2017年度倫理学入門
詳細は、シラバスをご覧ください。
講義は、スライドを中心にしています。
(すべての資料が必ずしも肯定的に使われるわけではありません。)
授業では、倫理学を学んでゆきます。まず事例を通して倫理・道徳とは何かについて考えるところから始めます。次に、倫理学の三つの理論を学びます。さらに、「そもそも倫理なんて必要なのか」、「価値観なんて人それぞれだから倫理に答えなんて出ない」、そういった否定的な意見を、倫理の外部から検討します。最後に、応用編として情報倫理、ビジネス倫理、生命倫理を学びます。
第1回 イントロダクション:倫理・倫理学とは何か
第2回 事例1:尊厳死法案の提出
新聞記事:「尊厳死法案を公表 延命措置しなくても、責任問われず 超党派議連 」、『朝日新聞』、2012年3月23日、37頁。
新聞記事:「(耕論)尊厳死法は必要か 周防正行さん、鈴木裕也さん、安藤泰至さん」、『朝日新聞』、2014年5月9日、15頁。
映像資料:クローズアップ現代「“私の人工呼吸器を外してください”~「生と死」をめぐる議論~」(2009年2月2日(月)放送)
第3回 事例2:死刑反対の声
新聞記事:「死刑制度を容認80%」『朝日新聞』、2015年1月25日、朝刊、3頁。
映像資料:ANNニュース「遺族ら死刑制度の維持訴え」(リンク)
映像資料:NHK「元刑務官が語る死刑囚の生活」(2015年8月8日放送)
映像資料:産経ニュース「光市母子殺害事件 元少年の死刑確定へ」(リンク)
第4回 事例3:戦争と平和
新聞記事:「(時時刻刻)イエメン内戦激化 軍事介入の連合軍、クラスター弾使用」、『朝日新聞』、2016年1月28日、朝刊、2頁。
サミラ・マフマルバフ監督「イラン」「11'09''01/セプテンバー11」、2002年。
キャスリン・ビグロー監督『ハート・ロッカー』、2008年。
第5回 理論1:できるだけみんなが幸せになる行いが正しい(功利主義)
第6回 理論2:幸せよりも義務のほうが大事(イマヌエル・カントと義務論)
末次由紀『ちはやふる』第27巻、講談社、2015年、169-171頁。
第7回 理論3:「行い」よりも「人間」を見て評価すべき(徳倫理学)
リチャード・エアー監督『アイリス』、2001年の予告編
第8回 ここまでの復習
第9回 倫理の外部1:倫理の答えは人それぞれ?(相対主義)
配布資料:児玉聡『功利主義入門』、ちくま新書、2012年、「倫理は相対的か」18-21頁。
第10回(6/13) ゲスト講師:谷俊子先生(関東学院大学)
ケアの倫理とは何か、ビジネス倫理への応用など。
第11回 倫理の外部2:何をしても結局は「自分のため」?(利己主義)
配布資料(プリントの回数が1回分ずれています)
「(悩みのレッスン)優しさは利己心?」、『朝日新聞』、2009年9月12日、夕刊、7頁。
映像資料:動物の協力行動(参考:TED フランス・ドゥ・ヴァール: 良識ある行動をとる動物たち(リンク))
第12回 倫理の外部3:そもそもなぜ道徳的であるべきか(Why Be Moral?)
配布資料(プリントの回数が1回分ずれています)
第13回 応用1:情報倫理 :インターネットと民主主義
配布資料(プリントの回数が1回分ずれています)
映像資料:ソロモン・アッシュの実験
第14回 応用2:ビジネス倫理:長時間労働と過労死
配布資料(プリントの回数が1回分ずれています)
第15回:総論:これまで学んできたことの確認・整理
定期試験