■第55回日本老年社会科学会大会(2013.6.4-6)

投稿日: Jun 19, 2013 7:26:6 AM

第55回日本老年社会科学会大会に参加しました。

今回の大会は,私が学位をいただいた,大阪大学大学院人間科学研究科,臨床死生学・老年行動学講座(通称りんろう)の佐藤眞一先生が大会長です。

一般発表をさせていただくとともに,りんろうの先輩方と共に大会準備委員会をさせていただくという,貴重な経験をさせていただきました!

一般発表(ポスター)の題目・概要は以下の通りです。

詳しい情報をお求めの方は,ぜひご連絡ください!

「高齢者の心理的居場所と心理的Well-being~写真投映法を用いた検討~」

田渕 恵(関西学院大学大学院文学研究科),

塩崎多紀,三浦麻子,成田健一(関西学院大学文学部)

(概要)

本研究 では,施設を利用する高齢者の「心理的居場所」とWell-beingとの関係を,写真投映法を用いて明らかにすることを目的とした。老人福祉施設におい て,デイサービス利用者13名及び軽費老人ホーム利用者13名を対象にカメラを手渡し,「ありのままの自分」といった「心理的居場所」を表す言葉を提示し て,「これらをきいて思い浮かぶものを撮影してください」と教示し,1週間の撮影期間を設けた。その後,カメラを回収し,写真を見ながら被写体についての 面接を行った。その結果,被写体に「人」を撮影しているか否かによって心理的Well-beingの得点に有意差があり,「人」を撮影している人ほど被受 容感が有意に高かった。施設を利用する高齢者の「心理的居場所」作りと被受容感の向上のためには,周囲の「人」との良好な関係性の形成や,情緒的なサポー トに着目することが重要であると考えられる