもんだなぁ』
駅でも、麻衣さんだけに様々な障害物が現れる。案内板、時計、地下通路では天 井自体ですら頭をこすってしまうのだ。 成田エクスプレスには二人用の個室が付いている。新しい車両は落ち着いた内装 で、旅の気分がどんどん高まっていく。 麻衣さんも同じようで、いつになく饒舌だ。
『うわー!かっこいい電車。グリーン個室だってー!』
事前に、ツアー会社には麻衣さんの身長の話は連絡しておいた。 予想通り最前列の席に隣り合ってシートは確保されていた。キャビンアテンダン トが正面に座る、例の場所なのだった。
『私、飛行機初めてなの…怖くてたまらないの…』
『大丈夫だよ。離陸の時は少し揺れるけど、すぐに安定飛行になるから』
『心臓がこんなにドキドキしてるのにおっばいのせいで触ってもらえない!気絶 しそうな位ドクドクいってるのに!』
それを聞いて今度は俺のほうがドキドキする番だ。 シートに座ってからの長い時間。少し動いては止まる。時々回転数が上がり、ド キリとさせられるジェットエンジン。 座席から見えるモニターが一斉に滑走路の映像に切り替わる。 遂に離陸準備に入った。 ジェットエンジンがうなりを上げはじめる。遥か上空から不安げな視線で俺を見 下ろす麻衣さん。 『大丈夫、飛び立てばすぐ安定飛行に入るから』 長い長い腕が上空から俺の手を取る。大きな麻衣さん両手に完全に包み込まれて しまう。普段はひんやりとした麻衣さんの手は汗をかき小刻みに震えている。顔 を見上げると今にも泣きそうなかわいい少女の顔。
『怖いよー!』
この飛行機に乗っている何百人もの人の中で、おそらく一番大きい麻衣さんが一 番恐がりなのだ。ギャップ萌えの俺には堪らない瞬間だ。
『あっという間に済んじゃうから、大丈夫だよ』
『ヤダヤダー降りるぅ!』
泣き顔で訴える麻衣さん。今度は麻衣さんの大きな手を俺が掴む。勿論半分も覆 うことは出来ない。 そして、急加速が始まった。麻衣さんの体が、屈み込むように俺のシートの方へ 覆いかかる。大きなバストが俺の肩から胸元にかけてずっしりと覆いかかる。 屈みこみ、長い長い首筋とかわいい顔が近づく。香水ではない自然な女性の香り が飛び込む。麻衣さんの両手を宙に少し持ち上げる。男性の下半身の自然な行動 を麻衣さんに悟られるわけにはいかない。肩先でグラグラと波打つ大きな膨らみ が感じ取れ、とてもではないが平常心ではいられないのだ。
つづく