Takahiro Sonoda, Hajime Iwamura, Atsuko Uragami and Masayuki Ohwada. 2003. Department of a rapid method for identifying asparagus super-males using, N-(4-chloro-2-trifluoromethylphenyl)-N'-propoxyacetamidine to induce flowering. Euphytica.129: 169-174.
website: http://link.springer.com/article/10.1023/A:1021919804767
論文の概要
アスパラガスは,ひとつの品種に雄株と雌株があります.一般に雌株の若茎は太いが総収量が雄株に劣り,落ちた果実から野良生えが発生して病害虫の発生源になるなど,喜ばれません.そこで,最近,育成された品種は全雄の品種が多くなってきています.全雄品種を育成するには超雄株という個体と雌株を交配することが必要ですが,交配したアスパラガスの種をまいて開花するまで雌雄の判定ができないため,全雄品種の育成には長い年月がかかります.
本論文は通称AM12という化学薬品を用いて種子を処理すると,処理後わずか25日という短期間で幼植物を開花させ,雌雄を判別できることを明らかにしました.この方法を用いると,今までの1/12の期間で超雄株を検索することができるようになりました.