2016年度前期(春II 6/7~7/26)ビジネス特殊講義(倫理学Ⅰ)

詳細は、シラバスをご覧ください。

講義は、スライドを中心にしています。

(すべての資料が必ずしも肯定的に使われるわけではありません。)

授業では、倫理学を学んでゆきます。まず事例を通して倫理・道徳とは何かについて考えるところから始めます。次に、倫理学の三つの理論を学びます。さらに、「そもそも倫理なんて必要なのか」といった否定的な意見を倫理の外部から検討します。後半では、応用編としてビジネス倫理について学びます。

この授業では、倫理・道徳を通して、社会の成立に不可欠な良識を学び、社会人として価値観の異なる他者との共存の在り方を考える能力を身につけることを目標にします。

(必ずしも後期で倫理学IIを受講する必要はありません。)

第1回 イントロダクション:倫理・倫理学とは何か

第2回 事例1:動物実験

第3回 事例2:医療現場での嘘

  • 配布資料

  • 配布資料:児玉聡、マンガ:なつたか『マンガで学ぶ生命倫理』、化学同人、2013年、第2章。

  • 映像資料:「プロフェッショナル 仕事の流儀:がん看護専門看護師・田村恵子」(NHK、2008年6月24日放送)

第4回 事例3:貧困問題

  • 配布資料

  • 映像資料:TED Talk:ピーター・シンガー: 効果的な利他主義者になる方法(動画

第5回 理論1:できるだけみんなが幸せになる行いが正しい(功利主義)

  • 配布資料

  • 配布資料:赤林朗編『入門・医療倫理II』ケース集、ケース3「家族に対する偽りの説明」

第6回 理論2:幸せよりも義務のほうが大事(イマヌエル・カントと義務論)

  • 配布資料

  • 末次由紀『ちはやふる』第27巻、講談社、2015年、169-171頁。

第7回 理論3:「行い」よりも「人間」を見て評価すべき(徳倫理学)

  • 配布資料

  • 映像資料:映画『アイリス』(リチャード・エアー監督、2001年英国)の予告編

第8回 ここまでの復習とディスカッション

第9回 倫理の外部:何をしても結局は「自分のため」?(利己主義)

  • 配布資料

  • 「(悩みのレッスン)優しさは利己心?」、『朝日新聞』、2009年9月12日、夕刊、7頁。

第10回 倫理の外部:そもそもなぜ道徳的であるべきか(Why Be Moral?)

  • 配布資料

  • 映像資料:映画『ビューティフル・マインド』(ロン・ハワード監督、アメリカ、2001年)の予告編

第11回 ビジネス倫理1:ビジネス倫理とは何か

第12回 ビジネス倫理2:ステークホルダー(利害関係者)

  • 配布資料

  • 映像資料:R. Edward Freeman, What is Stakeholder Theory?(動画

  • 音楽:tofubeats(トーフビーツ)- STAKEHOLDER

第13回 ビジネス倫理3:内部告発

  • 配布資料

  • 新聞記事:「内部告発者への制裁」、『日本経済新聞』、2011年9月10日、夕刊、10頁。

  • 新聞記事:「トナミ運輸に損害賠償命令」、『日本経済新聞』、2005年2月24日、朝刊、43頁。

第14回 ビジネス倫理4:職場のプライバシー

  • 配布資料

  • 新聞記事:「関西企業の4分の1が、社員のメール監視」、『日経産業新聞』、2013年12月3日、3頁。

  • 新聞記事:「会社メール監視どこまで?――不正防止へ広がる復元・分析(法務インサイド)」、『日本経済新聞』、2008年8月11日、朝刊、14頁。

  • 映像資料:NHK高校講座「社会と情報:第9回 ネットワークを探索する WWWと電子メール」(http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/tv/syakaijouhou/archive/chapter009.html)

第15回 総論:これまで学んできたことの確認・整理

最終試験

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