投稿日: Mar 28, 2014 6:49:58 AM
Redzanowski, U., & Gluck, J., (2013). Who knows who is wise? Self and peer ratings of wisdom. The Journals of Gerontology, Series B: Psychological Sciences, 68(3), 391–394, doi:10.1093/geronb/gbs079.
(Abstract)
本研究では，知恵(wisdom)を測定する3種類の尺度(自己評価尺度，他者評価尺度，自己報告の知恵得点)の関係性について調べた。ここでは，自己評価と他者評価は無相関か負の相関になり，自己評価と知恵得点は弱い正の相関になると仮定した。また，最高得点者はすべての尺度で共通して高得点をたたき出すと仮定した。179名が知恵に関して同じ学部の学生から評価を受け，その約半数は自分自身についても評価し，知恵得点の尺度(Three-Dimensional Wisdom Scale [3D-WS])にも回答した。その結果，全サンプルにおいても，高得点者においても，3つの尺度間での有意な関係性は一切認められなかった。本研究より，自己評価や実際のパフォーマンスを評価したものよりも，他者評価が知恵を測定する尺度としてはふさわしい，ということも考えられる。