パートナーに感謝することが関係維持につながる

投稿日: Mar 28, 2014 7:3:33 AM

Gordon, A. M., Impett, E. A., & Kogan, A., Oveis, C., & Keltner, D. 2012 To Have and to Hold: Gratitude Promotes RelationshipMaintenance in Intimate Bonds. Journal of Personality and Social Psychology, 103(2), 257–274. DOI: 10.1037/a0028723

(Abstract)

本研究では,感謝と関係性維持の新しいモデルを検討するために,感謝とリスク制御の理論を基に複数の方法論を用いた研究をまとめた。関係性における感謝表出に関する尺度を作成し,横断調査,日常の追跡調査,観察,縦断調査の方法を用いてモデルを検討した。一連の研究を通し,パートナーにより感謝されていると感じている人は,パートナーに対してより感謝していた。また,パートナーにより感謝している人は,パートナーのニーズに応えていると回答しており(研究1),よりパートナーを大切にし,関係性を長く維持しようとする傾向があった(研究2)。パートナーに感謝をしている人は,観察研究においても,2者間の相互作用の中で相手に対してより敏感で信頼していると判断され,これらの行動指標は一方から他方へ感謝が伝播する方法の一つであることが示された。これらの発見により,親しい関係性の維持にとって感謝が重要であることが示された。