平成27年3月26日~27日にかけて東京農業大学厚木キャンパスにおいて開催されました園芸学会平成28年春季大会に合わせ、平成28年3月25日にアスパラガス研究小集会を開催しました。
42名の方々にご参加いただき、岩手県農業研究センターの山口貴之氏から「アスパラガスの休眠とその制御」と題したアスパラガスの休眠特性に関する講演をいただきました。
晩秋に掘り取った根株を用いて冬季生産を行う「伏せ込み促成栽培」ではアスパラガスの休眠特性の解明が安定生産に向けて不可欠であるとの判断から試験研究を開始したとのことで、これまで十分な理解がなされていなかったアスパラガスの休眠導入から休眠覚醒に至る特性について温度反応を中心にご説明いただきました。
また、一連の研究の中でアスパラガスの休眠覚醒(休眠打破)には低温遭遇だけではなく、高温遭遇が有効であることを見出し、高温利用による休眠打破の新技術を開発したとのご紹介もありました。
山口氏により解明された新たな知見をもとにアスパラガスの休眠現象に関する研究がさらに進展することを期待したいと思います。
小集会終了後、22名の方々にご参加いただき、情報交換会を開催しました。
次回は、9月9日に名城大学にて開催予定です。
~世話人~
北海道立総合研究機構 上川農業試験場 地域技術グループ 地子 立
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