2018 秋(鹿児島大)
平成30年9月22日~23日にかけて鹿児島大学郡元キャンパスにおいて開催されました園芸学会平成30年秋季大会に合わせ、9月21日にアスパラガス研究小集会を開催し、現地見学会に約20名、鹿児島大学での講演会に約30名の方々のご参加をいただきました。
【現地見学会】
鹿児島県日置市吹上町永吉地区の三窪農園と内田農園を見学しました。吹上町では平成10年からアスパラガスの栽培が始まり、平成13年に吹上町アスパラガス生産部会が発足し、現在は3戸+1公社で0.7 haの栽培が行われています。部会は「かごしまの農林水産物認証制度」の認証を12年連続で受けており、平成28年度には「K-GAPマイスター」に認定されたとのことです。
三窪農園
内田農園
【講演会】
1.「平成29年産春芽低収に関する気象的要因について」
佐賀県唐津農林事務所東松浦農業改良普及センター 江原 愛美 氏
佐賀県における平成29年産のアスパラガス春芽が、低収となった気象要因の解析結果についてご報告いただきました。過去14年間のJAさがの出荷実績データと佐賀気象台の気象データを用いて重回帰分析を行い、前年の立茎期、当年の夏期、当年の秋期、当年冬期のいずれにもアスパラガスの生育に影響しうる気象要因が見出されたとのことでした。
ご講演いただいた江原愛美氏
2.「株式会社パシオスにおけるアスパラガス生産の取り組み」
株式会社パシオス 上村 光太郎 氏
上村氏が代表取締役を務める株式会社パシオス(静岡県磐田市)でのアスパラガス生産を軸に、経営の理念や会社を立ち上げられてからのご苦労、今後の展望や研究に求めるもの等を熱く語っていただきました。
ご講演いただいた上村光太郎氏
講演会の参加者の皆さん
次回は、明治大学で3月22日(金)に開催予定です。
~発起人~
農研機構野菜花き研究部門 浦上 敦子
~世話人~
農研機構野菜花き研究部門 柳井 洋介