令和5年3月15日~22日にかけて龍谷大学瀬田キャンパスにおいて開催されました園芸学会令和5年春季大会に合わせ、3月15日にアスパラガス研究小集会を開催し、リモートでの講演会に多数の方々のご参加をいただきました。今回は、3月末で新潟食糧農業大学を退職される荒木肇先生に退官記念講演を行っていただきました。荒木先生には新潟食糧農業大学の胎内キャンパスにある研究室からご講演いただき、終了後には、これまでのアスパラガス研究へのご尽力に対する関係者からの感謝状および記念品と花束の贈呈式が行われました。ご講演については、新潟食糧農業大学でも広報されました。なお、この退官記念講演会の開催にあたりましては、岩手県農業研究センター山口貴之氏に多大なるお力添えをいただきましたことを申し添えます。
【講演会】
1.「アスパラガス品種の収量性に関する一考察 ~育成地の気象環境とのかかわり~」
新潟食料農業大学 荒木 肇 氏
Contents
1.北海道における全雄品種育成事業
2.国際アスパラガス品種比較試験:IACT
3.草姿と収量性
4.砂丘地での根株生産
まず、北大・北農研・北海製缶の連携事業として1980年代に北海道で行われた、日本で最初となる全雄品種育成の取り組みと育成された品種の評価について紹介されました。続いて、国際アスパラガスシンポジウムをきっかけに全世界規模で実施された国際アスパラガス品種比較試験と、試験の行われた地域の環境と収量性との関係について解説していただきました。さらに、アスパラガスの品種ごとの草姿と収量性の詳細な関連、新潟の砂丘地でのアスパラガス根株生産の実態について、様々なデータをご紹介いただきました。
荒木肇先生と花束贈呈者の浦上氏(撮影:山口貴之氏、以下同様)
リモート講演時の研究室
荒木肇先生への感謝状贈呈
発表の様子(フルスライドは講演会タイトルをクリックしてください)
次回は、東京農業大学大学で令和6年3月22日(金)に開催予定です。
~発起人~
荒木 肇 他
~世話人~
渡辺 慎一 ・山口 貴之・柳井 洋介