体 はこれ以上ないくらい成長しているのに、心はまだ中学生のように幼いのだろう。好きになった人が望むことを、ただ、してあげたいという気持ちだけが一人歩 きしてしまっているのだ。
もう成人になっているぼくが止めなくてはいけないのは分かっている。でも、理性は完全に消し飛んで、ただひたすら麻衣の更に成長した姿態を見てみたいとい う欲望に支配されているのだった。
初めて出会った時、麻衣は小学校四年生。すでに167センチの超長身の女の子だった。幼い顔なのに先生よりも大きい、でも、体重はたったの45キロ。まる で針金のような女の子だった。
しかし、そこからがまさに麻衣の本当の成長のはじまりだったのだ。 毎年20センチずつ背が伸びていく。見るたびに麻衣のかわいい顔が上になっていく。ぐんぐん大きくなっていくのだ。大きな大人の男性を見下ろしてしまう小 学生の女の子。
家族と僕は麻衣は幼い小さな小学生だと分かっている。しかし、麻衣は見上げる程の長身を更に170センチ、180センチ、190センチ、そして、2メート ルにまで大きくさせていったのだった。 そして、人の興味を惹き付けて離さない二つの乳房。 身長と比例するように毎年毎年豊かに膨らみ続けてしまったのだ。
人見知りが強い麻衣は、どちらかといえば人の後ろに隠れていたい性格なのに、体はそれとは反対にあらゆる人の興味を惹き付けてしまう、これ以上ないほどに 目立ってしまう体型にグングンと成長し続けてしまい、更に麻衣を引っ込み思案にしてしまうのだった。
小さな頃から大きくて、見た目で年齢を間違われることばかりだった麻衣。小学3年生で初めて大人に間違われて以来25だの35だの顔からすれば余りにも見 当違いな年齢に間違われてしまうのだった。もっともあまりの背の高さに麻衣の顔がはるか上空にあるのだが。
去年もおととしも両家恒例の泊まりの海水浴は中止になって(もちろん佳代子とは二人で毎年行ってはいるが)毎年グングンとグラマーに成長し続ける麻衣の水 着姿は二年間もご無沙汰しているのだった。洋服の上からでも、隠しようもなく豊かになっている麻衣の体をついに拝めるのだ。しかも、水着ではなく下着姿が 見られるのだ。ぼくは、余りにもワクワクしすぎて下半身は大変なことになっていた。
専門店の担当のスタッフは、予想通り身長180センチを超える大柄な女性だった。
『高山様姉妹を担当しております、村上と申します、どうぞよろしくお願いいたします』
『本当に申し訳ないんですが高山様ご姉妹は通常のフィッティングルームですと天井がつかえてしまうので別室をご用意させていただいております。こちらへどうぞ』
通された部屋は商談室と書かれてはいたが、いわゆるVIPルームのようだった。どれだけこのデパートに麻衣のお父さんがお金をつぎ込んできたかわかる。一 見質素な麻衣の家は、実は相当裕福なのだろう。二人の洋服代に学費(麻衣の予備校は休学中だけど)で普通の家なら破産してしまうほどの出費があるに違いな い。
『ご同伴の方がいらっしゃいますので、私は一度下がります。ご検討終わりましたら内線の5番でお呼びください。また何かございましたら遠慮なくおよび下さい』
といっていなくなってしまった。
『おにいちゃんは大好きかもしれないけど私は自分のおっぱいは本当に大嫌い!どんなに背が高くたっておねえちゃんみたいにスラッとしてれば
全然OKだとおもう。でも私の体型は何?背が高いのだって高すぎだし、何よりこのバカでっかいおっぱい!ただでさえ目立つ私なのに、
みんなから見えている上半身でユッサユッサ暴れて…取れるものなら取ってしまいたい』
『いまだにおおきくなってるの。洋服も下着も何もかもここで特注。しかも毎年サイズが変わっちゃうから着回せないし。』
