中学生日記1-2
『シン、毎月私が天文部の月例観測の日は、妹とデートしてあげて。…してもいいから。』
最後の言葉の意味が分かるのに暫く時間がかかった。
そして、大変なことを佳代子が口走っていることに気付き、僕は大いにうろたえてしまった。
しかし、佳代子は潤んだ目で、
『長い付き合いだから分かるでしょ。どれだけ悩んでこんなことを決めたのか』
中学1年の時に僕が引っ越してきて以来、お隣の同い年の友達から恋人同士になるのに、さほど時間はかからなかった。
長い間、双方の家族が公認の恋愛だと思っていたが、一人だけ不服だったらしい。
公認の間柄だった佳代子と僕の関係に、9年を経て麻衣が割り込んできたのだった。
家族の間で何回も何回も話し合って決めたそうで、僕は何も口を差しはさむことはできなかった。
帰り際、佳代子のお母さんからはただ一言、
『麻衣も、よろしくお願いします』
と言われただけだった。普段の饒舌なお母さんからは信じられないほど丁寧にお辞儀までされてしまったのだった。
家に戻ってからも、さっきまでに起こった様々なことを思い出して、僕は複雑な気持ちになってしまった。長く付き合ってきた佳代子が
自分の妹を抱いていいと言ったのだ。
しかし、どんな感情よりも強烈に僕のなかで突き上げてきた思いは、なにより、今まで抑えてきた麻衣への性衝動を解放していい
という事だけだった。
余りにも大き過ぎることのコンプレックス。常に好奇の視線や囃し言葉に囲まれて、麻衣は高校を卒業して以来どこへも行くこともせず、
引きこもってしまったのだった。
しかし、18才になった麻衣を苦しめ続ける麻衣自身の姿態は、いまだに成長を止めようともしなかった。バストもヒップもいまだにさらに
豊かに成長を続けて、身長ですら年に2センチ以上も増え続けているのだった。
それなのにまるで中学生のように幼くかわいい顔。世界中でも何人もいないほど大きな大きな背丈なのに、余りにもアンバランスな
幼くかわいい顔なのだ。
引きこもりの口実として、世間的には浪人していることになっている麻衣。
僕が家庭教師として週に二回勉強を教えに行っていた。
いまだに成長をやめない、麻衣の余りに肉感的な姿態。麻衣の勉強机は麻衣の類い稀な体格に合わせて、信じられないほど大柄に作られて
いる。ちょうど僕が立って体を少し傾ければ、机に向かう麻衣が覗き込めるというくらいなのだ。
普段は70センチも上空にある麻衣の顔がちょうど僕よりも低い位置にあるのだ。
普通の女の子と変わらない大きさの麻衣の顔。比率では信じられないほど小さいことになる。しかもアイドルのようにかわいい容貌。
まじまじと見つめられるとなんだかどぎまぎしてしまいそうになる。背が高いとはいえ、小学生の時から一緒に遊んだ妹のような間柄
だったのに、今では童顔のすぐ下には、特注の巨大なブラですら溢れてしまう大きさの余りにも豊満なバストを抱える、
超長身の18歳の女性になっていたのだった。
早く大学に受かって、彼氏を見付けなさい、という僕の言葉に、初めて『お兄ちゃんじゃないとイヤ』
と言われたのは今年にはいってからだった。
しかし、その頻度は次第に増え、軽く受け流しことが難しくなって来ていた。
そして、今日、佳代子から『麻衣とデートしてあげて』といわれてしまったのだった。
そして、彼女の大学の天文部の月例観測は来週末、土曜日から日曜日にかけてなのだった。
『麻衣は優しすぎる性格だから、感受性が強すぎて、回りの視線や感情を人一倍気にしてしまうのよ。普通の女の子ならともかく、
隠れることができないほど巨大な背丈の上に、あんなに凄いエッチな体型に育ってしまったから、人に会うたびに傷ついてしまって…
だから、唯一大きな女の子でも受け入れてくれるあなたが気になって仕方がないのよ』
『私もいつも強気に大きな体のことを笑い飛ばして生活しているけど、本当は結構な頻度で泣いているのはシンが一番
よく知ってるでしょう?私だってこんなにもばかでかい背丈を抱えてもなんとかやってけるのはシンがいてくれるからだもん。
だから麻衣の気持ちは痛いほど分かるの。だから月に一回だけ、麻衣の相手をしてあげて。
…でも、絶対に月に一度だけにしてね、知らないところで勝手にしないでね。あと、これは麻衣に彼氏ができるまでの一時的なことだから。
これだけは覚えておいてね』
最後に、一言だけ僕は口をはさんだ。
『僕の気持ちは聞かないのかい?』
佳代子は、
『分かってるんだからね、シンがどれだけ麻衣に興味があるかなんて』
佳代子の体型は218・103・75・106。麻衣は236・164・79・132。どこまでも長身好きな僕の嗜好は言葉の端々や、
麻衣を見る視線で痛いほど分かってしまっていたのだろう。
身長だけでも10センチ以上も大きい上に、更に100倍も肉感的な麻衣の姿態。何より佳代子と比べ物にならないくらい巨大なバスト。
最近の麻衣はつれない僕の態度に業を煮やして、家庭教師で行くたびにこれ見よがしに、タンクトップに短パンだったり、ピッタリした
Tシャツにハーフカップのブラだったり、網目の荒いニットにミニスカートだったり、体を強調する服装をしていたのだった。
大きなバストをハーフカップのブラにのせた様はまさに、巨大な水風船がタプンタプンとTシャツの中で暴れ続けるようで、
勉強の間中、目のやり場に困り続けたのだった。
つづく