2015年度後期経営学特殊講義(倫理学Ⅱ)

詳細は、シラバスをご覧ください(当初計画していた授業内容を一部変更しています)。

講義は、スライドを中心にしています。

(すべての資料が必ずしも肯定的に使われるわけではありません。)

授業では、現代社会における情報技術、ビジネス、医療など具体的な事例を通して、倫理・道徳を学びます。「倫理学」の理論を様々な事例に応用して倫理・道徳について考えてゆく学問を「応用倫理学」と呼びます。授業では、とくに、情報倫理・ビジネス倫理・生命倫理などについて議論してゆきます。

この授業では、倫理・道徳を通して、社会の成立に不可欠な良識を学び、社会人として価値観の異なる他者との共存の在り方を考える能力を身につけることを目標にします。

(必ずしも前期で倫理学Iを受講する必要はありません。)

第1回 応用倫理学について(「倫理学」を応用するってどういうこと?)

第2回 情報倫理1:ヴァーチャル・リアリティとは何か(何がリアルか?)

  • 配布資料

  • 新聞記事:「仮想現実から仮想商品へ――SNS連動、巨大市場の芽(奔流eビジネス)」、『日経MJ(流通新聞)』、2015年7月31日、6頁。

第3回 情報倫理2:監視社会(監視はよいことか?悪いことか?)

  • 配布資料

  • 「データは誰のものか(中)隠せない自分――現実世界も検索可能に」、『日本経済新聞』朝刊、2013年12月23日、1頁。

第4回 情報倫理3:「有害な」コンテンツとその規制(『ドラえもん』のしずかちゃんの入浴シーンは有害か?)

第5回 ビジネス倫理1:ステイクホルダー(企業は株主のものか?)

  • 配布資料

  • 配布資料:「信頼される会社 CSR企業ランキング2015年版」、『週間東洋経済』、2015年3月14日、96-98頁。

第6回 ビジネス倫理2:メール・プライバシー(企業は従業員のメールをモニタしてよいか?)

  • 配布資料

  • 新聞記事:「関西企業の4分の1が、社員のメール監視」、『日経産業新聞』、2013年12月3日、3頁。

  • 新聞記事:「会社メール監視どこまで?――不正防止へ広がる復元・分析(法務インサイド)」、『日本経済新聞』、2008年8月11日、朝刊、14頁。

  • 映像資料:NHK高校講座「社会と情報:第9回 ネットワークを探索する WWWと電子メール」(http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/syakaijouhou/archive/chapter009.html)

第7回 ビジネス倫理3:誰のために働くのか(どこまでが従業員の権利か?)

  • 配布資料

  • 新聞記事:「管理職のセクハラ発言、警告なく懲戒「妥当」、最高裁判決。」、『日本経済新聞』、2015年2月27日、朝刊、42頁。

  • 映像資料:法務省チャンネル「モラル・ハラスメント」

  • 新聞記事:「同じ仕事、賃金差なぜ」、『朝日新聞』、2014年7月11日、31頁。

  • 新聞記事:「ブラック企業対策、社名公表18日から。」、『日本経済新聞』、2015年5月16日、朝刊、4頁。

  • 配布資料:アマルティア・セン(東郷えりか訳) [2006] 『人間の安全保障』、集英社新書、138-139頁。

第8回 ここまでの復習とディスカッション

第9回 生命倫理1:生殖補助医療(人工授精と代理出産の問題)

  • 配布資料

  • 映画:リサ・チョロデンコ監督『キッズ・オールライト』予告編。

  • 新聞記事:「家族って?提供者は?」、『朝日新聞』、2009年6月2日、朝刊、25頁。「授かった命 悩む告知」、『朝日新聞』、2010年5月22日、朝刊、25頁。

  • 映画:大谷健太郎監督『ジーン・ワルツ』(原作、海堂尊)の一部。

  • 新聞記事:「「孫」を代理出産、4例目」、『朝日新聞』、2008年3月1日、朝刊、38頁。「代理出産 インド・タイで」、『朝日新聞』、2011年2月19日、1頁。

  • 配布資料:フィリス・チェスラー(佐藤雅彦訳)『代理母:ベビーM事件の教訓』平凡社、1993年、7-9、12-15頁。

第10回 生命倫理2:医学実験(ナチス・ドイツによる人体実験からの反省がどう活かされているか)

  • 配布資料

  • 映像資料:TED:ボグマ・カビセン・ティタンジ : HIV治験への倫理的問いかけ(https://www.ted.com/talks/boghuma_kabisen_titanji_ethical_riddles_in_hiv_research)

  • 新聞記事:「(患者を生きる:2753)その先へ 胃がん:2 新薬に当たってくれれば」、『朝日新聞』、2015年3月18日、朝刊33頁。

第11回 生命倫理3:出生前診断(障がいに関して何が議論されてきたか?)

  • 配布資料

  • NHKクローズアップ現代「新型出生前検査 導入から1年 ~命をめぐる決断 どう支えるか~」

  • 第26回障がい者制度改革推進会「資料2「障害」の表記に関する検討結果について 」(http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_26/index.html)

第12回 スポーツ倫理(ドーピング問題)

  • 配布資料

  • 新聞記事:「DF論:下 反則で阻止、必要な技術(井原正巳の世界) サッカー」、『朝日新聞』、2003年4月21日、18頁。

  • 新聞記事:「井原氏に望む、反則せぬDF(声)」、『朝日新聞』、2003年4月25日、14頁。

  • 新聞記事:「ドーピングで資格停止勧告、「ロシア陸上氷山の一角」、WADA第三者委。」、『日本経済新聞』、2015年11月11日、41頁。

第13回 宇宙倫理(テラフォーミングの倫理)

  • 配布資料

  • 雑誌記事:「2022年「片道切符」の旅 火星移住に応募20万人 」、『アエラ』、2013年12月2日、68頁。

  • 新聞記事:「米社、ロケット着陸成功、再利用なら費用100分の1」、2015年12月23日朝刊、6頁。

第14回 ロボット倫理(ロボットは我々にとってどんな存在か?)

  • 配布資料

  • 資料:NHKクローズアップ現代(2013年9月26日)「ロボット兵器が戦争を変える」

第15回 総論:これまで学んできたことの確認・整理

定期試験

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