2015 秋(徳島大)

平成27年9月26日~27日にかけて徳島大学常三島キャンパスにおいて開催されました園芸学会平成27年・秋季大会に合わせ、平成27年9月25日にアスパラガス研究小集会を開催しました。

今回の小集会では香川県農業試験場および徳島県東部農林水産局吉野川農業支援センターのご協力のもと、香川県農業試験場のアスパラガス試験圃場と徳島県阿波市の現地圃場を視察しました。

写真1 香川県農業試験場視察の様子

香川県農業試験場ではアスパラガスの改植対策として客土を用いた新しい改植方法が検討されており、今後の研究のさらなる進展が期待されました。

徳島県の現地圃場ではレタス主体の経営を補うためにアスパラガス栽培が導入されており、現在の圃場管理等について説明を受けました。

写真2 徳島県阿波市現地圃場視察の様子

現地圃場視察後、吉野コミニュティセンター大会議室に移動して研修会を行いました。徳島県東部農林水産局吉野川農業支援センターの亀代美香氏から「徳島県阿波市におけるアスパラガス栽培の現状」と題した話題提供をいただき、アスパラガス栽培導入に関する経緯や現在の栽培管理、収量性、問題点、今後の課題などについて説明をいただきました。

さらにイタリア大学のニコラ教授からは養液栽培を用いたアスパラガスの端境期生産に関する試験研究についてご紹介をいただきました。

冬は温室、夏は露地で管理するという根株(植物体)の移動を前提とした栽培体系を想定しているため、プランターやコンテナを用いた栽培試験となっており、運搬時の労力軽減のための軽量培地やこの栽培体系にあった品種の選定を検討したとの説明でした。

写真3 研修会の様子
写真4 ニコラ教授による研究紹介

今回の研修会には現地の生産者も含め50名を超える方々、小集会終了後の情報交換会にも29名にご参加いただきました。多数の皆様のご参加ありがとうございました。

次回は、3月25日に東京農業大学農学部厚木キャンパスにて開催予定となっております。

~世話人~

北海道立総合研究機構 上川農業試験場 地域技術グループ 地子 立

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