二人きりになったとたん、麻衣は饒舌になった。自分の体に対する思い、自分は受け入れたくないのに、大好きな人はそれが好きでたまらないという複雑な気持ち。それをぼくに伝えたかったのだ。
『でも…、普段は本当に大きなおっぱいで嫌な思いしかしないけど、おにいちゃんが麻衣のおっぱいが大好きなら、それで全部帳消しになっちゃうくらい嬉しいんだ。だっておねえちゃんにはない私だけの武器だもん。
歩 いててもおっぱいがユッサユッサ揺れたりすると、ほんとは恥ずかしくて死にそうだけど、おにいちゃんがうれしいなら、それでいいの。だから今日はおにい ちゃんにはしっかり麻衣を見て欲しい。だって、今までは、私のことあんまり見ないようにしていたでしょ?一生懸命。でも我慢できなくてやっぱりちらっと見 ちゃってたけど…。
でも、今日は私のおっぱいも大きな体もしっかり見てくれて、とっても嬉しいんだ。じっくり見られて倒れそうなくらい恥ずかしいけど…。
身長もおねえちゃんより18センチ大きいのも嫌じゃないでしょ?低い天井やドアで屈んだりすると、いいなーって思ってるでしょ?ほんとに大きな女の子が好き なんだね。不思議。こんなバカみたいに大きな女の子どうしていいのかなぁ。おっぱいが大きいのが好きなのはまだわかるんだけど』
麻衣がカーディガンに手をかけた。小さく震えているのがわかる。ぼくは何も言えなかった。ブラウスのボタンを外しはじめる。
泣きそうな麻衣の顔を呆然と見つめる。
『裕樹兄ちゃん、私のブラのこと、バスケットボールが二っつなんて言ってたでしょ。ううん、もうそんなもんじゃないの。見て』
まさに見たこともない光景。ネットや雑誌で見るグラマーなグラビアアイドルなんて全くの発育不全、同じ姉妹であるはずの見慣れた佳代子の上半身とは全く違う生き物のようだった。
グリーンのブラは、麻衣の言うようにバスケットボールが入ってもブカブカな程の、大振りなビーチボール大のフルカップのブラだった。しかし、そのひたすら 巨大な淡いグリーンのブラはまさに窮屈を絵に描いたような有様だったのだ。凄まじいまでの大きさのブラからも、麻衣のバストは大きく溢れ出してしまってい たのだ。
『胸が5LならおしりがLL、なのにウエストがSサイズなの。もう、全部特注品だからぜんぜん困らないんだけど。本当にウェストはおねえちゃんに負けないくらい細いんだよ。ほら、お腹、腹筋がうっすら見えるでしょ。もちろん身長20センチ分おおきいけど。で も、このおっぱいがあるせいで細くなんて見られたことない…』
そうなのだ、水着を着た二人の後ろ姿は、身長の分やや肩幅がある麻衣だが、それでも大きく違いはないのだ。ただ、麻衣は真後ろから見ても左右から巨大な円 い膨らみが肩幅以上に溢れてしまって、スリムな印象は完全に打ち消されてしまっているのだ。
加えて左右に大きく張り出したヒップが麻衣をスリムな印象とは縁遠くさせている。 それなのに麻衣のウエストは、本当に佳代子よりギュッと締まっていて、いまだに成長をやめない規格外の巨大なバストと肉付きのいいヒップと間に驚くべき激 しい落差を与えているのだ。
全くデザインの違う3つのブラ。 かわいいプリント生地のブラジャー。
きっとCカップくらいなら、制服のブラウスの中から透けて見えるような、かわいいデザイン。
しかし麻衣の90センチを 優に超えるトップとアンダーの落差を包み込まなければならないカップは大玉のスイカが入っても余るほど大きくて、かわいいイメージを夢見て作られたこのブ ラは、かえって余りの巨大さを際立たせてしまっているのだった。
心とからだのアンバランスさを見せつけられる思いだった。
つづく