2013年度前期近畿大学(哲学と人間・社会)
科目名:哲学と人間・社会/哲学
科目区分:共通教養科目
授業概要・方法等
哲学とは、何でも根拠を問いただし、できるだけ筋を通して納得するやり方を探す学問です。この意味で、哲学は、何事も直感や気分で済まそうとせず、慎重に考えることをわたしたちに求めます。しかしながら、そこで扱われる問題の多くには模範解答がありません。この授業は、決まった答えがない問題について、慎重に、しかし積極的に考えてゆく能力を養うことを目的にします。そのため、受け身の姿勢でいることは許されません。自発的・積極的に取り組むことを強く要求しておきます。
授業の後半では、「科学とは何か」という問いを前半で学んできた哲学的な視点から探ってゆきます。
学習・教育目標及び到達目標
決まった答えがない問題について、慎重に、しかし積極的に考えてゆく能力を養う。
成績評価方法および基準
定期試験 80%
授業中課題 20%
授業時間外に必要な学修
毎回の授業の最後に課題を提示するので、「講義の配布資料」や授業で紹介した参考文献を用いながら課題に挑戦してみてください。
教科書
適時プリント配布
参考文献
(前半)トマス・ネーゲル(岡本裕一朗・若松良樹訳)『哲学ってどんなこと?—とっても短い哲学入門–』昭和堂、1993年。
(後半)伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』名古屋大学出版会、2002年。
関連科目
現代社会と倫理
授業評価アンケート実施方法
学部の実施規定に準拠して行ないます。
研究室・メールアドレス
sugimoto@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜5限の授業前後(16:15-16:30と18:00-18:15)
授業計画の項目・内容
第1回 イントロダクション
第3回 他人の心
第4回 心身問題
第5回 ことばの意味
第6回 自由意志
第7回 正しいことと不正なこと
第8回 正義
第9回 死
第10回 人生の意味
第11回 総論
スポーツを哲学してみる
(当初科学哲学を予定していましたが、スポーツ生が大半だったこともあり学生と相談し変更いたしました)
第12回 なんでフェア・プレイをすべきか
第13回 ドーピング問題
第14回 スポーツのおけるジェンダー
第15回 スポーツにおける暴力
定期試験