あまり高齢者に接していない人は、高齢者に対して、声が高くなる・強くなるという「エイジズム」的なしゃべり方をしている。

投稿日: Mar 28, 2014 7:1:36 AM

Hehman, J. A., & Corpuz, R., & Bugental, D. (2012) Patronizing Speech to Older Adults. Journal of Nonverbal Behavior, 36:249–261. DOI 10.1007/s10919-012-0135-8

(Abstract)

初めて会った人(21歳から65歳まで)に道案内をするよう指示された若者たちが、相手に対して「見下したようなしゃべり方」をするかどうかを測定した。高齢者に対する発話の音質特性は、しゃべり手がこれまで見知らぬ高齢者と接したことがあるかが影響していた(自分の祖父母との経験は影響しなかった)。見知らぬ高齢者にあまり接したことの無い若者のしゃべり方は、よく接している人に比べてより「見下している」と判断されやすく、相手に対する見下しと関連している音質特性(音声強度の強さや高さ)を示していた。一方、どちらの若者も、高齢者に対してゆっくりしゃべっているという点では共通していた。本研究により、どのような要因が年齢差別的な発話を強めるのかが明らかとなった。