2016年度前期経営学特殊講義(ビジネス倫理Ⅰ)
詳細は、シラバスをご覧ください。
講義は、スライドを中心にしています。
(すべての資料が必ずしも肯定的に使われるわけではありません。)
授業では、ビジネス倫理を学んでゆきます。「ビジネス倫理」なんてきくと、ビジネスと倫理は互いに相反するものであり、「丸い四角」と同様に矛盾したものにきこえるかもしれません。しかし、現実には多くの人々がビジネス倫理の必要性を訴えています。
授業では、まずビジネス倫理が求められはじめた背景を学ぶところから始めます。次に、ビジネス倫理で何が議論されているのか、事例を通して考えてゆきます。そのうえで、倫理学の理論を学びます。最後に、学んだ理論を応用して、ビジネス倫理の問題を考察してゆきます。
(必ずしも後期でビジネス倫理IIを受講する必要はありません。)
第1回 イントロダクション :ビジネス倫理とは何か
シラバスのコピー
第2回 ビジネス倫理とは何か1:CSR(企業の社会的責任)
第3回 ビジネス倫理とは何か2:差別のない雇用に向けて
第4回 ビジネス倫理とは何か3:法と道徳
新聞記事:「「法令順守」形式主義のワナ」、『日経産業新聞』、2015年4月8日、22頁。
配布資料:「全面伐採方針は合法だが道徳的に非難された」、トム・L. ビーチャム&ノーマン・E. ボウイ(加藤尚武監訳)『企業倫理学1』、晃洋書房、8-9頁。
第5回 事例1:ステークホルダー(利害関係者)
配布資料:ベネッセ教育総合研究所『View 21』大学版2014、Vol.3 Autumn「特集 ステークホルダーのニーズをくみ取る」、9-10頁「事例3 持続的な就業力と開拓心の育成を 企業との豊かな連携の中で目指す(大阪経済大学)」。
映像資料:R. Edward Freeman, What is Stakeholder Theory?(動画)
音楽:tofubeats(トーフビーツ)- STAKEHOLDER
第6回 事例2:内部告発
新聞記事:「「内部告発24 先駆者(上)」、『朝日新聞』、2008年3月27日、朝刊、3頁。「内部告発25 先駆者(下)、『朝日新聞』、2008年3月28日、朝刊、3頁。「内部告発21 警察の裏金(上)」、『朝日新聞』、2008年3月24日、朝刊、3頁。「内部告発22 警察の裏金(下)」、『朝日新聞』、2008年3月25日、朝刊、3頁。
新聞記事:「公益通報者保護法成立10年 内部告発者保護後回し」、『読売新聞』、2014年6月29日、朝刊、33頁。
映像資料:NHKクローズアップ現代 2016年1月21日放送「内部告発者 知られざる苦悩」
第7回 事例3:メール・プライバシー
新聞記事:「会社メール監視どこまで?――不正防止へ広がる復元・分析(法務インサイド)」、『日本経済新聞』、2008年8月11日、朝刊、14頁。
新聞記事:「関西企業の4分の1が、社員のメール監視」、『日経産業新聞』、2013年12月3日、3頁。
映像資料:NHK高校講座ライブラリー「社会と情報:第9回 ネットワークを探索する WWWと電子メール」(動画)
第8回 ここまでの復習とディスカッション
第9回 理論1:人の命は経済的価値で測れないのか(功利主義)
映像資料:マイケル・サンデル『ハーバード白熱教室』第3回。
第10回 理論2:周りの人間を手段としてのみ使ってはいけないのか(義務論)
配布資料:ノーマン・E. ボウイ(中谷常二・勝西良典訳)『利益につながるビジネス倫理―カントと経営学の架け橋』、2009年、118頁「道徳的企業の原則」、134頁「オオウチのセオリーZ」。
第11回 理論3:徳のある経営者とはどういう経営者か(徳倫理学)
配布資料:「パナソニック:松下幸之助と熱海会談」、スティーヴン・P.ロビンス、デービッド A. ディチェンゾ、メアリー・コールター(高木晴夫監訳)『マネジメント入門』、ダイヤモンド社、2014年、377-378頁。
配布資料:「折れない心をつくる上手な「ヘコみ方」 -野村HD・鳥海(真保)智絵さん【2】」PRESIDENT WOMAN Online
映像資料:「TEDxSapporo » 植松 努」
第12回 応用1:誰のために働くのか(従業員の権利)
新聞記事:「常識ナビ LGBT「いる」前提で」、『日本経済新聞』、2016年2月15日夕刊、6頁。
新聞記事:「常識ナビ いまどき職場、呼び方マナー」、『日本経済新聞』、2016年6月13日夕刊、7頁。
新聞記事:「退社から翌日出社まで、勤務に一定の間隔確保」、『日本経済新聞』、2016年5月4日朝刊、1頁。
新聞記事:「長時間労働の社名公表」、『日本経済新聞』、2016年5月20日朝刊、38頁。
第13回 応用2:広告にだまされていないか(消費者の権利)
映像資料:テレビCM(ハーゲンダッツ、ショコランタン、ザ・プレミアム・モルツ、キャスター)
第14回 応用3:環境に対して企業はどこまで責任を負うか(ビジネスと環境)
映像資料:NHK for School 10 min.ボックス 日本史「高度経済成長のひずみ:公害問題」(動画)
映像資料:「手渡したいのは青い空」の一部。
映像資料: NHK高校講座「生物基礎」第36回 物質の循環とエネルギーの流れ、から「炭素循環」
第15回 総論:これまで学んできたことの確認・整理
定期試験