毎年2回、春秋の園芸学会の開催に合わせて、アスパラガス研究者が集まって研究小集会を開催しています。
いまでは当たり前のようになったこの研究会ですが、始まった頃の貴重な資料が県立広島大学の甲村さんから送られてきました。
めくってみると、改めて20年以上の歳月の流れを感じるとともに、当時の研究状況を伝える貴重な資料であることがわかります。
そこで、この冊子をPDFにし、アスパラガスネットで公開して、一人でも多くの方にご覧いただけるようにしました。
甲村さんから寄せられたメッセージとともに、ご案内します。
平成26年9月5日
この冊子は1990年から91年にかけての日本園芸学会アスパラガス研究小集会の4回分をとりまとめたものです。
アスパラガス栽培が国内の寒冷地だけでなく暖地にも広く普及しはじめ,消費者にも認知されてきた研究草創期の話題を集めました。
アスパラガスは永年性の作物で,よい品種や組織培養による増殖法ができれば農家経営も潤うし,いろんな作型も期待 できます。ただし,茎枯病という恐ろしい病害の対策は必要だ。ということで,園芸研究者のみならず,他の専門分野の研究者, 農業技術者や農家さん誰でも参加いただけることを前提に勉強会的にスタートしたものです。
今も幹事の皆さんが同様な想いで小集会を継続して開かれており嬉しく思います。
もう20年以上たちますが,その頃どんな話題があり,どんな研究をしていたのか後学のためにご笑覧ください。
県立広島大学 生命環境学部生命科学科
甲村 浩之
(冊子作成時所属 広島県立農業技術センター)
懐かしいなあ、と思われる方、へー、こんな時代があったんだと驚かれる方、人により反応は様々かと思いますが、 みなさんの研究活動の一助になれば幸いです。
また、この機会に初心を新たにして、研究小集会の一層の充実に努めていきたいと思います。
甲村さん、ありがとうございました。