倫理学(大阪労災看護専門学校,2012年度)
授業目的:決まった答えのない問題について、慎重に、しかし積極的に考えてゆく能力を養う。
授業内容:倫理学は、欲求や法律とちがう価値を対象にする哲学です。価値にかかわる諸問題として、安楽死、減数手術、代理母の問題、出生前診断、臓器移植などについて、現状を正しく理解し、いかなる倫理的問題を生じるかを考えてゆきます。問題の多くには模範解答がありません。本講義は、こうした決まった答えのない問題について、慎重に、しかし積極的に考え、偏見に陥らないような批判的思考を身につけることを目標にします。
授業計画:
第1回 イントロダクション
第2回 安楽死
第3回 減数(減胎)手術は許されるか
第4回 医学実験・治療実験
第5回 ヒト・クローンを作ってもよいか
第6回 AIDと精子バンク
第7回 代理母は許されるか
第8回 障害新生児の治療停止
第9回 出生前診断と選択的人工妊娠中絶
第10回 医療資源の配分
第11回 ディベート大会
第12回 患者さんに「がん」と伝えてよいか
第13回 遺伝・相続の倫理問題
第14回 脳死と臓器移植
課題レポート
授業アンケート(対象人数34名、回答数34名、無記名式)