情報倫理(大阪産業大学, 2013年度)

<授業計画>

1.情報倫理(学)とは何か

倫理学・情報倫理学とは何かについて説明する。

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2.知的財産権の問題(違法ダウンロードの問題)

知的財産権、特に著作権について、ソフトウェアなどを例にして、その倫理的問題を考える。

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3.プライバシーとは何か

プライバシーの権利として、「ほおっておいてもらう権利」(the right to be let alone)と「自己情報コントロール権」について考える。

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4.個人情報とは何か(個人情報保護法)

近年の個人情報保護法を通して、個人情報とは何か、なぜ保護すべきなのかを 考える。

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5.診療記録の開示問題(カルテは医者のものか、患者のものか)

健康状態など診療情報を患者に提供することに対する倫理的問題を考える。

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6.メディア・リテラシー(健康情報番組のウソとホント)

テレビなどメディアが伝える情報を批判的に読み取るスキルを身につける。

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7.ヴァーチャル・リアリティとは何か(mixiフレンドは本当の友達か)

現実とヴァーチャル・リアリティのちがいを確認して、mixiやFacebookなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のなかでこれまでのように人間関係が築けるかどうかを考える。

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8.ネチケットとケータイ・マナー(電車のなかで携帯電話を使うのはなぜだめか)

ネチケットとケータイ・マナーを通して、情報化社会でのエチケットやマナーについて考える。

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9.ネットワーク社会におけるさまざまな責任(ネットワーク利用者と管理者の責任)

不正利用・通信妨害・誹謗中傷や知的財産権の侵害などに対して、ネットワーク利用者と管理者がそれぞれ負う責任について考える。

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10.システム侵入の倫理的問題(ハッカーの倫理)

「ハッカー」と「クラッカー」の区別を確認し、「盗みや破壊でなく趣味や探究心でシステムに侵入することは許される」というハッカーの倫理について考える。

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11.「有害な」コンテンツとその規制(アダルトサイトの危険性)

有害なコンテンツとは何か、いかにして規制すべきかについて、「検閲」や「利用者の自主規制」などをキーワードに考える。

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12.監視社会(監視カメラ)

監視社会へ進む現代社会のなかで、私たちの自由は本当に守られているかを考える。

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13.インターネットと民主主義

インターネットが出来たことは民主主義にとってよいことなのか悪いことなのか。キャス・サンスティーン(石川幸憲訳)『インターネットは民主主義の敵か』(毎日新聞社、2003年)などでの意見を紹介しながら考える。

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14.情報アクセスと情報格差(インターネットができないことで社会的に不利な人が出てくる問題)

インターネットを利用しない・できない人達が多くいる。インターネットはこうした人達を社会的に不利にしないかを「デジタル・ディバイド」をキーワードに考える。

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15.総論

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<成績評価基準・方法>

学期末試験によって評価します(90%)。出席率、授業中の質疑応答やアンケートなどを加点のための調整点(10%)として用いることにします。

<成績評価Dに 該当する「*」 の基準>

定期試験を受けなかった場合

「オフィスアワー」

後期 月曜日 14:20-14:50

授業アンケート(対象人数124名、回答数123名、無記名式)